今年、望海風斗さんと明日海りおさんという新たなエリザベートを迎え話題沸騰中のウィーンミュージカル『エリザベート』。初演から30周年となる来年、宝塚で今作に携わったスターたちが集結し、ガラ・コンサートがおこなわれる。宝塚では絶対に見ることのできなかった幻の“あの人のあの役”を堪能できる貴重な機会だ。
宝塚版『エリザベート』のレジェンドたちがコンサートで集結
いまや日本で定着した人気を誇っている作品だけれど、日本で初演したのは1996年の宝塚歌劇団雪組。当時トップスターを務めていた一路真輝さんの退団公演で、エリザベートではなくトートを主役にして潤色されたもの。トート=死が人の姿で現れる神秘性やそのトートが人間を愛するというファンタジックなドラマ性、軍服やドレスといったコスチュームが宝塚と親和性が高いうえ、これまでにない複雑かつ魅力的な楽曲が観客の心を掴み、瞬く間に宝塚でも屈指の人気演目に成長した。
その初演から30周年となる来年、宝塚で今作に携わったスターたちが集結し、ガラ・コンサートがおこなわれる。一路さんを筆頭に、もはやレジェンドともいえる方々が、当時演じた役柄で歌うというだけでも往年のファンにはスペシャルな時間だが、日によっては役柄のコスチュームを身にまとい歌う回も。
また今回、トートとして元雪組の望海さんのほか、元宙組の真風涼帆さんや元花組の柚香光さん、エリザベートとして元月組の美園さくらさんや元花組の星風まどかさんなど、新人公演や代役稽古では演じたものの本公演では見ることが叶わなかったトップたちが出演する。宝塚では絶対に見ることのできなかった幻の“あの人のあの役”を堪能できる貴重な機会だ。

前回、25周年におこなわれたガラ・コンサートには歴代トートが集結。 撮影・Studio Elenish 写真提供:梅田芸術劇場
上演中の東宝版のライブ配信も決定

写真提供:東宝演劇部

写真提供:東宝演劇部
望海さんと明日海さんがタイトルロールを演じるミュージカル『エリザベート』は11月29日(土)まで東急シアターオーブで上演中。北海道、大阪、福岡公演あり。また、11月29日(土)12時、2026年1月30日(金)17時、1月31日(土)12時の3公演が配信予定。詳しくは
へ。Information

阪急阪神不動産presents『エリザベート TAKARAZUKA30周年 スペシャル・ガラ・コンサート』
2026年2月6日(金)~2月20日(金)東京国際フォーラム ホールC 梅田芸術劇場 TEL. 0570-077-039 大阪、愛知公演あり。一般前売12月13日(土)~。詳細は公式HPより
anan 2473号(2025年11月26日発売)より



























