ゆりやんレトリィバァ、体づくりで「目指しているのは“いつでも脱げる体”」

2021.8.27
芸も体づくりも、目標を公に宣言して挑み、貫いて果たす。挑戦と進化を続ける姿に、励まされている人は多いだろう。その堂々たる“ありのまま”こそ、“ゆりやんレトリィバァ”。

目指しているのは数字ではなく“いつでも脱げる”体。

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――約1年前、美乳特集にご登場いただいた時、体づくりを始めて「痩せてもやるネタは変わらないし、もっと面白いことができる」とおっしゃっていたのをよく覚えています。

とんでもないことを…(笑)。体づくりを始めた一番のきっかけは、芸人としてよりも、ふと「なにこれ、太ってるだけやん。もうええわ」と思ったこと。太ってることを芸にしていたわけでもないし、ただ不摂生でそうなっていた自分が嫌になったんです。コロナ禍になって誰にも会えなくなって、家の中を片付けたり、自分の体のことに目を向け始めた時に、健康に生きるためにはどうするべきかと考えていたのもあって。それでトレーナーの岡部友さんの下でトレーニングをしながら栄養学や食事のことを学び、ほんまに体に必要な食事と量はどのぐらいかを知った。今やっていることは全て自分の体のためになる運動や食事法で、やめる必要がないから続くんです。だからもうトレーニングや食事法は習慣です。“めんどくさー”と思った日は運動もやめて何もしないですけどね。今の体重は65kgで「まだまだデブやん」って言われるけど、ええねん。目指しているのは数字ではなく、いつでも脱げる体になって、好きな人の前で服を脱いだ時に「ふぅ~ん(ハート)」って言われる体やから。憧れは、インスタでフォローしてるジョセリーンさんというアーティスト。筋肉と肉感がちゃんとわかるヘルシーな体型なんです。

――“ボディポジティブ”がトレンドで、ありのままの体が素晴らしいなんて言われていますけど。

「ありのままがいい」とか言いながら結局痩せるんかい、って思われたりするけど、でも太っていた時に「ありのままでええねん」って言ってたのは、ただの開き直りやった。心も体も健康になって、これ以上変われない状態が私にとっての“ありのまま”なんです。

――素敵な考え方です。体を変えて、一番変わったことは?

イライラすることがなくなりました。生理もPMSもすごく軽くなったし。生きるのが単純に楽しくなったと思う。

――そして、モテるのでは?

荷物は“モテ”ますよ(笑)。

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――あはは(笑)。結婚願望は?

あります。今までは、このキャラの芸人で結婚するとかキモいし、結婚したら仕事辞めるかもなんて考えてたけど、結婚したらしたやろ、と思えるようになった。好きなタイプは一緒にいて楽しくて、優しくて、性欲が強い人。仕事がうまくいってるのにしんどいのは、恋愛がうまくいってないからやと思うんですよね。結局、抱いてくれりゃ全てうまくいくのにさ、って思うから性欲は大事!(笑)

――なるほど(笑)。芸人以外の、美容系の仕事も増えましたね。

なんでも仕事をもらえるのは嬉しい。たとえ「痩せてもブスやん」って言われても「あっ、ごめんなー。でもやらせてもらうわぁ」って感じ。周りを気にするより、自分を愛したいんです。

――この先の人生、芸人として、また一人の人間としてどう生きていきたいですか?

あまりオンとオフはなくて。「仕事中じゃないのにそんなにボケんでええで」なんてこともよく言われるんですが、素で、こういう人間なんだなー私(笑)。だから、ゆりやんレトリィバァも吉田有里(本名)も一人の人間。やりたいことは全てやろうと思ってるし、夢は全部叶えたい。SNS時代の今は、自分から発信すれば、いくらでも夢が叶うチャンスがあると思う。

ゆりやんレトリィバァ 1990年11月1日生まれ、奈良県出身。第1回「女芸人No.1決定戦 THE W」優勝、第19回「R‐1グランプリ」優勝。『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』(関西テレビ)、『Doki Doki! NHKワールド JAPAN』(NHK総合・NHKワールド JAPAN)ほか多数のTV番組にレギュラー出演中。単独ライブ『RE:RE:RE:RE:』が9/20、東京・有楽町よみうりホールで開催。

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※『anan』2021年9月1日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・伊東牧子 ヘア&メイク・George 取材、文・若山あや

(by anan編集部)