anan読者はみんな頑張り屋さんで偉い!
心にDIVAを宿した者たちに向けてお送りする「あんたがDIVA」。前回に引き続き、どんな連載にしていくかを考えていきたいと思います。ananってたまに「言葉のチカラ」特集があるじゃないですか。あれ、よくないですか? 私は自分のキャリアを振り返ったときに、作詞が一つの転機になったと思ってます。普段からSNSで断片的に言葉を綴っているけど、それを歌詞にして「作品」として残したら、みんな真剣に受け止めてくれることに気がついたんですよね。だから今は自分の言葉を使って創作するのが楽しくて仕方がなくなっていて、その難しさも知っていく分、今まで見聞きしてきた歌手や作詞家たちへのリスペクトも止まらない状態。小説や映画も好きなので、それらの書き手に対してどうしてこんなにすごいことを書けるの? という気持ちが強く湧いてきています。特に私は個人的なことを言葉で表現に昇華している人が好きなので、その人の歩んだ人生がどう言葉に変換されているのかにとても興味を持っているんです。この連載では、私が会いたい歌手の方々をはじめ、言葉を生業にされている方々に直接話を聞いてみたいと思っています。スペシャルなゲストの方々がたくさん登場するので、楽しみにしていてください。
勇気づけられたり、励まされたり。言葉ってちゃんと栄養になるじゃないですか。ananの読者像を私なりの独断と偏見でイメージしてみたところ、それは“仕事を頑張っていて疲れている女性”(もちろん性別問わずですが)だったんです。いや、別に疲れていなくていいんだけど。とにかくみんな、頑張り屋さんってことです。身を粉にして働きながら、その上で新たな情報を得ようとアンテナを張ってるって、すごくないですか? ちゃんと自分磨きも怠っていなさそう。もうそれだけでお疲れさまです、偉いよって言ってあげたい。大変な毎日をサヴァイブしながらちゃんと前を向くためには、やっぱり言葉の栄養が必要だと思うんです。篠原涼子さんが“OL”をしているようなドラマをずっと見てきたおかげで、恋に仕事に大忙しの「アラサー女性」(概念)を理想像としてずっと生きてきた私なので、そんなみなさんの気持ちや悩みを理解していきたい。実年齢もアラサーに差し掛かり、ますます日々を大忙しに燃やし続ける私が、言葉のチカラでみなさんに寄り添っていくのでこれからよろしくお願いします!
ゆっきゅん 1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。「電影と少年CQ」のメンバー。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。X、インスタは@guilty_kyun
※『anan』2024年2月14日号より。写真・幸喜ひかり 文・綿貫大介
(by anan編集部)