5月10日のみずほPayPayドーム福岡からスタートし、7月21日の京セラドーム大阪公演まで3都市8公演で開催される「King & Prince LIVE TOUR 24-25〜Re:ERA〜 in DOME」のドームツアー公演。7月10日(木)に東京ドームで行われた公演に約5万5000人のティアラ(ファンの総称)が集結。この日、ミッキーマウスがサプライズ登場した様子もレポートします。


星空が美しく輝くスペーシーなセットで、東京ドームが壮大な宇宙空間に。黒を基調として宇宙服のような衣裳を身に纏った永瀬廉さんと髙橋海人さんがステージに登場すると会場に割れんばかりの大声援に包まれる。1曲目は「LOVE HACKER」から。今回のツアーは、アルバム『Re:ERA」の世界観を軸に構築。ふたりが細部にまでこだわって手掛けた演出、衣裳、セットリストで創り上げたスペシャルなステージだ。

眩しいレーザービームが飛び交う中、バックダンサーたちも宇宙服風衣裳でふたりとダンス! 宇宙に飛び出した雰囲気が漂うようなワクワク空間で、「東京ドーム、盛り上がってますか? たくさん愛し合う準備、できてますか? ティアラ、愛してます!」と叫ぶ髙橋さん。永瀬さんは「楽しめますか? もっと」とコール&レスポンスで盛り上げ、「最後までよろしく!」と挨拶すると会場のペンライトが高らかに揺れる。

この日は、土砂降りの雨がドームの天井に打ち付ける音とカミナリが鳴り響く中の公演に。「皆さん、外はカミナリが鳴っていますが、カミナリに負けないくらい盛り上がっていきましょう!」と曲の合間に叫ぶ髙橋さん。そして、髙橋さんが作詞作曲を担当した「Odyssey」へ。惑星モチーフのトロッコですぐ目の前で手を振りながら歌い、「上のほうまで見えてるよ。奥のほうまで見えてるよ!」と誰ひとり置いてけぼりにはしないのがKing & Princeのコンサートだ。

このツアーではおなじみとなったKing & Princeのメンバーによく似たふたり“城之内くんとたけやん”のコーナーでは、マルチアーティストのMega Shinnosukeが作詞作曲を手掛けたポップな「Harajuku」を。原宿系男子になりきり、花火が上がる中、ダンス。歌い終わってからも髙橋さんはたけやん、永瀬さんは城之内くんのキャラクターのまま、ゆる~いトークを繰り広げる。お祭りの屋台にある、吹くと飛び出す“吹き戻し”を手にした髙橋さんが、会場のティアラの明日一日の運勢がどうなるか占うことに。「真ん中が出たら、超絶ハッピー。明日も明後日も…この先もずっと幸せであれ。右は本当に何も上手くいかない。左はちょっとヤバい。いくよ!!」と宣言してから、吹き戻しをピュルルーと吹くと見事真ん中が飛びだし、ドーム5万5000人の明日の運勢は、超絶ハッピーに決定!

このままMCに突入し、髙橋さんの衣裳チェンジの間、「永瀬くんのいいところ、好きなところ」をお題にティアラに突撃インタビューする永瀬さん。「顔とスタイルね。ありがたいですね。ありがとうございます」とニコニコしつつ、次に髙橋さんの好きなところをティアラが回答しようとすると、大きなカミナリの音が…。「お腹、隠しましょうね(笑)」と笑いつつ、「唇? 黒い唇ですか?」と“エロい唇”を“黒い唇”と聞き間違える。「へー、エロいんだ、髙橋さんは…」と、しみじみしつつ、もう一人のティアラが永瀬さんのいいところを「エロいほくろ」と回答し、「黒いほくろ? あ、エロいほくろか。えー、楽しいな、このコーナー。エロい目で見てる人が多いですね(笑)」とファンとの交流を心底楽しんでいる様子が伝わってくる。

髙橋さんが衣裳替えで戻り、ふたり揃ってのMCでは、「最近の廉の顔好きなんだよね。横で見ていて、いいなと思います」と、突然告白する髙橋さん。いい顔をしている理由を「最近はゆっくりというか、自分の時間もあるのかな?」と分析すると、「確かにちょっとゆったりまったりしてるかもしらん。いや、でも海人はね、お変わりなく。良くも悪くもいつも通り。逆にすごいですね。変わっていくものですけど(笑)。(中略)私はビタミン飲んでますから。ビタミン、すごい効果をあげてます」と、ドヤ顔の永瀬さん。「最近、丁寧な暮らしをしているよね」と褒める髙橋さんに「そうそう、ビタミンは偉大。結構、夏に焼けるタイプなんですけど、我々。ビタミンを飲んだら美白になったなと思ってたんですよ。でも、歌番組で韓国のアーティストとTikTokを撮ったら、一緒にやった子が白い…いや、白すぎた(笑)」(永瀬さん)というエピソードが飛び出した。

「でも、やっぱり海人が俺の上を超えてくるから。俺は変わってないけど、海人がどんどん焼けていったら、俺がなんか白くなった気がするよね(笑)。どうですか? 小麦系男子お好きですか?」と会場に呼びかけ、同意の拍手に包まれる。髙橋さんが「5万5000人、みんな小麦色系男子大好きじゃん? だってね、廉と俺のファンで、俺らを応援しに来てんでしょう。そういうことだよな?」と、ティアラとのラブラブなやりとりが微笑ましい。

後半は、ミッキーマウスの新オフィシャルテーマソングとなった17枚目のシングル「What We Got ~奇跡はきみと~」のコーナーから。5月10日のみずほPayPayドーム福岡公演本編MC中、ミッキーマウスからの電話をきっかけに制作した新曲。東京ドーム公演では、King & Princeのベストフレンドであるミッキーマウスがなんとサプライズ登場。永瀬さんが「ミッキーマウスが今日は来てくれちゃいました!」と紹介すると、会場がこの日いちばんの特大級の大歓声に包まれた。「これ以上、嬉しいことないですよね。ミッキー、ありがとう」と永瀬さんがお礼を言うと、「こちらこそ、どうもありがとう。みんな楽しんでる?」とミッキーもハイテンション。

ここでミッキーマウスも揃って3人で「What We Got ~奇跡はきみと~」のパフォーマンスを披露することに。会場も一緒に曲のサビのワンフレーズの振付をみんなで踊る提案をして、髙橋さんが振付をレクチャー。「歩いてきたぞ。ミッキーマウスだぞ♪」と歌いながら、何度か練習をして、いよいよ本番へ。ワクワクを詰め込んだハッピーなナンバーをダンス。ふたりの絆が大切な絆になるという身近な奇跡を歌う楽曲で一体になり、まさに奇跡を生み出す。歌唱後は、ミッキーマウスとハイタッチして、「イエーイ、最高! 会場が一気に明るくなった!」と大興奮の永瀬さん。「魔法みたい!」と髙橋さんも喜びに浸りつつ、ミッキーマウスとガッチリハグを交わした。

「“歩いてきたぞ、ミッキーマウスだぞ”の完成度、すごかった! そこだけ完璧(笑)。ミッキーのおかげでより盛り上がったね」と永瀬さんは振付がバッチリだったことを大喜び。髙橋さんが「ミッキーが俺たちのライブに来てくれたんだよ」と信じられない様子で言うと、「いや~、もう最高ですよ。ありがとう」と、夢の時間にニコニコ笑顔のふたり。最高の奇跡とサプライズを仕掛けることに大成功!

© 2025 Disney

「What We Got ~奇跡はきみと~」がディズニープラスにて8月1日(金)より世界同時独占配信開始され、製作の舞台裏やMVのフルバージョンもどこよりも最速で見られることをアピール。ライブで一緒にミッキーマウスと踊る夢が叶ったことが嬉しかったことをミッキーマウスに伝え、ハイタッチして、「またねー!」と、ここで名残惜しくも、ミッキーマウスとお別れ。ステージを去ってからもふたりは「すごい時間だったね。夢じゃないんだよ」と、夢のひとときの余韻に浸り、永瀬さんと髙橋さんのふたりでハグをしてグータッチする場面も。永瀬さんは「みんなキンプリのファンでよかったなぁ」と、ティアラの喜ぶ顔に幸せそうな表情を覗かせる。

幸せな空気に包まれた中、「話をしようよ」では、揺れる椅子に座って、ユラユラ揺らしながら歌う姿も。ステージ上にはいくつもの椅子が並べられ、髙橋さんが永瀬さんの隣に座ろうとすると席を立つツンデレな永瀬さん。また席を立ちそうな髙橋さんが永瀬さんの肩をギュッと掴み、「話をしようよ!」と引き留め、仲睦まじく、見つめ合いながら歌う。最後は、永瀬さんの膝の上にちょこんと髙橋さんがのって歌うと会場がひと際、沸きまくり!

この日、公演直前に行われた会見で、このツアーは二部構成で前半はニューアルバムの世界観、後半は近い距離感で触れ合える、アイドルブロックで「ふたりしか出せないバイブス感を見せたい」(髙橋さん)と説明していた通り、後半はメドレーや「Koi-wazurai」など、これぞKing & Princeな代表的な大ヒットソングも盛りだくさんに披露。

もちろん2人体制になって初めてのシングル「なにもの」(2023年6月リリース)を歌う場面も。惑星のトロッコに乗り込んで歌ったり、ふたりで肩を並べて歌ったり。ここから始まったふたりのKing & Prince。約2年前、有明アリーナで行われたファンミーティング「King & Princeとうちあわせ」 で初めてファンの前で歌った時は、ファンが自分たちを受け入れてくれるのか緊張したと語っていたふたり。この曲の歌詞の通り、ごちゃごちゃだった絵もいつの日が壮大な風景に変わり、永瀬さんと髙橋さんが東京ドームという大舞台のステージの上から眺める風景は、本当にリアルに壮大なものに――。この2年、役者としての活動もありながら、King & Princeとして走り続け、King & Princeを守り続けてきた。パフォーマンスはもちろん、ふたりでのやりとりが心から信頼し合っているのが伝わってくる最高のバディになれたことは、一目瞭然だ。

ふたりの絆が強固になっただけでなく、ティアラとの絆も深く、黄色と白色(永瀬さんのメンバーカラー漆黒を表す色)の2色に染まるペンライトの輝きも彼らを称えるように、どこか誇らしげに見える。デビュー曲の「シンデレラガール」での歌声に増したのは、あの頃とはまたひと味違う、胸をぎゅっと締め付けるような切ない輝き。この宝物のような煌めきを放つ、美しい曲を守ってきたふたりを見つめる会場の視線は柔らかく、家族のような温かな眼差しだ。途中、歌うのをやめ、会場にマイクを向けるとティアラが大合唱すると、「最高、ありがとう!」――。感謝の想いを届けた。

ラスト曲は、激しく盛大な花火が燃えさかる中、パッション全開で歌った「ツキヨミ」。一見、本編が終わったように見せつつも、突如「ツキヨミ」のイントロが流れ、ふたりが再登場するという遊び心たっぷりな演出も。そして、アンコールでは髙橋さんが生み出した『Re:ERA』のキャラクターが配された特大の気球から登場するド派手演出に驚かされる。3階スタンドの目線、気球が飛ぶ高さはなんと28メートル。ドームの天井まで天高くグングン浮かび上がっていく光景は、とにかく迫力満点だ。ぐるりとスタンドの目の前を通過しながら手を振り、歌う姿に会場の大歓声が鳴りやまない。

東京ドーム5万5000人をふたりだけで埋め尽くすほど愛されるグループに成長したKing & Prince。ふたりが生み出す世界観に感じられるのは、やさしさと温かみ。東京ドームという大きな会場でもそこにいる誰もがファミリーのような一体感を感じられるのは、彼らが放つ空気感の賜物だ。ミッキーマウスとの夢のサプライズ共演も果たし、次々と夢を叶えていく彼ら。ドームツアーを成功させた自信を胸に、これからもティアラを幸せにするという約束を守り続けていく。

写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子

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