肌の常在菌がにおいを発する前に、汗をオフ
「においは、汗に皮脂が混じり、それを皮膚の常在菌が分解することで発生。汗をまめに拭くことで防げますが、皮脂分泌が過剰だったり、常在菌のバランスが崩れるなどの状態が続くと、発生源に」(上田先生)
上半身の汗も、サラサラなら蒸発してにおわないけれど、「前述のように、汗腺の働きが弱くてベタベタした汗になると、それがにおいのもとに。やはり日頃から汗腺を鍛えることが大事です」(桐村先生)
アイテムとともに3つの対策を見ていきましょう。
(1)朝は、腋に制汗剤をポイント使い。におう前に予防で使うのがコツ。
人ににおいが伝わりやすい腋は、汗を放置したくない場所。
「まめに拭くのが基本のケアですが、制汗剤でにおいのもととなる汗をブロックするのも手です」と、上田先生。
「におう前に使うのがポイント。朝のシャワー後、清潔なときにスプレーしておいて、においの土壌ができるのを防ぎます」
ニオイ菌を殺菌し気になる体臭を防ぐ制汗スプレー。吸着パウダーがサラサラの肌を一日中キープ。エージーデオ24 パウダースプレー L オープン価格(資生堂 TEL:0120・81・4710)
(2)ファブリック用抗菌スプレーで、衣服に付いた皮脂のにおいを撃退。
体をいくらきれいにしても、服に皮脂が付いたままだと、汗や皮脂が皮膚の常在菌と反応してにおいのもとに。まめに洗濯して汚れを落とすことはもちろん、
「洗えない衣服の場合は、あらかじめ衣服用消臭スプレーをしておくのも手。安心感が違います」(桐村先生)
植物性原料のみを使用した衣類消臭剤。エッセンシャルオイル由来のやさしい香り。ファブリックフレッシュ〈Lady〉250ml¥2,600(THE LAUNDRESS TEL:03・6380・1890)
(3)すでに発生してしまったにおいには、全身に使える拭き取りシートが便利。
制汗剤を使うのを忘れて出かけて、汗だらだら。時すでに遅し、もわーんとしたにおいがしてきてしまった…というときは。
「なるべく早く拭き取るのが一番。使い捨ての拭き取りシートが便利です。低刺激で肌にやさしいものなら、首筋や腋など場所を選ばずに使えます」(上田先生)
肌の必須成分「セラミド」を守りながら汗を拭き取るスキンケアシート。低刺激でデリケート肌でも安心。キュレル スキンケアシート10枚入り オープン価格(花王TEL:0120・165・692)
上田弥生先生 産婦人科医。都内クリニックで診療に当たる。デリケートゾーンのアンチエイジングや汗の悩みにも詳しいほか、PHPビジネスコーチングの資格も持ち、メンタルアドバイスも。現在、漢方薬も勉強中。
桐村里紗先生 内科医、認定産業医。予防医学の提唱に力を入れ、診察の傍ら執筆や講演を積極的にこなす。においをテーマに予防医学の大切さを説いた『日本人はなぜ臭いと言われるのか』(光文社新書)ほか、著書多数。
※『anan』2019年4月24日号より。写真・中島慶子 取材、文・新田草子 神武春菜 ©Deagreez
(by anan編集部)
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