「前作を作り終えた時に、次はシングルを2枚リリースして、その地続きになるようなアルバムにしよう、と決めていました。そういうことを今までしたことがなかったので、やってみたかったんです」(川辺素/Vo&Gt)
シングル『エスパー』と『セダン』が国内外で幅広くヒットし、そこに、さらにミツメらしいサウンドプロダクションの作品を追加して完成したのが『Ghosts』だ。
「4人のトラックにさらにシンセを重ねたり、かなり複雑なダビングをたくさんやり、相当汗をかいて作りました。でも聴いてみると重くなく、むしろ軽く聴けるところがいいなぁ、と思いますね」(大竹雅生/Gt)
「ポップなんだけど、いい意味でつかみどころのないサウンド。レコーディング中もずっとワクワクしてました」(nakayaan/Ba)
川辺さんが書く歌詞は、走り書きのようなてらいのないやさしい言葉が多く、湿度や温度をほのかに体感するサウンドもキメ細やかだ。ミツメの音楽は、初めて袖を通したシャツがずっと着ているかのように肌になじんだ時の気分にも似ている。
「制作中は説明し合ったり、コミュニケーションはとらないんです。だけど好きな音楽が似ているし、プレイヤーとして信頼し合っているので、気持ちいいアレンジになり、いい音になっていくんですよね」(須田洋次郎/Dr)
その魅力は海外にもじわじわと伝播し、特に中国を中心とする東アジアには熱狂的なファンがいる。
「4~5年前に日本のインディーロックブームの第一波の時、ミツメの音楽が入っていたようです。4年前の初回の中国公演からたくさんの人が来て『煙突』を合唱してくれたので、びっくりしました」(川辺)
そのほかインドネシアやタイ、韓国、台湾などでも大人気の彼ら。このアルバムで、海外のファンをさらに増やすことだろう。
5th Album『Ghosts』。先行シングル曲「エスパー」と「セダン」に新曲を加えた全11曲収録。生活の一部のように響く新感覚のアンビエントミュージック。【CD】¥2,800 【LP】¥3,000(mitsume)
左から、川辺素(Vo&Gt)、nakayaan(Ba)、須田洋次郎(Dr)、大竹雅生(Gt)。5/26の札幌公演を皮切りに国内でレコ発ツアーを行った後、7月後半は北京など7か所の中国公演が控える。
※『anan』2019年4月17日号より。写真・井手野下貴弘(HITOME) 取材、文・北條尚子
(by anan編集部)
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