上段左から、橋爪健二さん、小野寺翼さん、鈴木渉さん。下段左から、柳田優樹さん、松岡卓弥さん、渡辺真さん

2023年に結成、2025年1月にシングル『アヴァンチュール中目黒』でデビューしたMATSURI。ファンに対して思うことやSHOW-WAについてなど、お話を伺いました。


―― ライブやテレビでの生歌唱などで、ファンの声援や応援を直接耳にする機会が多いと思います。

渡辺 たった一言でもライブや特典会、握手会で直接かけてもらう「頑張って」「歌よかったよ」の言葉はすごく背中を押してくれるし、僕らの活動のエネルギー。誰かの助けになっているんだ、と自信に繋がります。

松岡 ファンの皆さんの存在は生きる糧。SNSに毎日たくさん届くコメントの中の「MATSURIに出会えたから私も頑張れる」なんてメッセージは、本当に嬉しいよね。個人的には「一番大好き!」って言われるのが、一番嬉しいけど(笑)。

橋爪 僕は、ハライチの岩井(勇気)さんに「サンシャイン池崎さんに似てる」と言われてから真似をさせていただいていて。「楽しくて元気をもらえる」と言われることが増えて嬉しいです。

柳田 最近は、僕らと同世代のお父さんたちから「同年代が頑張っている姿を見ることで勇気が出る」なんて言葉をいただくようにも。見てくれる方が希望を抱けるような40代を目指して、キラキラしていきたい。

―― お互いのグループがあったからこそ頑張れたと思うことは?

小野寺 SHOW-WAが僕たちよりも先にデビューしてテレビにも出ていたんですが、正直、悔しい思いもたくさんしてきました。例えば、僕たちがスーパー銭湯でライブをするためにチラシ配りをしていた時、休憩室のテレビでSHOW-WAが歌っている姿を目にしたり。銭湯で歌わせていただくことも、もちろんありがたいんですが、やっぱり少し胸が痛くなったよね。

渡辺 みんなで焼き肉行ったよね。

柳田 半泣き状態で。

渡辺 あの肉はしょっぱかった。

柳田 合同のリリースイベントでファンの方にカードお渡し会をやった時、SHOW-WAには行列ができているのに、僕らのほうはほとんど人が並んでいなくて。

小野寺 それでも笑顔で立っていると、涙がこぼれそうになるんです。だから交代で裏に入って、泣いて、励まし合って(笑)。

松岡 同期みたいなはずなのに…。

柳田 「SHOW-WAじゃないほう」って言われてたから(笑)。

小野寺 でもそれを乗り越えて、僕らはもっと頑張って幸せになろう! って思えるようになった。

柳田 いろんなことをこの6人で乗り越えてきたから仲が深まった。

松岡 SHOW-WAのおかげ。

鈴木 でも日本人の精神としては、弱者を応援したくなるはず。いつかMATSURIが大きく花開く時を期待しながら応援してくださる方はたくさんいると思っています。そういう応援を糧に僕たちは日々頑張れて、成長を続けていけると思う。

渡辺 そうだね。すべてSHOW-WAが先に挑戦してくれているからこそ、それを見ながら僕たちは違う作戦を考えられたり、いい勉強にもなっているよね。

柳田 それに同じような活動を始めてみたら、こんなに大変なことやってたんだって。追いかけるほうはひたすらその背中を追えばいいけど、追われるほうの苦労やプレッシャーもあるとわかりました。

―― SHOW-WAの魅力とは? そしてエールを送るなら?

渡辺 SHOW-WAは雰囲気がすごくいい。個性バラバラの6人なのに、ライブではなぜかまとまっているし惹かれるものがある。

柳田 歌の経験が少ないメンバーが多いぶん、一生懸命に素直にぶつかっていくところが愛される理由でもあるんじゃない?

小野寺 “かわいがられ力”も高い。僕たちは長男が多いから? 頼るのが下手で自分でなんとかしようとするけど、SHOW-WAには放っておけない魅力がある。

橋爪 最近は僕らも、ギュッとしていたものがほぐれてきた感があるけどね。

柳田 ようやく周りに甘えられるようにもなってきたかな。

鈴木 SHOW-WAの魅力はずっとわからない、というのが答えかもしれない。なんか気になるという興味から始まり、わからないから知りたくなるような。ずっと解けないなぞなぞみたいな感じです。そして答えが出ても、また次のなぞなぞが出てくる。

柳田 そのまま僕らの前を突っ走り続けてほしいです。それが僕らにとっての原動力になるから。

―― 抜けると思っても抜かない?

全員 抜きます!(即答)

松岡 でも切磋琢磨したいですね。

橋爪 お互いがいてこそ両者が成立する。一心同体です。だからずっと健康で走り続けてほしい。

―― 逆にSHOW-WAには絶対に負けないと思うところは?

松岡 仲の良さかな。

渡辺 地方のホテルで、みんなで一つの部屋に集まってずっとゲームしてるんです。

鈴木 僕がボードゲームを持って行き、だいたい僕の部屋で…。

―― ちょっと嫌…?(笑)

鈴木 はい(笑)。

松岡 えー…ごめんね(笑)。

鈴木 でもみんな意外と潔癖な部分があるんですが、僕は床でも寝られる人なんで大丈夫。

松岡 僕、集団行動が苦手だったけどみんなとは一緒にいられる。

小野寺 僕もそうだった。でも今は全然平気!

渡辺 「平気」はよくないよ?

小野寺 あ「今はイケます」ね。

渡辺 腹立つな!(笑)

全員 あははは(笑)。

鈴木 でもみんな気遣いができる人たちだよね。

小野寺 それから歌は絶対に負けない! これは言っとかないと。

渡辺 急に男出してきた。

小野寺 あははは。でも僕らはみんな歌に命かけてきたし、こだわりも強い。そこは譲れない。

柳田 ライブの熱量は負けないね。だからぜひ、ライブに来てほしい。ファンの方たちからは「ライブを観て元気が出た!」なんて言われるし。だからみんなの元気が出るように…なんて言ったらいい?

鈴木 社会人経験を経ているからこそ、頑張る皆さんに共感できる部分もある。だからみんな大変だけど…なんて言ったらいい?

全員 あははは(笑)。

渡辺 じゃあ僕がいく! ファンの応援があるおかげで僕らもライブができて幸せになれる。逆に、僕らの一生懸命な姿を届けることでも、皆さんの幸せのお手伝いがしたいです。

松岡 だからMATSURIのファンでいることにも自信を持って応援してほしいです。

柳田 なかには「私はもうおばちゃんだし…」って言う方もいらっしゃいますが、年齢は関係ない!

松岡 好きだと思ったらその人を応援すればいいんです。

橋爪 醍醐味はライブ。僕らも楽しんでやることで、お客さんも楽しめると思っています。だから、少しでも疲れたとかしんどいと思ったら、僕らに会いに来い!

Profile

橋爪健二

はしづめ・けんじ 1992年12月2日生まれ、静岡県出身。ボーカルグループ・ITBOYS、ボーカル&ラップパフォーマンスグループ・BLIVALNOAの元メンバーで、清掃作業員として働いた経験も持つ。

小野寺翼

おのでら・つばさ 1994年7月29日生まれ、三重県出身。J-NUiNE(後のANFiNY)の元メンバーとして音楽活動に励んできた。現在はセンターポジションを務めることも多く、王子様キャラ。

鈴木渉

すずき・わたる 1991年11月26日生まれ、北海道出身。元看護師で、大学病院や保育園などに勤務した職歴を持つ。LABUBUのコレクターを公言しており、制作者のカシン・ローンに会うのが夢。

柳田優樹

やなぎだ・ゆうき 1985年12月20日生まれ、群馬県出身。最年長としてグループを盛り上げる。TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』のオープニングテーマを歌ったTHE DUの元メンバー。

松岡卓弥

まつおか・たくや 1989年8月1日生まれ、兵庫県出身。クイズ番組から結成されたアイドルグループ、サーターアンダギーの元メンバーとして芸能界デビュー。その後、ソロで歌手デビューを果たす。

渡辺真

わたなべ・まこと 1986年5月20日生まれ、福島県出身。男性ボーカルグループ・SOLIDEMOの元メンバー。歌手活動のほか作詞作曲をしたり、モノマネを特技とするなど多彩な一面を持つ。また料理好きでも知られている。

MATSURI

まつり 2023年に結成、2025年1月にシングル『アヴァンチュール中目黒』でデビュー。今年6月に2組合同での1stシングル『僕らの口笛』でメジャーデビュー後、初の全国ツアー「MATSURI 1stコンサートツアー ~祭~」を開催。10月11日16時より歌謡ポップスチャンネルにて大千穐楽の模様をテレビ初放送。

写真・JOJI(RETUNE Rep) ヘア・小園ゆかり メイク・小野紗友美 寺門侑香 取材、文・若山あや

anan 2464号(2025年9月24日発売)より
Check!

No.2464掲載

応援の流儀

2025年09月24日発売

目標に向かい頑張る人たちを見守ることで、心が躍り、パワーをもらえる。今号のananは「応援」を切り口に、スポーツやエンタメなど様々なジャンルの方々に登場いただき、応援する側、される側の心理をインタビューを通して考察するほか、最新の推し活アイテムなども取り上げます。

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大きな責任を背負う人、または金銭的対価の有無によらず多くのやるべきことを抱えている人に象徴される日です。それは育児中の母親や、上司から期待をかけられている若手社員だったりするでしょう。その仕事を果たすには、余計なことに気を散らさないようにすることと、自分を過信しないで他の人の力を借りることが大切です。

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