
現在、全国4都市10公演で46万⼈を動員する全国ツアー「Hey! Say! JUMP DOME TOUR 2025-2026 S say」を開催中のHey! Say! JUMP。元日の夜に⾏われた東京ドーム公演のMCでは、前⽇に同会場で⾏われたカウントダウンコンサートの裏話がたっぷり。お正⽉気分を盛り上げる初のオーケストラとの夢の共演の瞬間をレポートします。
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ファンタジックな世界で描く、没入感たっぷりな演出
ステージには、そびえ⽴つ時計台に螺旋階段が張り巡らされた古代図書館の巨⼤セット。ドームに⼀⾜踏み⼊れると、会場のあちこちには噴⽔が噴き上がり、ファンタジックな異世界に迷い込んだよう。有岡⼤貴さんが細部にまでこだわって演出を考案したという今回のライブは、12枚⽬のオリジナルアルバム『S say(エッセイ)』を引っ提げて繰り広げる夢のステージに。今作の噴⽔演出は合計約100トンの⽔をライブ全編で繰り返し使⽤。壮⼤かつファンタジックな世界を幻想的に⽣み出した。
幕開けは、前回のコンサート「H+」を締め括った楽曲「UMP」から。メンバー一人ひとりがアリーナに点在するリフターに乗って登場し、そのリフターのまわりには、噴⽔がはるか⾼く、ドームの天井めがけて華やかに舞い上がる。「明けましておめでとう。2026年もHey! Say! JUMPと楽しい一年にしましょう」と有岡さんが挨拶すると、「ウィークエンダー」へ。
⼭⽥涼介さんは「みんなで⼀緒に踊ろうぜ!」、髙⽊雄也さんは「一年最初のライブ、楽しみましょう」、「新年だ!」コールを知念侑李さんが繰り返す。ラスト伊野尾慧さんが「いいの? OK。みんなで叫ぼう」と歌って呼びかけると、会場全員がおなじみの「いいの? OK!」と声を揃え、のっけから⼀体感抜群だ。
思わず笑顔になってしまう場⾯もいっぱい。ポップなダンスがキュートな「eek!!」では、花道に繰り出し、伊野尾さんと知念さんが⼆⼈でハートを作るなど、可愛らしさ全開。曲の合間に有岡さんが「伊野尾ちゃーん」と叫ぶと、「⼀富⼠、⼆鷹、三カンカーン!!」と⼒強い声で気合たっぷり除夜の鐘を鳴らす伊野尾さん。そして、頬に⼩指をあてチャーミングな笑顔でキメポーズを。
メンバーが⼤航海に出発したのは、ラランド・サーヤ提供曲「SUPER CRUISINʼ」だ。ドラゴンが⽕を噴くとステージに炎が噴き上がるなど、臨場感たっぷりな演出にドキドキが⽌まらない。「GHOST」ではゴーンと怪しい鐘の⾳が鳴り響き、グラスを⽚⼿に幽霊の館でのパーティのような雰囲気でパフォーマンス。髙⽊さんが伊野尾さんをハグして、ニヤリと笑う場⾯も。まるでゴーストランドだ。
JUMPの冒険はまだまだ続き、満天の星の光景が繰り広げられる「Deep night 君思う」へ。まるで彼らが深いブルーの海で航海しているような感覚に陥ると、客席のペンライトがブルー⼀⾊になり、⽔辺に浮かぶ⽉がキラキラと輝き、しっとりロマンティックなムードに。
かと思えば、「MATSURI☆FEVER」ではハッピを着てお祭りモードに⼀変。神輿トロッコに乗り込み、客席の⽬の前で祭りうちわを振る⼋⼄⼥光さん、有岡さんたち。伊野尾さんは「新年⼀発⽬、声出せんのか?」と盛り上げ、知念さんは「新年最⾼潮!」と上機嫌だ。

MCでは笑みがこぼれるエピソードトークも
MCでは、まずは「明けましておめでとうございます」と声を揃えて全員で挨拶。新年と知念さんの名前にかけて、「うれしんねん」「たのしんねん」とニコニコな伊野尾さんたち。ここで話題はカウントダウンコンサートについて。
有岡さんが「昨⽇もカウントライブがありましたね。3年ぶり? やっぱり僕たちがカウントダウンライブで先輩にしてもらったことは、下にこう受け継いでいかなきゃいけないなと思って」と⾔い出すと、「例えば?」と突っ込む髙⽊さん。
「ケータリングに来る⼦全員、『年越し蕎⻨を⾷え』って、ひたすら⾔い続けました。ずっと少年隊の植草さんに⾔われてきたので下の⼦に」と話す有岡さんに伊野尾さんが「ずっとね、⼤ちゃんが蕎⻨に誘ってるの⾒てたんだけど、結構な⼈数にいっぱい⾔っていて。唯⼀ね、⾔えなかった⼈がいたね?」と尋ねる。
「別に先輩とか後輩とか関係なく⾔ってってはいたんだけど唯⼀、横尾くんにだけ⾔えなかった(笑)。いや、別に怖いとかじゃないんだけどね。優しいの知ってるし、良くしてもらってますけど。加藤くんにも⾔えなかった」と蕎⻨をすすめられなかったことを残念がる有岡さん。
「俺が⾔え、⾔えって⾔ってるのに。無理、無理って(笑)」と伊野尾さんの⾔葉に「僕の中のストッパーが…(笑)。timeleszの篠塚くんに同じようにさ、『年越しそば⾷べな!』って⾔い続けてたんだけど、『僕、(松島)聡さんと年を越してから⾷べる約束をしてるんです』って⾔うから、『でも、年越しそばって年越す前に⾷べろって僕は⾔われてきたけどね。聡ちゃん連れてきたらいいじゃん』って。そしたら、⼀⼈で戻ってきて。『聡さん、もう⾷べてました』って⼀⼈でそば⾷べてたよ(笑)」。
そして、カウントダウンコンサートの登場の場⾯での伊野尾さんの失敗エピソードも⾶び出す。⼭⽥さんが「JUMPでかまそうぜって話になったんですね。『encore』のイントロに乗せてさ、伊野尾ちゃん“除夜の鐘、カンカン”やっちゃおうよ。盛り上げちゃいなよ、ってすごい打ち合わせしてたの」、有岡さんが「僕が喋り終わったら、『あれ? そろそろ聞こえてくるんじゃない?』ってフリをするから、そしたら伊野尾ちゃんがそれを受けて『除夜の鐘カンカン』って全⼒でやる。髙⽊にも伊野尾ちゃんがやるけど、笑わずに歌えるかどうかも確認したよね?」。
すると伊野尾さんは「髙⽊さんところに⾏って、『私、ちょっとAメロの前で除夜の鐘カンカン鳴らさせていただくので、そのところよろしくお願いいたします』って根回しをしたんだけど。本番は私、失敗して『カンカン』としか⾔えませんでした…!」と謝罪。反省もふまえてタイミングを逃した瞬間を映像で確認したそうで、「カンカンって⾔ってる瞬間が引きの画で『ゆく年くる年』みたいな。その後、ふがいない顔してた(笑)」という伊野尾さんの愛おしい反省エピソードに会場は笑顔に。
ここからは着替えのために2組に分かれるじゃんけんをして、⼋⼄⼥さんと髙⽊さんの年男コンビ⼆⼈だけのMCに。話題は、カウントダウンコンサートの年男レース。三輪⾞でドームを滑⾛して、⼋⼄⼥さんが1位になったことから、「この⼈、すごい」と感⼼する髙⽊さん。
リハーサルの時は、全然三輪⾞を上⼿くこげなかったという⼆⼈。「(藤原)丈⼀郎に『お兄さん⽅、もう少し頑張ってください』って」(髙⽊さん)⾔われたそうで、「それが悔しくて。本番はもうがむしゃらにやってやろうと思って」と⼋⼄⼥さん。その結果、1位になったそう。「(リハーサルで1位だった)みっちーがちょっと悲しげな顔でゴールしてたもん」と裏側も明かしていた。
Hey! Say! JUMPは薮宏太さんと伊野尾さんも年男で4⼈いるそうで、「いい一年にしましょう。JUMPパワースポットです」と⼋⼄⼥さんが胸を張っていた。
そして、ライブ本番直前30分前にⅩを始めたことを⼋⼄⼥さんが報告し、「最初にフォローしてくれた⼈は薮。Ⅹちょっと始めてみようと思って。全然やり⽅分かんないけど、ポストの仕⽅もさっさに教えてもらった」。髙⽊さんは「あのね、やってない俺に喋っても、なんも分からん。いいね。楽しんでください。インスタもやっているのに何をあげたい?」と不思議そう。
「もう誰も傷つかないようなXを⼼がける。ずっと⽴ち上げたのに、フォロワーが0⼈だったんですよ。30分前ぐらい。そしたら、薮がフォローしてくれて、『皆さん、じわじわっと⼊るのが楽しい。本番までX始めましたよって⾔うのをとっとこう』ってアドバイスをもらったので、『なるほど、なるほど。勉強になるわ』って…。それで、今7000⼈なんです。この始まる前なので7000⼈ちょっとだから」とXデビューの瞬間を説明していた。
着替えが終わって他のメンバーがステージに戻ってきてからは、MCであまり喋ってなかったメンバーということで、知念さんの⼀⼈トークショーが開催される。ランウェイのようにメインステージからバックステージまで喋りながら歩く知念さん。
「さあ皆さん、2026年に⽬標を持っていますでしょうか。終わる前にもう2027年になってしまいます。⾃分が⼀体何をしたいのか。これはしっかり考えて、この正⽉を過ごしていただけたらなと思います。今⽇はね、ライブですので、ちょっと1回真剣に考えるってことは、いったん今は置いておいて。今は存分にですね、この一年の2026年唯⼀のヘラヘラできる時間にしてほしいなと思います」など喋り続け、⼀⼈で会場を笑わせる。
バックステージからメインステージへのUターンでは、「ここからは背中になっちゃいます。背中も本当に⾊々なふうに⾒えてると思いますけれども、我々⽇本を背負っていて。2026年、僕たちのこの姿がついていきたいなと思ってもらえるように。2026年、そして20周年もね、頑張っていこうと思いますので、しっかりついてきてくださいね。よろしくお願いいたしますよ」と歩きながら抱負を宣⾔すると拍⼿が巻き起こった。
途切れることなく喋り続けた知念さんに、メンバーたちも「ブラボー!」「知念、すごい」「⼤⼈になったね」と⼤喜び。「⼀⼈で喋れないもんって⾔っていた知念はもういないね」と有岡さんはしみじみしていた。

後半は2⽉11⽇に発売するニューシングル「ハニカミ」からスタート。伊野尾さんが主演を務めるドラマ『50分間の恋⼈』(ABCテレビ系)の主題歌で、恋の始まりを予感させるキラキラとした楽曲。恋が持つエネルギーを歌に込めた“⽚想いエナジーラブソング”ということで、ハニカミ笑顔のメンバーたちの表情もキュート。ハートを描くような振付やハニカミポーズとときめきが盛りだくさんな⼀曲だ。
「2026年のHey! Say! JUMPは、みんなのことをもっともっと笑顔にします」
ラストスパートは指揮者を含む32名のオーケストラとHey! Say! JUMPが初コラボ。初めてのオーケストラとの夢の共演が実現。こちらは有名なゲーム⾳楽でも知られ、英アカデミー賞で⽣涯功労賞を受賞した下村陽⼦さんの作曲した楽曲「M: S say -Sinfonia-」の映像から。ステージの⼤きなLEDパネルが開くと⽩いパイプオルガンとそれに続く⼤階段が登場するという驚きの仕掛けも。噴⽔が美しく噴き上がる中、オーケストラバージョンの「DEAR MY LOVER」はドラマティックで壮⼤な雰囲気に。
激しい炎の演出でオーケストラの演奏をよりアグレッシブに表現したのが、アルバムリード曲「Symphony」だ。スパークラーが上から下からとクロスして勢いが増す⽕花。悪夢のような迷い込んだラビリンスを表現するダイナミックなシンフォニーを奏でていく。オーケストラとの融合で、新しい彼らの表情を引き出す壮⼤な演出に圧倒される。逃げられない悪夢の世界を爆破するように⾳⽟が鳴り響いた。
迷宮の夢の世界に続いて、ラストに繰り広げたのは、⽻根が降ってくる美しい光景。「未来線」でラスト⼀列に並び、ドラマティックに⼿を差し伸べた7⼈。⼭⽥さんが「2026年の幕開けをこうしてファンの皆さんと迎えられることが本当に嬉しいです。期待してください。2026年のHey! Say! JUMPは、みんなのことをもっともっと笑顔にします。なので、皆さん僕たちについてきてください。また会える⽇を楽しみにしています。本⽇はありがとうございました」と⾔葉を紡ぐと深く全員で⼀礼。ここで古代図書館の一冊の分厚い本がFinと終わりを迎えた。
ライブは幕を閉じたが、Hey! Say! JUMPが刻む歴史と冒険の旅は、まだまだ果てしなく続くネバーエンディングストーリー。2026年は⼀体どんなS say(エッセイ)を⽣み出すのか──。デビュー19年⽬に突⼊した彼らこそ表現できる軌跡を歩むに違いない。




















