Day1~6 月経期
Day7~12 卵胞期
Day13~16 排卵期
Day17~28 黄体期
1回の生理周期の間には、生理が起きる月経期の後、卵子が育つ卵胞期、その後排卵期を経て、妊娠に備える黄体期に入る。周期を把握して生理日を予測しておけば、対策も立てやすい。
知識をつければ、もっと生理とラクにつきあえる。
生理痛やPMSなどの女性特有の不調。長い間つきあっているうちに、「つらいけれど、ガマンするのが当たり前」と諦めている人も多いのでは? 産婦人科医として、こういった不調を抱える女性たちに長年向き合ってきた福山千代子さんは、次のように話す。
「生理痛やPMS=仕方がないことと思い込んでいるかもしれませんが、100%解決することは難しくても、痛みやつらさを軽減するなど、対処法はいくらでもあるということをまずはみなさんに知ってほしいです」
そのためには、まずは自分の生理周期を把握して、いつどのようなトラブルが起きるのかを予測しておくことが大切だと言う。
「女性である以上、女性ホルモンの影響を受けながら生活することは避けられませんが、不調が起きる原因を理解し、事前に対処することで、もっと生理とラクにつきあえるように。生理による不調に振り回されることを決して当たり前と思わず、積極的に不調を“マネジメント”する気持ちを女性たちに持ってほしいなと思います」
婦人科の受診にも記録したデータが役立つ。
自分の生理周期やそれに伴う不調について把握することが悩み解消への第一歩。アプリなどを活用し、生理周期を把握することから始めよう。婦人科を受診する際も、データがあると診察がよりスムーズに進むと福山さんは話す。
「記録がなくても診察はできますが、医師はその日の状態しか診ることができません。排卵期や黄体期など、生理周期の中のどの段階に今いるのかがデータで分かると情報が増え、診断の参考になるので、より正確に診察ができます」
生理日だけでなく、腹痛、頭痛、むくみ、イライラや気分の落ち込みなど症状も入力しておくと◎。
「お薬の処方をする際には、長期的な症状や体の状態を参考にすることもあるので、3か月分以上のデータがあると理想的ですね」
さらに基礎体温もアプリなどに入力しておくと、排卵のタイミングなどの把握に役立つという。
「体温を入力するのが面倒だという人は、体温計と連動しているアプリを使うのもオススメ。体温を測るだけでアプリに自動的に入力されていくので、その都度入力する手間がかからず便利ですよ」
ライフスタイルに合わせて機能をチョイス
・シンプルな操作がいいか?
・パートナーと共有したいか?
・PMSについて記録したいか?
・妊活の情報は必要か?
etc…
様々なアプリやサービスがあるので、何を選んだらいいのか分からないという人も多いのでは? 生理管理+αでどんな機能が欲しいのか、事前にチェックしておくのがオススメです。
編集部オススメ! 目的別生理管理アプリ・サービス
【目的1】シンプルに使いたい
ソフィ 生理日管理&生理不調ケア
ワンタップで生理周期を記録できるから簡単!
一度のタップで生理日や体調を記録でき、画面を切り替えることなく生理・排卵の予定日を把握できるシンプルなデザインが魅力。操作が簡単なので、生理管理アプリ初心者にも使いやすい。
【目的2】パートナーと共有したい
PAIRCARE(ペアケア)
体の状況を間接的にシェアしたいなら。
アプリのダウンロード不要で、LINE公式アカウントを友だち追加するだけで利用できる。家族やパートナーと、生理周期など自分の体の状況を間接的に共有できる機能があり、シェアしたい人に◎!
【目的3】PMS症状が気になる
poi(ポイ)
PMSの悩みに特化した生理管理アプリ。
PMS予測や、ブルーデーに気分を明るくしたり、痛みを和らげることを目的とした「マインドフルネス音声ガイド機能」も搭載。他に「睡眠導入ガイド」などもあり、PMS症状に悩む人に最適。
【目的4】妊活に使いたい
Lalune
排卵日や妊娠の可能性をホーム画面で確認できる。
生理周期の管理はもちろん、「排卵日」や「おすすめ仲良し日」「妊娠可能性」のバロメーターをホーム画面で確認ができ、妊活を考えている人に特にオススメ。ユーザー同士で交流できる機能も。
福山千代子さん 産婦人科医。MET BEAUTY CLINIC院長。20年以上にわたり、女性特有の体の悩みや不調に向き合い、生理痛やPMSなどの治療にも積極的に取り組んでいる。表参道にある同院には、若い世代の患者も多い。
※『anan』2023年11月8日号より。イラスト・そばまる 取材、文・音部美穂
(by anan編集部)