岡崎体育にとっては珍しいラブソング? 「カバ公園」制作の経緯を明かす

岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Pedigree」です。


僕の2作目となる配信EP『Pedigree』が発売になりました。リード曲の「カバ公園」は岡崎体育にとっては珍しいラブソングです。リアルな心情を歌った歌詞がいいと、聴いてくださったみなさんからありがたい反響をいただいております。僕のファンのみなさんはもうご存じかと思いますが、この曲は実はすでにタイトルのみ公表されていました。僕のライブレポートの内容をイメージした「Quick Report」という曲があるのですが、その歌詞の中で「続く3曲目は自身の高校時代の片想いをストレートに綴ったノンフィクションバラード『カバ公園』だ」という台詞で登場します。しかし、台詞としてはあるものの、実際に「カバ公園」という曲があるわけではなく、あくまで“それっぽい”架空の曲でした。実際にないのならもう一生、架空のままでいこうと決めていたのですが、今回EPをリリースするにあたって制作を進めている中で、4曲は発表する曲がスムーズに決まったけれども、もう1曲がどうしても決まらない。バランスをみてどんな曲がいいのかと悩んでいる中で、ふと、そうだあの「カバ公園」を実在させてみてはどうか、と思い至ったのでした。

書いてみたらかなりいい曲ができたのでとても満足しています。歌詞も実感のこもったものが書けたと思います。イメージとしては、恋愛経験の少ない主人公が片想いをしていて、まだお付き合いに至る以前の恋心。主人公は、誰かに好意を寄せているけれど、その事実にも気づくか気づかないかの間で揺らいでいる。だから、歌詞も「僕は恋をしてる」じゃなく「僕の心は恋をしてる」です。僕が、僕自身の心の変化を一歩引いたところから眺めているような、まだ恋する気持ちに慣れていない様子を描きたいと思いました。「Quick Report」では先にも述べたように“ノンフィクションバラード”としてレポートされていますが、実際の歌詞はまったくのフィクションです。特にそんな揺れる感情を僕自身は抱いたことはない。結局は最初から最後まで全部、嘘です。リアリティがあると思ってくださったみなさん、岡崎体育の実体験だと思ってくださったみなさん、すみません。……いや、でもラブソングはどうしても自分の恋愛観が反映されてしまうものだと思います。今、すごく恥ずかしいから咄嗟に嘘とか言いましたが、全部が全部、嘘なのではないかもしれません。

Profile

岡崎体育

おかざきたいいく ホールワンマンTOUR「盆テク博覧会」開催中! 11/17(日)東京、12/7(土)北海道。金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系毎週金曜22:00~)に出演中。

写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈

anan 2421号(2024年11月6日発売)より
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