
『珈琲駅 ブルートレイン』の店内を走る列車の模型は、店主の中村正陽さんのお手製。カウンター越しのジオラマは富山の風景、メニューは時刻表風と細部までこだわりが。
富山はニューヨーク・タイムズ紙の「2025年に行くべき52か所」に選ばれた注目の街。ガラスの街としての象徴「富山市ガラス美術館」や、昭和レトロ好き、電車好き垂涎の喫茶店『珈琲駅 ブルートレイン』など、新旧が織りなす奥深さが脚光を浴びている。
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ガラスの街のシンボルとして誕生したモダンなガラス美術館を鑑賞して、昭和レトロな喫茶店でほっとひと休み。市内を走る路面電車に乗って、富山を満喫!
【富山市ガラス美術館】多彩な現代ガラスアートが大集合!

スタニスラフ・リベンスキー&ヤロスラヴァ・ブリフトヴァー《ピラミッドの緑の眼》1993年

佐々木類《植物の記憶/Subtle Intimacy》2019年
美術館が所蔵する約600点の作品から、テーマに合わせてセレクト。11月1日(土)から企画展「めぐりあう今を映す―日本の現代ガラス1975-2025」を開催。

建築家・隈研吾が手がけた複合施設「TOYAMAキラリ」の2~6階南側が美術館になっている。
多くのガラス作家を輩出しているガラスの街・富山の象徴的存在となっているミュージアム。5フロアで構成される館内には、現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリによる、色彩豊かで有機的な躍動感あふれるインスタレーションをはじめ、常設展と企画展でも国内外のさまざまなガラスのアート作品を展示。
Information
富山市ガラス美術館
富山市西町5-1 TEL. 076-461-3100 9:30~18:00(金・土曜~20:00) 第1・3水曜、年末年始休 入館料 一般¥200(常設展。※企画展は展覧会ごとに異なる) 市内電車・グランドプラザ前停留所より徒歩約2分、または西町停留所より徒歩約1分。
【珈琲駅 ブルートレイン】鉄道ファンのみならず、昭和レトロ好きも歓喜!

自慢のメニューは、自家製のコーヒーチーズケーキ¥700と甘いオレンジコーヒー¥800。豪華寝台列車に乗っている気分で、車窓の景色を楽しみながら味わって。
かつて日本各地を走っていたブルートレインを愛する店主の中村正陽さんが、1980年に開業した喫茶店。昭和レトロの面影を色濃く残す空間には、昔の寝台列車のボックス席を思わせるテーブルと赤いベルベットのシートが。ガラスケースに並ぶ鉄道模型や、店内に配されたレールの上を軽快に走る列車は中村さんの自作。昔ながらの大きなウォータードリップサーバーで淹れたコーヒーも、まろやかな味わいで心が和む。

ブルートレインを模したショーケースや、レトロな外観が一際目を引く。

中村さんご夫妻が仲良く切り盛り。
Information
珈琲駅 ブルートレイン
富山市鹿島町1-9-8 TEL. 076-423-3566 11:00~18:00 火曜(祝日の場合は翌日)休 市内電車・安野屋停留所より徒歩約2分。
anan 2468号(2025年10月22日発売)より
MAGAZINE マガジン

No.2468掲載
秋の推し旅2025
2025年10月22日発売
anan恒例の旅特集!今回は“大人の遠足旅”をテーマに国内外、この秋行きたい場所をピックアップ。朝ドラで注目の松江をはじめ、ワインや栗、新米を堪能する八ヶ岳&諏訪のヌーボー旅、いまおさえたい北陸3県ときめき旅のほか、旅慣れた賢者が勧めるタイ・ソウル・台北・香港の週末旅プランなど、内容盛りだくさん。 私たちの毎日を彩った、食、暮らし、健康、美容、ファッション、そしてカルチャーたち。その輝きの数々をキーワードに落とし込み、ジャンル別にあらためてピックアップ。今年大活躍の白石聖さん、しなこさんも豪華に登場!































