今回は、『ドクター・ストレンジ』主演のベネディクト・カンバーバッチさんにお話をお聞きしました。
青春時代の経験が、役作りに一役買ったって!?
いまや大スターの缶バッチくんことベネディクト・カンバーバッチ。英国男優ブームの中心人物の一人の彼が、新たに挑んだのは、これまたヒット連発のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ドクター・ストレンジ』! 超大作だけど、「じつは原作知らなかったんだよね…」と衝撃告白!
「以前、ある取材の記者が“あなたは『ドクター・ストレンジ』にピッタリですよ”と言ってくれたんだけど、そのときはわからなくてね(笑)。もちろんその後で原作をチェックしたよ。そしたら、東洋と西洋の思想がミックスされた世界観で、魔法を使うヒーローということがわかって俄然興味がわいたんだ。その後、本当に主演のオファーが来て、超ビックリしたよ!(笑)」
原作のビジュアルイメージにすごく近いことでも、缶バッチくんは適役だったのよね~。しかもよ、缶バッチくんって、若い頃にアジアに滞在していた経験があるの。
「いわゆる典型的な西欧文化どっぷりの白人青年だった僕が、チベットで英語を教えるボランティアをしてたんだよ。仏教僧院で過ごしてたんだけど、あれは強烈な経験だったね。今回の役作りに、あのときの経験はとても役に立ったよ」
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彼が演じるストレンジは、性格に難ありな天才外科医。事故で手に大けがを負って全てを失い、最後の頼みの綱だった僧院で、魔術師たちに出会うの。魔術を使うヒーローは「他のMCUヒーローの演技より大変なんだよ!」とな。
「武器を使ったファイトシーンは、だいたい小道具を使いつつ、CGを後から合成できるんだけど、魔術だと小道具は使えない。何もないところを想像しながらかっこよく見せないといけないんだよ。決め技の動きなんて(と言いながら、ジェスチャー)、ほとんど手のブレイクダンスみたいな技なんだよ。ストレンジの師となるエンシェント・ワン役のティルダ・スウィントンは、その動作をしながら、ものすごく複雑で長ったらしいセリフまで言わないといけないし。彼女からは“ようやくあなたが『SHERLOCK/シャーロック』でやっていた長ゼリフの苦労が分かったわ”って言われたよ(笑)