コンドームには主力素材が3種類、しかもそれぞれ特徴があるそう。AV男優で、現場経験が豊富な森林原人さんに、長所や使い心地について伺いました。
「数年前までは“薄さ=気持ちよさ”と思われており、とにかく薄さが追求されている印象がありました。確かに薄ければ物理的に肌の距離は近づくので、“生”に近い感覚が味わえると考えるのも間違ってはいません。でもイソプレンラバー(iR)製のコンドームの登場で、その価値観が変わりつつあります。iR製は、質感そのものを肌に近づけるという考え方。触ってみると肌のような弾力があって、すごく柔らかい。ぷにぷにというかもちもちというか…、ラテックスの伸びともまったく違う柔らかさがある。皮膚と皮膚の間にほぼ同じ素材がある感じなので、挿入時は薄い系とはまた違う、生に近い感覚が味わえる気が。それを使ってセックスした女の子たちはみんな、“なんか優しい感触だった”と言ってました。ラテックス、ポリウレタン、イソプレンラバーの3種の中で、最も薄い0.01mmの商品があるのはポリウレタン製。それに比べて、iR素材を使ったものは0.06mmなのですが、薄すぎないからこそ着けやすいのもいいところ。コンドームを装着するときの妙な間が苦手な人は、iR製を選ぶといいかもしれませんね(笑)」
購入時は恥ずかしがらず、素材表示をじっくり見ることが、快感を呼ぶ鍵になるかも?
ちなみに、iR素材コンドーム「SKYN」の生い立ちとは?
「もともと主流素材である天然ゴムの持つ、柔らかさと密着感をより強調した素材がないかと追求した結果、新素材のポリイソプレンにたどり着きました。一度使用した方は皆さん、何も着けていない自然な感触に驚愕しますね。“ほとんど素肌!!”なんて嬉しい報告も。今後は大きめサイズも発売予定です!」(不二ラテックス・ヘルスケア事業部)
もりばやし・げんじん AV男優。経験人数は公称8000人。著書『偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論』(講談社文庫)が発売中。
ラテックスくん。コンドーム素材のメインストリーム。手に入りやすく、お値段もとってもリーズナブル。とても伸びの良い素材なので、着けやすさもなかなか。まれにゴムアレルギーが起きる人も。
ポリウレタンくん。熱伝導が優れているので、肌のぬくもりを感じやすい。肌や粘膜とすれたときに、こすれる感覚が少ないので、肌が弱い女性からの評価が高い。伸びが悪いので着けづらい人も。
イソプレンラバーくん。とにかく柔らかい! その柔らかさ、ラテックスの1.5倍という話も。肌レベルの弾力が気持ちいい。哺乳瓶の口などに使われる安心素材。人工ゴムなのでアレルギーの心配はナシ。
※『anan』2016年8月17・24日号より。イラスト・クラーク志織
(by anan編集部)