OKAMOTO’Sデビュー15周年! オカモトショウ「バンドを愛している、音楽を愛している」

エンタメ
2025.01.26

オカモトショウさん

メンバーそれぞれが音楽への深い造詣と確かな演奏テクニックを持ち、アルバムごとにロックバンドとしての可能性を模索し、これまでさまざまなチャレンジを続けてきたOKAMOTO’S。今年でデビュー15周年。記念すべき年のはじまりに10枚目となるオリジナルアルバムをリリースする。

このバンドを愛している気持ちをストレートな言葉でもっと伝えたい。

そのタイトルは『4EVER』。メンバーの人数である「4」と「フォーエヴァー」というキーワードをかけ合わせたタイトルはメンバー全員で「これしかない」と即決したという。いつになくストレートな物言いは15年という年月がもたらしたものなのか。

「そうかもしれないです。今まで僕たちのアルバム制作って前作の否定からはじまっていた。これはすべてのミュージシャンが抱えるサガだと思うんですけれど、新しいものを作る時、前の作品を超えなきゃという重荷を必ず背負う。僕たちもそれを乗り越えなきゃと毎回取り組んできました。でも今回、過去15年を振り返って、あれ全部よかったんじゃない? って。否定じゃなくて、ここまで歩いてきた道のりがあったから今があると今更ながら気づけたんです。僕たちは出会えて感謝してる、バンドを愛している、音楽を愛している。その気持ちが伝わるならストレートに言い切っていいんじゃないかと心底思えた。そうしたらベタなタイトルだって、揃いの衣装で笑顔のジャケット写真を撮るのだって、全部アリだよねってなれたんです」

そんなバンド愛はアルバム一曲一曲に宿る。音作りもメンバー全員でスタジオに入り、合わせながら作り上げたという。真っすぐなラブソング「ありがとう」「4EVER」にはじまり歌詞に過去の楽曲タイトルがちりばめられたファンソング「Song4You」までOKAMOTO’Sの直球すぎる今の熱量に圧倒される。骨太のギターサウンドは4人で音を鳴らす喜びに満ちているように響くのだ。アルバム制作期間中にはメンバーのひとり、ハマ・オカモトさんが体調不良で活動を休止するという不測の事態もあった。

「メンバーがいつ戻ってこられるかわからない。もっと言えば、もう4人で演奏するのも叶わないかもしれない。そんな不安は自分たちにとってとても大きな出来事でした。メンバーそれぞれが好きなことをしていれば評価はあとからついてくるとか、そういうのんきなこと言っている場合じゃないじゃんって。だったら、できる今にちゃんと向き合いたいと、このアルバムのストレートな方向性にさらにギアを切れたと思います。ヒットソングなんて誰かが歌えばいい、ではなくてOKAMOTO’Sが歌いたい。ナンバーワンだって目指すんだってちゃんと言いたい」

ハマさんは5か月の休養期間を経て、今も続く47都道府県ツアーの初日、昨年9月1日に復帰した。

「ライブは、初日でここまで行くかという盛り上がりでしたよ(笑)。自分たちらしい王道はどういうものか、たくさんの人の心に響くものをここからはじめていきたいです」

PROFILE プロフィール

10枚目となるオリジナルアルバム『4EVER』。TVアニメ『アンデッドアンラック』第2クールエンディングテーマ曲「この愛に敵うもんはない」など全13曲収録。【通常盤(CD)】¥3,300 【初回生産限定盤(CD+BD)】レコードジャケット仕様¥5,500(ソニーミュージック)

写真・岩澤高雄(The VOICE) インタビュー、文・梅原加奈

anan 2431号(2025年1月22日発売)より

NEW MAGAZINE最新号

No.24312025年01月22日発売

冬のご自愛旅へ。

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