「自分も傷つきやすいので」パントビスコのSNSが愛されるワケ

エンタメ
2019.06.21
毎日のようにチェックするのが当たり前になったSNS。直接知り合いではない人の投稿でも、見て楽しんだり、心を掴まれたり、癒されたり。より多くの人から「いいね!」と思われる人は、何が違うのか? 笑いと癒しのイラスト作品が大人気のマルチクリエイター・パントビスコさんに教えていただきました。

日常、恋愛、心理などさまざまなテーマをイラストで綴るパントビスコさん。多くの有名タレントがフォローしていたり、テレビ出演したこともあり、フォロワーが急増。現在、テーマが異なる約20種類のシリーズがあり、それぞれにファンがついている。

「キャラクターは、自分の代弁者。たとえば雑種犬のぺろちが出てくる『ヘチタケ』シリーズは日常のあるあるネタ、『やさ村やさし』シリーズはやさしさや癒しがテーマ。見る人に可愛がってもらえる、愛嬌のあるキャラクターになったらと思って描いています」

強く意識しているのは、誰にも嫌な思いをさせないこと。

「自分も傷つきやすいので(笑)、叩かれる可能性のあるネガティブ要素は極力出さないようにしています。また、嫌われないためには、自分の『好き嫌い』を発信しないことも大切ですね」

たとえば、野球や政治などの話題はタブー。あるものを支持する発言をすると、「それ以外のものはダメなのか?」というアンチコメントがつくこともあるのだそう。

「ネタのヒントは、街を歩いているときに聞いた会話や友達が上げたインスタグラムのストーリーズから得ることが多いです。僕のフォロワーは、83%が女性。なるべく女性に寄り添うネタを扱い、相手に花を持ってもらうことを大事にしています」

今もっとも注目なのが、毎日アップする「LINE」シリーズ。

「毎日見慣れたツールで遊ぶ、という身近なネタが共感されやすいんだと思います。『こういうことあるある!』『こんな人やだ(笑)』など、みんなで一緒にコミュニケーションができる。僕自身が楽しんでいるのも、伝わるのかもしれません。また、“ツッコミどころ”を意識していて、たとえば、画面右上の充電が1%しかないとか。見た人が思わず『いいね!』やコメントをしたくなる仕掛けをつくるようにしています」

パントビスコさんのモテる秘密

・誰も傷つけない、争いごとをしない
・ネタを身近に感じてもらえること
・可愛がってもらえるキャラクターづくり
・フォロワーの大半である女性に寄り添う

すべての人を癒す、やさ村やさし

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元気のない人に寄り添い、やさしい言葉をかけてくれる青年、やさ村やさし。誰かの心を少しでも良くできるなら、神出鬼没、どんなことでも行う博愛主義者。大人気のため、過去にはTVアニメが放映されたことも。

ゆるさが楽しいヘチタケシリーズ

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コロコロした動物たちがゆるい会話を交わすシリーズ。2頭身の動物たちが可愛らしく、楽しみにしているファンが多数。なかでも雑種犬のぺろちは大人気で、カプセルトイ化されたストラップがあっという間に売り切れに。

大人気のLINEシリーズ

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LINEシリーズ中でもパントビスコさん自身が「ベスト3に入るぐらいお気に入り」というのがこちら。フォロワーとのコミュニケーションのためにも、ありえそうな状況を想像してもらうことをいつも意識しているそう。

アラサー女子にストライク

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フォロワーの中心であるアラサー女子の苦悩をイラスト化し7万件以上の「いいね!」を獲得。パントビスコさんの作品の中でも「よりたくさんの人に見られた作品ベスト10」に入る。コメント欄には激しく共感する声が。

パントビスコ インスタグラムでの作品投稿が話題となり、現在のフォロワーは48万人以上。数々の媒体で連載を持つほか、企業とのコラボレーションなどでも活躍。@pantovisco

※『anan』2019年6月26日号より。取材、文・古屋美枝

(by anan編集部)

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