あなたにピッタリな一台を診断! プロが最新“除湿機”を徹底解説
ジメジメ知らずで快適に過ごせる。除湿機選び、これが今年の最適解！
室内の湿気を取り除き、カビ・結露対策にもなる除湿機。最近は、一人暮らし向けのコンパクトサイズなどラインナップも豊富に。家電ライススタイルプロデューサーの神原サリーさんも、「除湿機があれば生活の質が上がる」と断言。
「部屋の湿度をコントロールできるのはもちろん、今は部屋干しのニーズに応えて、衣類乾燥にフォーカスした機種が主流になってきています。防犯上の問題で外干しできない場合や雨の日、湿気の多い日に部屋干ししても、除湿機があれば、香りのよい洗剤や柔軟剤に頼ることなく、生乾きの嫌なニオイなしで洗濯物をすっきり乾かせます。外出中や就寝中の時間を上手く利用するのも手だし、短時間で乾くので洗濯物に囲まれながら過ごす時間も減らせて、快適な生活環境をキープできますよ」
加湿器と一体型など多機能モデルもあるが、単機能の方が小型で使い勝手に優れているものが多いそう。さらに除湿機を選ぶ上で押さえておくべきポイントは？
「衣類乾燥除湿機なら洗濯物の量や干す頻度、時間帯に合わせてチョイスすべき。除湿方式の違いやスペックを知っておくことも大事です。機種によって大きさもまちまちなので、しっかり比較してベストな一台をお迎えしましょう」
除湿方式の違いと特徴を知っておこう。
除湿方式は主に3種類。梅雨や夏場に高い除湿能力を発揮するのがコンプレッサー式。軽量で運転音も静かだが、室温上昇が大きく寒冷地向きなのがデシカント式。両方のいいとこ取りをしたのがハイブリッド式。
チェックするスペックはここ！
スペックの見極めは、適用床面積ではなく1日の除湿能力を確認。ただし除湿能力に合わせて本体サイズも大きくなるので、部屋のどこで使うかも考慮して。ルーバー（羽板）の可動域もマストでチェックしよう。
サイズ・重さ
洗濯物の真下に置ければ効率よく乾かせるので、特に高さは重要。持ち運んで使うなら、重さも肝心。
ルーバー
洗濯物に風が直接当たるように、吹き出し範囲を調節する羽板部分。角度や向きなど可動域に注目。
1日の除湿能力（容量）
1日に除去できる水分（湿気）量のこと。水分がたまるタンクも大きいと、捨てる回数が少なくて済む。
あなたにピッタリな除湿機を見つけよう！
Q1. 除湿機が欲しい理由は？
a．部屋の除湿だけがしたい…A、b．衣類乾燥もしたい…Q2へ
Q2. 洗濯物を干すのはいつが多い？
a．昼間、留守中に…Q3へ、b．夜間、就寝中に…B、c．決まっていない…C
Q3. 1回の洗濯物の量、頻度は？
a．多い。まとめて（週末などに）…D、b．普通・少なめ。こまめに（毎日など）…E
A、広い部屋もカラッと快適、ハイパワーで室内を除湿。
衣類乾燥は不要。とにかく梅雨や夏場の湿気対策として、室内のジメジメした空気をなんとかしたいなら、室内除湿メインの機種を。
エレクトロラックス「UltimateHome 500」
世界的に権威のあるデザインアワード受賞。きれいな空気を送り出す空気清浄機能付き。
ウイルスを減少させ、細菌を抑制する空気清浄用フィルターを搭載。取り込んだ空気を清浄しながら除湿し、快適な湿度環境を維持。「『iF DESIGN AWARD 2022』を受賞するほど、北欧デザインがおしゃれです」。￥89,980（エレクトロラックス TEL：0120・540・202）
除湿方式：コンプレッサー式 1日の除湿能力：11.0L・12.0L ルーバー：自動でスイング 高さ・重量：60.0cm・19.8kg
アイリスオーヤマ「KIJC‐J56」
3段階から選んだ適切な湿度を常にキープ。シンプル機能で、コストパフォーマンスも高い。
除湿に特化したシンプルな機能と低価格が魅力。設定した湿度（40、50、60％）に合わせて、自動で運転をコントロールできる。低騒音設計で夜も安心。コンパクトで置き場にも困らず、持ち手つきで移動も楽々。￥20,670（電気製品アイリスコール TEL：0120・311・564）
除湿方式：コンプレッサー式 1日の除湿能力：5.0L・5.6L ルーバー：なし 高さ・重量：38.3cm・8.8kg
B、静音性重視、夜洗濯派におすすめのデシカント式
運転音がコンプレッサー式より小さい。また、冬でも除湿能力が落ちない。サイズもコンパクトなので、洗濯物の真下から効率よく風を当てられる。
パナソニック「F‐YZVXJ60」
ナノイーXで清潔さをキープ。軽々持ち運べ、収納にも困らない。
低背設計、幅約100cmまでの自動送風で、幅広く干した洗濯物にも真下からまんべんなく風を届けられる。ナノイーXで、部屋干し臭やその原因となる菌を除菌。未使用時はコードがしまえすっきり収納できる。￥44,000＊編集部調べ（パナソニック TEL：0120・878・698）
除湿方式：デシカント式 1日の除湿能力：5.4L・5.6L ルーバー：上下（自動）左右（固定） 高さ・重量：33.5cm・6.0kg
シャープ「CV‐P60」
本体上部から360度に風を吹き出し、ハイスピードで除湿＆衣類乾燥！
ヒーターなど内部部品を横向きにすることで、物干しラックの下にも設置できるミニマムサイズを実現。省スペース＆短時間で衣類が乾かせる。「『プラズマクラスター7000』搭載なので、簡単に洗濯できない衣類ケアにも使えます」。￥36,800＊編集部調べ（シャープ）
除湿方式：デシカント式 1日の除湿能力：5.4L・5.6L ルーバー：360度全周吹き出し 高さ・重量：32.3cm・6.7kg
C、2つの除湿方式を備えた、最強のハイブリッド式。
その日の気温によって、コンプレッサー式とデシカント式が自動的に切り替わる。オールシーズン、天気に関係なく、パワフル＆スピーディに除湿＆衣類を乾燥。
パナソニック「F‐YHVX90」
部屋干し臭の抑制機能がパワーアップ！ 一年中優れた除湿力を発揮する最新機種。
温度や湿度に合わせて2つの除湿方式のバランスを自動で判断。幅100cmの広角など多彩な送風機能、高さを抑えたコンパクトサイズも魅力。「新ナノイーXを初搭載。これまでより部屋干し臭の脱臭スピードが約4倍に！」。￥60,500＊編集部調べ（パナソニック）
除湿方式：ハイブリッド式 1日の除湿能力：7.8L・8.5L ルーバー：上下（自動）、左右（固定） 高さ・重量：33.5cm・10.5kg
D、大型のコンプレッサー式で、大量の洗濯物もおまかせ。
特に、夏場の除湿や衣類乾燥に力を発揮するコンプレッサー式。1日の除湿容量が大きいタイプは、洗濯物が多い人やまとめ洗いする人向け。
三菱電機「MJ‐M100TX」
赤外線センサーで濡れた洗濯物を狙い撃ち。集中乾燥で、乾きムラの心配なし！
幅180cmまで風が届くので、大量の洗濯物も端から端までしっかり乾かせる。「濡れた洗濯物を自動で検知し、ピンポイントで風を送って乾かせる『部屋干しおまかせムーブアイ』は、三菱電機だけの優れた機能」。￥47,550＊編集部調べ（三菱電機 TEL：0120・139・365）
除湿方式：コンプレッサー式 1日の除湿能力：9.0L・10.0L ルーバー：上下160度、左右100度（自動） 高さ・重量：53.4cm・12.7kg
CORONA「BD‐H102」
4つの衣類乾燥モードが選べて便利。ヒーター搭載で冬場の除湿にも強い万能型。
広角やスポットなど風向きを自在に変えながら温かい風を送り込める。ほかに電気代を節約できるecoモード、運転音を抑える夜干しモード、デニムなどの厚物モードと、シーンに合わせて使い分けできる。￥33,780＊編集部調べ（CORONA）https://www.corona.co.jp/
除湿方式：コンプレッサー式 1日の除湿能力：9.0L・10.0L ルーバー：上下（自動）、左右（手動） 高さ・重量：57.0cm・12.0kg
E、毎日洗濯派にうれしい、コンパクトタイプ。
コンプレッサー式の中でも軽量なので、使いたい場所に手軽に持ち運べる。設置面積がほぼA4サイズのスリムボディで、狭いスペースにも置ける。
シャープ「CV‐P71」
プラズマクラスターがニオイを抑制。下吹き送風で床方向の除湿乾燥も。
約2日分の洗濯物（1日1人分＝1.5kg目安）を一度に乾燥。「空気洗浄技術『プラズマクラスター7000』が、生乾き臭や汗臭を撃退してくれます」。ルーバーを下向きにすれば、バスマットに付着した菌も抑制できる。￥41,800＊編集部調べ（シャープ TEL：0120・078・178）
除湿方式：コンプレッサー式 1日の除湿能力：6.3L・7.1L ルーバー：上下（手動） 高さ・重量：52.4cm・9.4kg
レコルト「RDH‐1‐GY」
空間やインテリアを邪魔しない、スタイリッシュな部屋干し除湿機。
送風を強に固定して連続除湿できる部屋干し乾燥モードを搭載。ルーバーが前後90度展開できるので、本体の向きを変えずに逆方向にも風を当てられる。「生活環境に溶け込むデザインとカラーリングが素敵」。キャスター付き。￥27,500（レコルト）https://recolte-jp.com/
除湿方式：コンプレッサー式 1日の除湿能力：6.0L・7.0L ルーバー：前後90度（手動） 高さ・重量：49.0cm・10.8kg
◎除湿能力は、50Hz・60Hzの順
神原サリーさん 家電ライフスタイルプロデューサー。テレビやラジオ、雑誌など多数のメディアで情報を発信している。YouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」も随時更新。
※『anan』2022年6月8日号より。取材、文・鈴木恵美
（by anan編集部）
