ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。振付演出家・竹中夏海さまとの対談を終えて…


いつも夢と人生を応援してくれて大感謝です♪

Podcast『Y2K新書』を小説家の柚木麻子さんと振付演出家の竹中夏海さんとやっていて、でも意外と竹中さんと二人で喋る企画は今回が初めて。ですがやはり二人ともPodcastの時のように(もちろん相手の話は大切に聞いているんですよ!)、やばい情報量で食い気味に自分の話を続ける能力者なので、たぶん通常の対談よりも質量の大きなおしゃべりだったなと感じています。話しやすすぎて。

私は全J‐POP歌姫直撃世代を自称しているので、5歳くらいからは歌姫の記憶、歌と自分の人生がどう関わっていたかという思い出がはっきりある方なのですが、やはり、登場時をその目で体感していた人に話を聞くのは面白いし、まじで羨ましくなります。DIVA共通項といえば川瀬智子さんの存在で、Tommy february6の登場がいかに衝撃的で、大きなものだったかについての竹中さんの話が私は好き。竹中さんの思い出にはいつも友達(知らない人だけど名前が出てくる)がいて、私もその時代のその人に会えるような感じがして楽しいんです。DIVAメモリーでも、詳しく聞いているとやはり、同級生や友人からの影響か、あるいは配慮による逆の影響があるんですよね。たとえばクラスメイトにayuを一番好きな人がいたら、なんとなくその子に譲るみたいな。安室奈美恵でもaikoでもそう、全然誰が誰を好きでいてもいいはずなのに、10代の友情とかってそういうのに敏感だったよねってことを思い出しました。

2000年代後半、『BEST FICTION』直撃中学時代の友達に安室奈美恵が大好きな子がいた。その子は塾の男の子と付き合ってて、中学生なのにMURUAとEMODAが好きだった。女子グループの間ではいじられキャラって感じだったけど、学校の外と心の中に大切な領域を持っているのを私は知っていて、なんかかっこいいよねっていつも思ってた。その子が教室前でなにか言いたげにこっちを見ていたのでピンときて、安室奈美恵「GIRL TALK」の一節風に「また恋をし・た・の?」と歌うと、ヘラヘラしながら嬉しそうに「し・た・よ♪」と教えてくれた。あの休み時間のことは、きっとあの子は覚えていないだろうけど、私はずっと忘れないだろうと思う。元気にしてるかな? とか思い出しちゃった。

竹中さんは他人に訴えかける行動をしてくれるんです。「だってシンデレラ」「プライベート・スーパースター」「ログアウト・ボーナス」の振り付けもしてくれて。これからもお世話になります♡

振付演出家・竹中夏海さんとの対談

竹中夏海対談「振り付けは感動した気持ちの衝動から」ゆっきゅんの“あんたがDIVA

振付演出家・竹中夏海さんを迎えての対談をお届けします。

Profile

ゆっきゅん

1995年生まれ、岡山県出身。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」を開始。30歳の誕生日を記念して特集された『ユリイカ』(青土社)2025年5月号が好評発売中。Xは@guilty_kyun

写真・鳥羽田幹太 文・ゆっきゅん

anan2449号(2025年6月4日発売)より

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今日の暦
2025.8.
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  • 六曜

    友引

昔から中庸(極端に振れず中立的であること)の大切さが説かれてきました。日常的 には「ほどほどにすること」となるでしょうか。今日の暦はこの「ほどほど」が難しく、 思い込みによる強情さが顔を出し、度を越えた言動になりがちです。何はなくともま ずは協調性を心がけ、そのうえで一緒に物事を進めていくことが大切です。

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