うるわしの湯と清流がそそぐ、心身整う穏やかな温泉郷へ。山口県、長門湯本温泉のさんぽコースをご案内。

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    山口県西部の日本海側に程近い場所に位置する長門湯本温泉は、神の授けし湯・恩湯(おんとう)を中心に、清らかな音信川(おとずれがわ)に寄り沿うように、宿も店もギュッと立ち並ぶ温泉街。また山間の景色とは裏腹に、車で15分ほど北上すれば漁港に出ることもでき、山も海も恵み豊かな地域だ。どこに立ち寄っても温かな空気で迎え入れてくれる。そんな心地よい場所で、羽を休めてそぞろ歩き。

    瓦そば柳屋

    熱々の瓦で焼かれる香ばしい茶そばに舌鼓

    ジューッという焼ける音と香りにそそられる…!!  かわらそば 1人前 ¥1,419 ※写真は2人前

    音信川沿いに建つ古民家の1階のお店でいただけるのは、山口県の郷土料理・瓦そば。瓦そばとは、石州瓦(せきしゅうがわら)を熱々に熱し、その上に茶そば、錦糸卵、牛肉、薬味とレモンをのせ、それを甘めのつゆにつけていただくという、なんともユニークな一品。瓦の熱でそばが焦げていき、そのパリッとして香ばしい食感はまさに唯一無二。

    築70年を超える長屋。風情があります。

    注文が入ってから焼き上げるみたらし団子。おすすめはきな粉がけ! ¥200。

    information

    瓦そば柳屋

    長門市深川湯本1325-1 だいご長屋1F TEL. 080-9185-3070 11:00~19:00 火曜、第3水曜休 https://kawarasoba.co.jp/

    焼鳥 さくら食堂

    弾力と旨味がたっぷり。長州どりを焼き鳥で

    炭火で焼き上げた焼き鳥3本と、地魚の刺し身、甘い味わいが美味しいお味噌汁などがセットになった定食「さくらごはん」。焼き鳥の下に塩昆布キャベツを添えるのが、長門スタイルだとか。¥1,300

    地鶏・長州どりで知られる長門は、実は焼き鳥の街。温泉街に店を構えるこちらは、お昼は定食で、夜は居酒屋的に焼き鳥を楽しめるお店。噛むほどにジューシーな美味しさが溢れる焼き鳥はもちろん、近くの漁港で揚がった地魚の刺し身も美味。手羽中をオリジナルスパイスで味付けした唐揚げ“チキンヒーロー”も超おすすめ! 長門のソウルフード、ぜひお試しを。

    information

    焼鳥 さくら食堂

    長門市深川湯本1272-6 TEL. 0837-25-3660 11:00~14:30、17:00~22:00 木曜休 Instagramは_sakurashokudou_

    恩湯(おんとう)

    “神授の湯”として約600年慈しまれる湯

    しめ縄の向こうに住吉大明神像が。

    室町時代、住吉大明神のお告げによって大寧寺の禅師が発見した寺湯は、以来600年近くパブリックな湯として街に住む人に愛されている。建物の真下に泉源があるので、岩盤から湯が湧き出る様子を眺められるのが楽しく、また岩盤の上には住吉大明神像が鎮座しているので、浸かっているとなんだか神聖な気分に。地元の人々と観光客の交流場所としても人気だそう。

    モダンな平屋建ての美しい建物。併設の休憩スペースで、湯上がりに冷えたビールやソフトクリームも。

    温泉タオル ¥1,100や、「クラフト温泉 恩湯(入浴用)」100ml(3~4回分)¥2,500 、湯巡りによさそうな竹籠 ¥4,980などオリジナルグッズも。

    information

    恩湯(おんとう)

    長門市深川湯本2265 TEL. 0837-25-4100 10:00~22:00 不定休 大人¥990 https://onto.jp/

    365+1BEER(サンロクロクビール)

    温泉でほてった体でクラフトビールをゴクッ

    “湯”はリノベーション前の恩湯に飾られていた“湯本”のネオンの一部。“本”も店内で意外な使われ方をしているので要チェック。

    大きな“湯”が目印のクラフトビール醸造所。併設のタップルームは週末にビアバーとしてオープン、長門湯本生まれのフレッシュなビールを味わえる。お店を営むのは、長門のまちづくりプロジェクトに関わったことがきっかけで、街に惚れ込んで移住したご夫婦。タップから飲めるビールは常時6~7種ほど揃い、時期によっては地元の果物やお茶を使ったフレーバーも。

    飲みやすいと評判の「おとずれベルジャンホワイト」400ml ¥700。タップルームの営業時間は変更の可能性があるため、詳しくはInstagramを。

    information

    365+1BEER(サンロクロクビール)

    長門市深川湯本1247-2 13:00~19:00 タップルームは金曜15:00~19:00、土曜13:00~19:00営業 Instagramはsanrokuroku_beer

    cafe&pottery音

    焼き物の魅力に、目と手で触れられる

    川に面した窓から日が注ぐ気持ちの良い空間。

    萩焼の器を楽しめるショップ。ギャラリースペースには、地元で360年以上続く萩焼深川(ふかわ)窯の田原崇雄さん、坂倉善右衛門さん、新兵衛窯の作品が常設で並び、カフェでは深川窯の器でコーヒーや店長手作りのケーキが楽しめる。日常使いできるカップや器、花器など旅の思い出として連れて帰りたいものばかり。店の奥にある川床スペースも居心地がいい。

    ぽってりとした質感と品の良い色合いが深川窯の焼き物の魅力。

    チーズケーキ¥700、コーヒー(音信ブレンド)¥650

    information

    cafe&pottery音

    長門市深川湯本1261-12 TEL. 0837-25-4004 10:00~16:00 水・木曜休 Instagramはoto_cafe

    蒲田商店

    選ぶ理由があるから、長く愛せる生活雑貨

    白く大きな暖簾が目印。

    姫路で荒物屋を3代目として営んでいた店主が、長門に移住し昨年11月にオープンさせた生活道具のお店。土鍋や鉄のフライパン、ちょっと懐かしいバケツや箒など生活のための道具が並ぶ店内を抜けると、その奥には美術品のようなガラス製品や器が並ぶギャラリースペースが。雑貨、作家ものなど…いずれも、長く使いたくなる魅力的なアイテムばかり!

    「もしかしたらこの店には、便利なものはないかも。手をかけて使うから良さが実感でき、生活が楽しくなるという感覚を味わってもらえたら」と店主。

    information

    蒲田商店

    長門市深川湯本1260-1 TEL. 070-2356-5102 12:00~17:00 火~木曜休 Instagramはkamada.shouten

    吉冨幸進堂

    クリームがたっぷり! “わっふる”が大人気

    このクリームの厚み! 日持ちは1~2日なので、その場で食べるのが一番美味しい。わっふる クリーム1個 ¥160。

    創業は明治後期という歴史のある和菓子屋さん。手作りの温泉まんじゅうや生菓子などが並ぶ中、休日には行列ができるほど人気なのが、手焼きの生地にクリームをたっぷり挟んだ“わっふる”。甘さを控えた味わいとふわふわな食感は、懐かしさと優しさが溢れていて、心が温かくなる味わい。黒糖を使った生地で生クリームとあんこを巻いた“黒糖ろーる”も絶品!

    お店の外観

    わっふるは、クリーム、つぶあん、まっ茶に加え、土日限定でちょこも。いずれもすべて手作り。

    1/1

    information

    吉冨幸進堂

    長門市深川湯本門前1031-2 TEL. 0837-25-3971 7:30~17:30 火曜休

    ACCESS

    飛行機の場合:山口宇部空港よりレンタカーあるいは直行バス(金~月曜のみ、1日2便。¥3,500※要予約。3月30日まで)で約80分。

    電車の場合:JR新山口駅からバス(1日4便。¥3,000※予約不要)で約65分。そのほか福岡県・福岡市内からの高速バス(1日4便、約3時間)もあり。詳しくは長門湯本温泉Webサイトを要チェック。

    写真・上原未嗣 イラスト・小雨そぉだ 取材、文・河野友紀

    anan 2480号(2026年1月21日発売)より
    Check!

    No.2480掲載

    冬の癒し旅へ 2026

    2026年01月21日発売

    全国津々浦々のいま行きたい温泉地、温泉宿をピックアップ。山口・長門湯本温泉、岐阜・下呂温泉、大分・別府温泉をはじめ、長野県松本や三重県湯の山温泉のご褒美宿、レトロなローカル線で訪れる青森・弘前から大鰐温泉の旅、人気の特急「サフィール踊り子」で行く伊豆・下田巡り、千葉県木更津の「竜宮城スパホテル三日月」&和歌山「ホテル浦島」の東西レトロインパクト温泉まで。

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