木村達成さんのデビューは、ミュージカル『テニスの王子様』。
「照明の位置を把握して動くとか、立ち位置でどう魅せるかとか、テニミュの現場で教わったことは、いまもあらゆる現場で役に立っている。本当にやってよかったなと思います。ただ、スタッフさんには本当によく怒られましたが…」
ここで本人からの申告。「当時はかなり態度が悪かった」そう。
「ナメられてたまるかみたいな気持ちで、かなり中二病入っていたと思います。ある日、プロデューサーに『続ける気があるのか?』と呼び出されて、自分から『やらせてください』と頭を下げました。その時には、目の前のお客さんが歓声をくれることに痺れ、舞台の魅力にハマっていたんです」
取材するうちにわかってきたのは、木村さんの一見挑発的だったり攻撃的な言葉は、自身を鼓舞させるためのものだということ。
「大口を叩いているのに、何も成し遂げられなかったら、それが一番カッコ悪い。だから絶対やってやります」
来年には、鹿賀丈史さん、市村正親さんら大ベテランと共演するミュージカルへの出演が控える。
「新たな挑戦は怖いですが、環境が変わるのは嫌いじゃないし、新しいことに出合える楽しみを考えれば、大したことじゃないです」
今後は「日本の過去を題材にした作品に携わってみたい」とも。
「平和な時代に生まれた僕らも、過去に何があったかは知っておかなきゃいけない。それを伝えていくのも僕らの仕事なんだと思うんですよ」
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ミュージカル『テニスの王子様』海堂 薫
「まさに、舞台に立つためのことすべてを教えてもらった舞台。間違いなく自分の原点で、ずっと変わらず大切な作品で経験です」
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