自分を全肯定するポップソング「最上級にかわいいの!」のキャッチーな歌詞や振付がSNSで大バズリ! いつも元気な超ときめき♡宣伝部(通称・とき宣)が、現在の人気を勝ち得るまでの軌跡を辿ります。
坂井仁香さん(以下、坂井):きみのハートに
全員:ロックオンっ!
坂井:私たち
全員:超ときめき♡宣伝部です!
――かわいらしいご挨拶をありがとうございます! 早速ですが他己紹介をお願いしたく。
小泉遥香さん(以下、小泉):誰が誰を紹介しようか?
辻野かなみさん(以下、辻野):せっかくだからいつもと違う人を紹介する?(としばし全員で相談)
坂井:では私から! かなみん(辻野)はメンバーをふわふわ包み込んでくれる部長(リーダー)です。10年間ずっと見てきて、頑張り続ける姿を尊敬しています。
辻野:あきちゃんは視野が広くて、周りの人の状況に気づける子。スタッフさんが忙しくて手が離せないと、ごはんを買ってきてあげたり、そういうあきちゃんの優しいところを見ると、こっちまで優しい気持ちになれます。
菅田愛貴さん(以下、菅田):他己紹介でかなみんから紹介されたことがないから新鮮! ひとちゃん(坂井)はとき宣の赤担当! 先陣を切って突っ込む系のセンターで、グループ全体の勢いをつけてくれます。
吉川ひよりさん(以下、吉川):おはる(小泉)は…。さっきめっちゃいい言葉を思い付いたんだけど…。
小泉:思い出して~!
吉川:見た目はとろんとしてるんだけど、中身はサバサバしてて…。あ、思い出した! 周りに流されず、自分の意思をしっかり持っているところがすごくいい。最近、おはるの歌のイケメンぶりが世間に見つかって嬉しいです。
小泉:ジュリアは、すごくストイック。レコーディングとか振り入れとか、お仕事の面ではどんなに時間がかかってもとことん努力して、100点を求め続けるタイプです。なのに、お仕事を離れるとすっごいマイペース。そのギャップが面白い子です。
杏ジュリアさん(以下、杏):ひよりん(吉川)はいつも前向きでポジティブ! 鋼のハートの持ち主で(笑)、一発ギャグやものまねでみんなを笑わせてくれる、とき宣のムードメーカーです。
――「最上級にかわいいの!」のバズリによる知名度アップを実感していますか。
菅田:街中で曲が流れ始めて、前を歩いていた子たちが踊っているのを実際に見たことがあります。曲がいろんな人に届いていることが実感できて嬉しかったです。
小泉:お父さんの職場でファンが増えてるらしく、お父さんがウキウキしています(笑)。
坂井:うちのお父さんの会社でも、職場の人がスーツの上着を脱いだら(ファンネームの)宣伝部員Tシャツが透けて見えていて、背中に“辻野かなみ”って書いてあったって!
辻野:私の名前!? びっくり!
辞める選択はない。だったら頑張るしかない。
――人気が高まっている中リリースされたアルバム『ときめきルールブック』。どんな一枚に?
辻野:私たちが表現し続けている“恋と青春”を軸に個性豊かな楽曲が集まって、とき宣の取扱説明書のようなアルバムになりました。
小泉:私の推し曲は「下書きの恋」。一日一日、ちょっとずつ成長しながら頑張って生きる人に寄り添ってくれる曲です。
吉川:私は今回「未完成ガール」という曲で初めて作詞させていただきました。アイドルも10年やっていれば上手くいくことばかりじゃなく…。それでも、未完成な私たちを肯定して、応援してくれてるファンの方々への想いをしっかり詰め込めたと思います。
杏:ひよりんらしいかわいくてファンタジックな言葉選びが素敵。
坂井:レコーディングする前にやっていたツアーで「自分、ダメダメだ…」って思っちゃった公演があって。その時の気持ちとひよりんの“未完成でもいい”という歌詞がリンクして、あの時の自分を認めることができました。
辻野:この10年、悔しさをバネに続けてこられたのは、自分たちを信じる気持ちとみんなとの絆があったから。ひよりんが、そのことを改めて思い出させてくれました。
――’15年から5人体制で活動が始まり、何度かメンバー編成の変更もありました。その間、しんどいこともあったのでは?
辻野:どこからお話ししていいのかわからないくらいありました。
吉川:一番大変だったのはメンバーが卒業して、かなみん、おはる、仁香、私の4人時代だったかな。当時、私は中学生で、メンバーの卒業という予測していなかった現実を突きつけられて、毎日泣いてました。なんで止められなかったんだろうって、卒業した後も考えては涙が出てきちゃって…。
坂井:ひよりんは振付をやり直すたびに「いない~(泣)」って。
小泉:あの光景、すごく覚えてる。ひよりんは辞めた子とペアになる振付が多かったからね。
辻野:メンバー卒業後は、それまでは会場の後ろのほうまで人でいっぱいだったのに、目に見えてお客さんが減ってしまって…。
坂井:1クラス分くらいしかいなかったこともあったね。
辻野:私たちの気持ちが下がってることがファンの人に伝わってしまっていたんだよね…。それで、とき宣のこれからについて、みんなで夜、泊まっていたホテルの一室に集まって話し合うことに。
坂井:このままじゃダメだって、みんな思ってたんだよね。
吉川:誰にもとき宣を辞めるという選択はなくて、だったら頑張るしかないよねって全員で決めた。
辻野:初心に戻って楽しもうって話して、次の日のライブでは来てくれた人たちから「全然違った!」って言ってもらえたのがすごく嬉しかった。
坂井:とき宣は転びまくったけど、いつだって立ち上がってきた!
――’18年に杏さん、’20年には菅田さんが加入しました。途中から合流した側はどんな心境でしたか。
杏:加入前からとき宣のことが好きで、メンバーに会うたびにドキドキしちゃって、なかなか話し掛けられず…。初めての芸能活動で、毎日不安でいっぱいでしたし、みんなに早く追いつかなきゃっていう焦りもありました。
坂井:落ち着いた子なのかなと思ってたんだけど、メンバーの名前も呼べないし、本当に心配だったよ~!
吉川:4人はステージに対してガツガツしたところがあるから、入りにくいのかなって思ってた。
小泉:ジュリアは凛としてて、品があるからね。私たちに品がないっていう意味じゃないけど(笑)。
杏:(笑)。心配してくれているのはずっとわかってたんだけど、シャイでなかなか馴染めず、申し訳ない気持ちでいっぱいだった…。
小泉:辞めないでくれてありがとう! でも、急にマシンガントークするようになったよね(笑)。なんでだったっけ?
杏:’19年頃、私がハマっていたTWICEさんの話をみんなが振ってくれたのが打ち解けるきっかけになったと思う。楽屋でグッズの開封をしていたら、自然と素が出ちゃって(笑)。
坂井:あきちゃんと初めて会った時のフレッシュさはいまだに忘れられないな。
菅田:この話やだやだ~! 新加入発表の動画が残ってるけど、恥ずかしくて見られない…。
坂井:なんで~!? こんなキラキラな子が入ってきてくれたんだから、また一から頑張らなきゃって思えたよ。
吉川:あきちゃんの加入と同時に“ときめき♡宣伝部”から“超ときめき♡宣伝部”に改名があって、本当にいい再スタートが切れた。
辻野:ジュリアやあきちゃんが入ってくれたから、ここまで止まらず、新鮮な気持ちで一緒に戦ってこられた。だから、とき宣は長く応援してくださっているファンの人からも「いつも新しい挑戦をしているから飽きない」って言ってもらえる。
小泉:3年前に「すきっ!」がTikTokでバズったのも、ファンの方が作ってくれた推し動画がはじまりだったよね。
――今年はインドネシアや韓国でライブも行いましたが、いかがでしたか。
辻野:言葉は通じなくても、曲でひとつになれて、音楽の可能性をすごく感じられて、ますます世界に羽ばたきたいなって思いました。
杏:日本以外にもたくさんの方がとき宣の曲を知ってくれてることを、現地で自分の目で確かめることができてありがたかったです。スターになったような気分も味わえました(笑)。
小泉:私も韓国の空港でたくさんの宣伝部員さんたちに出迎えてもらって、テレビで見るスターの光景だなって思ってた(笑)。大きな駅広告も作ってくれたり、ずっと待っていてくれたことが伝わってきて、すごく嬉しかったよね。
吉川:韓国というと、行く前に日本の空港で仁香の靴の底がべろんと取れちゃって。
菅田:新しい靴をめっちゃ探し回った! 接着剤も探したんだけど、見つからなくて。
坂井:結果、ちょっとお高い靴を買っていただきました(笑)。
小泉:それ見て「私の靴も壊れないかな」ってみんな言ってた(笑)。
――12月28日には今年ラストのワンマンライブが控えています。
吉川:今年は初の横浜アリーナワンマンライブで始まり、締めくくりは有観客初のさいたまスーパーアリーナ。こんなにも充実した一年にしてくれた宣伝部員さんたちへの感謝をお届けしたいです。
菅田:衣装も新しく作っていただいて、とってもと~っても豪華でかわいくなっています!
坂井:今、私たちメラメラ燃えたぎってるんです! 絶対来年に繋げるライブにしなきゃと思っていて。とき宣やるじゃん、アイドルってこれだよって思ってもらえるライブに全力でします!
PROFILE プロフィール
超ときめき♡宣伝部
ちょうときめき♡せんでんぶ 2015年より「ときめき♡宣伝部」として始動し、’20年、現グループ名に改名。’18年にリリースしたアルバム曲「すきっ!」がTikTokで人気を呼び、’21年、「すきっ! ~超ver~」を現メンバーで再録。海外にも人気が波及する。’24年は「最上級にかわいいの!」の関連動画の総再生数が12億回を突破するなど大ブレイク。
INFORMATION インフォメーション
12月4日にリリースされたアルバム『ときめきルールブック』には、SILENT SIRENのすぅが作詞した「ときどきセンチメンタル」や、KANA‐BOON谷口鮪が作詞・作曲の「下書きの恋」など11曲を収録。【通常盤TYPE‐A(CD+2DVD)】¥7,000 【通常盤TYPE‐B(CD)】¥3,000 【通常盤TYPE‐C(8曲CD)】¥2,000など(avex trax)