フェムケア・フェムテックの認知拡大を受け、昨年から始まったイベント「Femtech Tokyo」。イベントの立ち上げに携わった、RX Japan株式会社「Femtech Tokyo」事務局の平野恵玲奈さんとわたなべ麻衣さんが、フェムケアの今と未来を語り合います。
わたなべ:昨年のイベントは私も参加しましたが盛況で驚きました。
平野:初開催だったので、出展企業を探すことと一般の方への周知は一番苦労した部分です。ネットで調べた企業にひとつひとつ声をかけ、SNSやメディアの力を借りて、最終的に出展企業が約200社、来場者は一般のお客様を含めて1万4000人ほどでした。
わたなべ:スゴイ! 関心を持つ人が増えている証拠ですね。来場した女性たちからはどんな声が?
平野:「いろいろな企業からサンプルをもらえてトライしやすかった」「商品の開発者から使い方や効果の説明を聞いて納得して購入できた」という方が多かったです。
わたなべ:こういうイベントは、フェムケアへの第一歩を踏み出すいい機会ですよね。もうすぐ2回目が開催されるんですよね?
平野:今回はみなさんが知っている有名企業の出展も多いので、より見ごたえがあるはず。注目は、骨盤底筋のトレーニングアイテム。座ると電磁波が流れて鍛えられるものなど各社が力を入れていて、バリエーションが豊富です。
わたなべ:骨盤底筋は私も出産してから意識するようになりました。
平野:産後や更年期世代の人はもちろん、20代でも尿漏れに悩む方はいますし、骨盤底筋を鍛えることでホルモンバランスが整ったり冷えが解消したりする効果も。早いうちからケアしておけば、健やかに年齢を重ねていけるはずです。
わたなべ:私は少し前から腟内のオイルケアを始めました。生理前の肌荒れやPMSに悩んでいた時にすすめられたんですが、驚くほど改善して。腟の周辺は経皮吸収率が腕の約40倍といわれているから、専用のソープも使うように。
平野:素晴らしいです。フェムケアは以前よりは浸透していますが、実際に取り入れている方はごく一部。今後の課題でもあるんです。
わたなべ:私は不調のたびに対策を調べて、今度はこれを取り入れようって、めっちゃ必死ですけど(笑)、悩んでいることがあっても、実際に取り入れるのはハードルが高いという方も多いですよね。
平野:わたなべさんのように自分の体と向き合って知識を得ようと調べてみることが、まず重要だと思います。私たちももっと認知が広まるように頑張りたいです。
わたなべ:みんなの理解が進みフェムケアが当たり前の社会になってほしい。徐々にいい方向に進んでいる気がするので。
10月5日~7日 東京ビッグサイトにて「Femtech Tokyo」が今年も開催!
女性特有のさまざまな課題の解決を目指すフェムテック・フェムケア企業が出展。“広げようFemtech”をテーマに、「生理・月経」「妊活・妊よう性」などエリアごとに多様なブースが集う。[入場チケット(無料)]はhttps://www.femtech-week.jp/inv_g/
わたなべ麻衣さん(写真右) 1989年9月23日生まれ、広島県出身。モデル、タレントとして多数の女性誌やテレビなどで活躍。2019年にタレントのJOYさんと結婚し、翌年女の子を出産。ananフェムケア委員会のメンバーとして、誌面にもたびたび登場している。
※『anan』2023年10月4日号より。写真・水野昭子 取材、文・熊坂麻美
(by anan編集部)