お悩み「眠れない…」→側頭筋マッサージを
顔の上部をやさしくマッサージすることで副交感神経が優位になり、眠りにつきやすくなる。目をつぶって、今日の自分をいたわりながら行おう。歯ぎしりをする人にも◎。
1、もみ上げマッサージ。
人差し指から小指までの4本を揃えて、耳の前とこめかみのあたりに縦に当てる。そのまま上下にやさしくマッサージを。側頭筋がほぐれて、動く感じがわかるまで続ける。
2、ヘッドマッサージ。
親指の付け根をこめかみあたりに置き、残りの4本指を頭頂部に置く。頭を上に持ち上げるイメージで10回マッサージ。
お悩み「風邪をひきそう」→頬骨マッサージを
特に、鼻が詰まるなどの症状が出て、鼻呼吸がしにくいときに行いたいマッサージ。鼻の通りを改善するツボを押すことで、改善に導き免疫力も上がる。
1、5か所をプッシュ。
頬の中心部を横に走っている頬骨に沿って、親指の腹を押し込むつもりで、耳横から鼻に向かって5か所を1秒ずつ押していく。頬骨を持ち上げて指を中に入れ込むイメージで行って。
2、小鼻の横をプッシュ。
人差し指で小鼻の横にある「迎香」という、鼻詰まりや眼精疲労、肩こりに効くツボを押す。5回繰り返す。
お悩み「疲れが取れない」→咬筋マッサージを
疲労がある場合は、ストレスもあり、噛み締めしがち。こわばった筋肉をほぐすことで、あごが楽になり、疲労も回復しやすくなる。顎関節症の人にもおすすめ。
1、あご下からマッサージ。
両手の人差し指、中指、薬指の3本の指の腹であご下を押さえる。コリをほぐすように強めに押したまま、指をグルグルと回す。
2、4~5か所を順にマッサージ。
あご先から耳に向かって指をずらしながら、4~5か所を同様にほぐしていく。耳の前まできたら、リンパの流れに沿って、頬骨まで指をすべらせる。5回繰り返す。
小島理恵先生 小島歯科医院副院長、補綴専門医。虫歯や歯周病などの治療を包括的に行うため「歯ヨガ」を考案。著書は『歯科医が教える歯ヨガ』(KADOKAWA)。
※『anan』2023年3月29日号より。イラスト・岡田 丈 取材、文・古屋美枝
(by anan編集部)