扁平足を救うのはインソール
「足に合わない靴を履き続けて足のアーチが崩れ、土ふまず部分が低くなっている人が多い」と言うのは、『お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック』院長の銅冶(どうや)英雄先生。自身も医療用インソールを作る足装具士という米国公認資格を持つ。
「アーチの崩れを放置すると、開帳足や扁平足などの変形や痛みが出ることも」
衰えたアーチのケアには、靴にインソールを入れて補助することが一番簡単な選択肢。
「できれば、自分の足のトラブルに合わせたインソールを作るのが理想です。私の病院では、中敷きの必要性があると診断すれば、保険適用でオーダーメイドのものを作製することができます。靴専門の装具会社と義肢装具士が院内に常駐しているので、迅速に対応できるのもメリット、通常1か月要するものが数週間で完成します」
3割負担の場合、インソールは1万2000円くらいで、1年半から2年はもつ。一生、自分の足で歩きたいなら、この投資は高くはないはず。
1、足の悩みに合わせた処方箋を作成。
タコやアーチの触診、足裏の圧力チェックなどの診断をし、医師が個人に合わせたインソールの処方をしてくれる。
2、足に合うよう最後の微調整を。
インソールを靴に入れて履き心地を調べ、違和感があればその場で義肢装具士が調整。処方通りに作られているか医師による診察も。
足アーチって?
足には3つの立体的なアーチがある。縦アーチには、母趾球(親指の付け根)とかかとを結ぶ内側縦アーチと、小趾球(小指の付け根)とかかとを結ぶ外側縦アーチの2つがあり、横アーチは母趾と小趾の根元を結んでいる。この3つのアーチが支点となり、体重を分散して安定感を保ち、足からの衝撃を和らげる。横アーチが崩れると開帳足、縦アーチが崩れると扁平足になる。
※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・内山めぐみ イラスト・竹田明日香 取材、文・岡井美絹子 野村紀沙枝
(by anan編集部)
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