不本意な情勢も、徐々に良い方向へ。
税収増・減税、報酬引き上げ、子育て支援に少子化対策…と浮揚策は相次ぐも庶民のリアルに響かず、景況感はダダ下がり。正規・非正規や扶養の壁は、折り合いがつかず先送り。ボーナス事情が、友情や連帯の分断を助長するひと幕もありそう。
たくさんの不満と不安と疑念を引きずりながら年の瀬は暮れゆき、微かな希望や明るい兆しは、静かな怒りとともに’24年に持ち越される、行く年来る年はそんな流れでしょうか。
さて、年も改まった正月元日、幸運の木星は4か月ぶりに順行に戻り、この間の滞りや遅れを修復すべく精力的に活動再開。
冒頭に挙げたグズグズっぷりだの、一向に改善されない暮らし向きだの、全てを星のせいにするのは卑怯ながら、それぞれの思惑と状況がかみ合わず、どんどんズレが広がっていた感は否めません。
それらの不具合、不本意な情勢が、徐々に程よい落としどころに収まっていき、少しずついい手応えも返ってきそう。
と同時に、思いも寄らぬきっかけで衝撃的な出来事が起こったり、潜在的な問題点が浮上して万事休す状態に追い込まれたりして、緊急動議や伝家の宝刀が発動される可能性も。
いずれにせよ、生活事情や経済活動は、小変動と修正に揺さぶられ、時に大きなぶり返しを伴いつつ、ゆるやかに上向きに転じていく見通し。
少々心配な動きは、風向きや旗色が良くなると、魔に魅入られやすいこと。目的ありきで突っ走らないよう、自制&歩み寄りを。拝金主義と名分のない行動は、不毛なばかりか、喜びと可能性の芽まで摘む暗示。不摂生や飽食には天罰が。
一年の概況を表すとされる春分図では、月と冥王星が真っ向対立。それを太陽が天頂で調停し、結果、大団円の構図に。木星が弱者や不遇を救う配置をとるのも、好材料。
ちなみに月は、一般大衆や世論の象徴。片や冥王星は、隠された財宝を守る地下帝国の王、いわばフィクサー。太陽は、言わずと知れた国家中枢、人々を導く真正リーダー。
――組織トップや首長の座にある者がその力を行使して、個の権利と富の不均衡を正す、これが優位な解釈です。一方、民意が現状を打ち壊し、新たな盟主の登場や落ちた国力のV字回復を促す、それもまた読み得る展開。
毀誉褒貶(きよほうへん)より人としての尊厳、今でなく未来に賭ける深謀遠慮(しんぼうえんりょ)、真の国益や民主主義の意味などを、一人一人が見つめ直すところから、時代が開ける星回りといってもよいでしょう。
行く年来る年につらつら想いを巡らす中で、ふと甦った遠い幼い日の正月風景…。いつもより夜更かしし、まどろみの中、お雑煮の匂いで目を覚ます。お餅やおせちを食べ終えた頃、獅子舞いが飛び込んできて、半ベソの私の頭をパクッ! するとワッと場が賑わい、それから、ゆるっと地元の氏神様詣で。
そうした厄払いや開運招福の慣習も今や簡素化され、お守り札さえ通販で届く時代。便利で、得られるご利益に変わりはないでしょうけど、味気ないというか…。手間暇かけるからこそ、心持ちが改まり、福徳もあらたかに感じられるもの。お金や時間で買えない幸せにも、目を向けて過ごしたい半年といえます。
【2024年前半】星座ランキング
自分の内面にあるものを見つめ直すことで、幸福が訪れる半年間。5つのテーマごとに、今期のポイントをチェックして。
穏やかな日々を送れるのは?
1位:魚座
2位:牡羊座
3位:射手座
楽しく穏やかな毎日を送れるのは、魚座。面白い体験や発見が目白押しで、退屈とは無縁の半年間に。牡羊座はリア充期。生活がいい意味でルーティン化され、中身の濃い収穫が。射手座は嵐の前の静けさ。きたる転換期に向け、身辺整理やメントレを。
自分の秘めた想いや目標に気づけるのは?
1位:山羊座
2位:双子座
3位:水瓶座
山羊座はWスタンダード。ツキに乗じて新境地を次々に開きつつも、時代に媚びない凛とした生き方に目覚めるはず。双子座は、不遇な時代を経験して、自分の秘めた熱量や本分を再認識。水瓶座は、環境が激変する中で、本当の幸せに気づきそう。
お金が貯まる体質になれるのは?
1位:射手座
2位:牡羊座
3位:獅子座
トップは射手座。ミニマル&健全志向が板につき、小口投資や少額積立で地味に蓄えを増やせそう。牡羊座は、ピンチに陥るものの、利用制限と現金運用のコンボでプチリッチに拍車が。獅子座は、目的別貯金+ライフプランの修正が、財力を底上げ。
学びやスキルアップが見込めるのは?
1位:獅子座
2位:蠍座
3位:蟹座
仕事運が爆上がり中の獅子座。ハードなタスクを数こなすうち、仕切りのツボや高等スキルを会得して、次のフェーズへ。蠍座は、日常に学び満載。退屈な相手の話、ご高説も傾聴を。蟹座は、オンライン講座やSNS運用でヒットメーカーに!
愛の醍醐味を堪能できるのは?
1位:天秤座
2位:牡牛座
3位:乙女座
宿命星・冥王星は天秤座推し。恋する喜び、熱い絶頂…、悲哀や苦悩もかみしめながら、愛の真価を味わい尽くせそう。2位は牡牛座。自ら歴史を塗り替える勇気に、メモリアルギフトが。乙女座は、ご縁がリセットされ、新たな幸せや生き方を発見。
オフェリア・麗さん G・ダビデ研究所主宰。福岡県出身。西洋占星術をはじめ多くの占術を研究し、占い界を牽引している。抜群の的中率とビビッドな言語センスで多くの支持を得る。
※『anan』2023年12月20日号より。イラスト・シライシユウコ 監修・文・オフェリア・麗
(by anan編集部)