いい汗は不快ではなく、むしろ体が喜ぶ!
「そもそも汗は、体を冷やすためにかくものです。人間には体温を一定に保つ機能が備わっていて、体温が1度高くなると汗をかいて体を冷やそうとします。こうして必要なタイミングで汗をかくことが体を守るためには大切ですが、日頃から汗をかく習慣をつけておかないと、いざ夏の外気にさらされた時に、うまく汗をかけず、体の中に熱がこもって熱中症になったり、夏バテをしやすくなったりするのです」(内科医・石原新菜先生)
ほかにも、汗をかく習慣がないと、こんな弊害が。
「汗は便や尿と並んで3大デトックスの一つで、体の中に溜まった毒素を外に出す役割があります。つまり、汗をかかないと体に毒素が溜まって、肌荒れなどさまざまな悪影響をもたらすことに。とはいえ、闇雲に汗をかけばいいというわけではありません。適切なタイミングはもちろん、“質”も良い汗が、体が喜ぶいい汗の条件です」
まずは、自分がいい汗をかけているかどうかを知るところからスタート。以下に挙げている10個の項目の中から、当てはまると思うものにチェックをしよう。
「いい汗かけている?」チェックリスト
01:人と比べて、あまり水分を摂らない。
02:夏でも冷え症。
03:暑い場所にいても、あまり汗をかかない。
04:汗をかくと肌がベタベタする。
05:食事は肉や油っぽいものが多い。
06:ストレスフルな毎日を送っている。
07:ちゃんと眠れていないことがよくある。
08:比較的過ごしやすい季節でも、空調を効かせて快適に過ごしている。
09:運動をする習慣がない。
10:お風呂に入っても湯船に浸かることはほとんどない。
3個以上チェックがついたら、いい汗じゃないかも!?
01:人と比べて、あまり水分を摂らない。02:夏でも冷え症。03:暑い場所にいても、あまり汗をかかない。04:汗をかくと肌がベタベタする。
にチェックが付いた人は…
代謝がうまくいかず、せっかくかいても“悪い汗”に。
自分ではあまり水分を摂らなくても大丈夫だと思っていても、摂取量が少ないと基礎代謝がダウン。汗をかきづらくなってしまう。また、夏でも冷え症ということは、代謝が悪く、体に水分を溜め込んでいる可能性が。こうして代謝がうまくいかず、時々かく程度の汗は、いい汗とはいえないベタベタとした質感に…。
05:食事は肉や油っぽいものが多い。06:ストレスフルな毎日を送っている。07:ちゃんと眠れていないことがよくある。
にチェックが付いた人は…
体の中に原因があって、汗からイヤなにおいが…!
汗は、血液が原料となっている。つまり、血液が汚れていると“悪い汗”に。原因の一つは食べ物で、肉や油っぽいものばかり食べていると、その汗をエサに皮膚の細菌が繁殖して、悪臭を放ってしまう。また、ストレスや不眠が続くと活性酸素が増えて、皮膚が酸化。汗をかいた時にすっぱいにおいに。
08:比較的過ごしやすい季節でも、空調を効かせて快適に過ごしている。09:運動をする習慣がない。10:お風呂に入っても湯船に浸かることはほとんどない。
にチェックが付いた人は…
汗をかかない生活習慣で老廃物が排出できていない。
季節の変わり目、とくに春から夏に移行する時に、徐々に体を慣らして汗腺を開く練習をしないと、必要な時に汗をかけなくなってしまう。運動や入浴も、汗腺を開いたり、閉じたりする練習に最適な生活習慣の一つ。日頃から汗腺をトレーニングしておかないと、体に熱を溜め込みやすく、老廃物も溜まりがち。
石原新菜先生 イシハラクリニック副院長。漢方医学を中心とした治療を行う。著書に『やせる、不調が消える 読む冷えとり』(主婦の友社)など多数。
※『anan』2019年8月28日号より。イラスト・沼田光太郎 構成、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
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