玉城裕規×加藤良輔 舞台『刀剣乱舞』新作、刀剣男士たちの“今、熱いもの”|anan対談SIDE:B

エンタメ
2025.02.25

左から、小烏丸(こがらすまる) 役の玉城裕規さん、七星剣(しちけんせい) 役の加藤良輔さん

雑誌『anan』(2435号)に登場した刀剣男士4人の、誌面に載せられなかったアザーカットと対談の第2弾。今回は、舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)の新作「舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ」に出演する玉城裕規さんと加藤良輔さんが登場!

SHARE

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

INDEX

    『anan』本誌では舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)の新作に出演する4人、梅津瑞樹さん、田鶴翔吾さん、そして玉城裕規さん、加藤良輔さんが自身の役柄や作品の魅力について語り合っていますが、「ananweb」では誌面に載せられなかったアザーカットと対談をお届け。「SIDE:B」と題して、2組に分けてお送りしています。本記事に登場するのは、玉城裕規さん、加藤良輔さん。

    玉城裕規さんが演じる小烏丸は、古来より重宝として名高い太刀で、一説には日本の刀剣が日本刀と呼ばれる形になる成立過程にある一振りとも。そして今回刀ステ初参加となる加藤良輔さんが演じるのは、聖徳太子佩用の伝承を持つ七星剣。刀身に北斗七星が刻まれた剣で、厄災を祓い、あらゆる敵を打ち果たすといわれています。

    小烏丸(玉城裕規)/古来より重宝として名高い太刀。一説では日本の刀剣が日本刀と呼ばれる形になる成立過程にある一振り。故に、烏の童子を想わせる姿で励起されるが、他の刀剣たちは言わば我が子であり、自らはその父として振る舞う。

    七星剣(加藤良輔)/七星剣とは、刀身に北斗七星が刻まれた剣を指す。北天に輝く七つ星はすなわち死を司る神、北斗星君。災厄を祓い、あらゆる敵を打ち果たすという。その一口は聖徳太子佩用の伝承を持ち、安寧秩序を星に願う。

    役作りや芝居に凝り固まることがないように

    ── それぞれに、ご自身が演じる役と近いところ、好きなところを教えてください。とはいえ、どちらもどこか達観したところのある役ですが…。

    玉城裕規さん(以下、玉城) 稽古場ではわりと達観している部分はあるかもしれません。人の稽古を見るのも好きですし、自分もできるだけ俯瞰するようにしていますし。でも、共演者とごはんに行ったときに、作品について話すのが好きで、結構熱くなることもあります。

    小烏丸の好きなところでいうと、自ら「刀剣の父」だと名乗っているんですが、周りの刀剣男士からはなかなかそう呼ばれないところでしょうか。兄と言われる刀剣男士は結構いるんですけどね。じつは自身も気にしているかもしれないと勝手に想像して、可愛いなと思っています(笑)。

    加藤良輔さん(以下、加藤) 僕も正直…自分とは真逆というか共通する部分はまったくないです(笑)。そもそも聖徳太子という存在自体も、ミステリアスだったりしますし。そのミステリアスな部分が魅力的な役でもあると思っています。

    「稽古場でなるべくフラットでいられるよう、あまり悩まないようにしています」(玉城さん)

    小烏丸を演じる玉城裕規さん

    ── この作品に限らず、おふたりが役を演じるにあたって大事にしていること、俳優としての矜持のようなものはありますか?

    加藤 以前に人から言われて心に留めているのは、相手とのセッションを大事にするということでしょうか。自分の頭で考えたものだけで演じようとしないで、掛け合いで生まれるものを大事にするように意識しています。「そう来る?」っていう芝居で来られたら、こっちも「じゃあ、こうしてみようかな?」って臨機応変に変えていく。それを楽しんでやれたらなと思っています。

    玉城 まさに僕も、良輔さんがおっしゃったのと同じで、自分の役作りや芝居に凝り固まることがないように、というのはつねに考えていることです。役として一番大切な母体だけ置いて、あとは考えすぎずに柔軟な気持ちで稽古場にいる。

    あと、あまり悩まないようにしています。役によっては、僕が悩んでいることが役に重なっていい結果をもたらすこともありますが、そういう作品以外では、なるべく自分がフラットな状態でいられるよう、悩みはできるだけ早めにクリアにしておくようにします。稽古場では、どんなに暗い作品でも明るい気持ちで、いろんなことを受け止められる体制でいたいと思っています。

    「七星剣はとてもミステリアスで、そこが魅力的な役でもあると思います」(加藤さん)

    七星剣を演じる加藤良輔さん

    2人の“今、熱いもの”

    ── お仕事とは別に、今ご自身の中で“熱いもの”を伺いたいです。

    玉城 なんだろう。旅行とかは好きですけれど…。今ということなら火鍋ですね。

    加藤 それは食べに行くんですか? それとも自分で?

    玉城 自分で作るんです。ただ、香辛料を全部揃えようとすると大変だし、結構な金額にもなるんです。だから1回分の材料をまとめたセットみたいなものを使っています。ちなみに火鍋の前はキムチ鍋にハマってました。激辛は苦手なんですけれど、いい塩梅に辛いのは好きで。

    加藤 ひとりでも鍋されるんですか?

    玉城 ちょうど鍋やろうかなって思ったときに誰かから連絡きたら、「今鍋やってるから一緒にどう?」って誘うことはあります。でもひとりでもやりますよ。

    加藤 僕は、そこまでめちゃくちゃこだわっているというわけではないんですけれど、サウナが最近好きですね。みんなが言う“ととのう”っていうのを自分も経験してみたいという、本当に軽い気持ちで一回行ったら楽しくて。ただ、なにが“ととのう”なのかは、正直まだよくわかってないんですけど(笑)。

    玉城 でも気持ちいいのは気持ちいいんですよね?

    加藤 気持ちいいのはそうなんですけど、これがそうなのかはわからなくて。でも今、行きつけのところがあって、休みの日は昼間から行ってサウナの後に休憩所で爆睡するっていうのが、自分の中で気持ちのリセットになっています。

    玉城 今回の作品をやっている期間は、それがかなり大事になってくるんじゃないですか? 僕もサウナに行き始めたのが、刀ステに最初に出た「悲伝 結い目の不如帰」(2018年)のときなんです。当時は今みたいに流行ってなくて、単純に体の疲れを取るために行き出したらハマってしまいました。ちなみに同じ公演に出てた染ちゃん(編注:染谷俊之さん。刀ステでは鶴丸国永を演じている)も、そこからサウナにハマって。

    加藤 心身ともにリフレッシュするし、ダメージケアとしてもいいですもんね。

    玉城 やっぱり筋肉をすごく使う公演だし、行くと全然違いますよね。

    加藤 とてもよくわかります(笑)。

    取材こぼれ話

    稽古前の貴重な時間(しかも朝早く!)にスタジオにお越しくださり、和やかに取材を受けてくださったおふたり。カメラマンから「腕を上げて」「顔をもう少し右に」という細かい指示に戸惑いつつも完璧にキメてくださいました。撮影の様子は動画でもご覧いただけます。

    PROFILE プロフィール

    たまき・ゆうき 1985年12月17日生まれ、沖縄県出身。舞台『曇天に笑う』ほか主演作多数。近年はドラマ『罠の戦争』、映画『邪魚隊/ジャッコタイ」など映像作品に活動の幅を広げている。主演映画『NOT BEER』は5月30日公開予定。

    かとう・りょうすけ 1984年3月21日生まれ、茨城県出身。ミュージカル『テニスの王子様』でデビュー。舞台を中心に活躍する一方、RSK名義でアーティスト活動もおこなっている。5月開幕の舞台『Take Me Out』2025への出演も決まっている。

    INFORMATION インフォメーション

    舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ

    【東京】公演中(※一部演出を変更しています)~3月2日(日)品川プリンスホテル ステラボール S席13,800円、S席サイドシート13,800円、見切れ席11,500円【福岡】3月7日(金)~3月9日(日)キャナルシティ劇場 S席13,800円、S席サイドシート13,800円 【大阪】3月15日(土)~3月16日(日)オリックス劇場 S席13,800円、A席(3階席)11,500円、S席サイドシート13,800円、S席見切れ席11,500円、A席見切れ席(3階席)10,500円

    ※ 3月16日(日)12時半公演はライブ配信、同日18時公演大千秋楽公演はライブ配信・ライブビューイングあり。

    原案・「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS) 脚本・元吉庸泰、竹村晋太朗、片岡百萬両/末満健一 演出・元吉庸泰 演出監修・末満健一 総監督・末満健一

    詳しくはこちら

    写真・小笠原真紀 スタイリスト・北村梓、相川瑠璃(ともにOffice Shimarl) ヘア&メイク・古橋香奈子(LaRME/梅津さん)、橋本紗希(LaRME/田鶴さん) 構成、取材、文・望月リサ

    PICK UPおすすめの記事

    MOVIEムービー