あたりまえに自分の体に存在している「胸」について考えることは、普段はそれほど多くはないのではないでしょうか。編集部での事前の話し合いでも「みんなノンワイヤーでラクなものをつけているのではないか」「今って華やかなものをつけている人はあまりいないのでは?」そんな意見も飛び交いました。
私自身、日常的にカップ付きキャミソールにお世話になっているし、ラクなものに手を伸ばしがち。話し合いや自分自身の経験から、ブラに対して興味を失いつつある女性が増えているのだろうか...そんな考えもよぎったある日、友人が「でも、お気に入りのブラをつけてると、嫌なこと言われても"私、今日いいブラつけてるし〜”って思って乗り切れる」とつぶやきました。
たしかに、ブラは自分を一番近くで包んでくれるものだし、着てみて「気分が上がる、心地いい、かわいい、素敵…」真っ先にそう思うのも自分自身のはず、とその言葉でハッと気づかされました。そしてブラに求めることも人それぞれ。盛りたい人もいれば、強調させたくない人も、服を綺麗に見せたい人も、ラクさを求めたい人も。撮影に際し、スタイリストさんにリースしていただいたたくさんのブラを見て、ブラにはたくさんの選択肢と可能性があるのだなと気づかされました。例えば、インポートブランドに多い、パッドが入っていないデザインはとってもセクシー。一方で、データ解析に基づいた育乳ブラ(機能もさることながら見た目もしっかり可愛い!)や綺麗に丸みを作るブラ、切りっぱなしで服にひびかないものも。ブラってこんなに進化している! こんなに面白い! と改めて実感しました。
本誌では、磯山さんにはその日の予定やなりたい胸に合わせて使い分けられる「機能性抜群ブラ」を、華村さんには着るだけで気持ちがあがるような「華やぎ気分ブラ」を着用していただきました。肌見せの多い撮影にもかかわらず、ブラによってより美しく見えるバスト、それを生かすスタイリングでカメラの前に立ち、終始なごやかに、ハッピーな雰囲気で撮影に臨んでくださいました。そしてMy Bust Theoryで磯山さんと華村さんが紡いでくれた言葉は、誰しも生きている中で一度くらいはバストに関して葛藤を抱えたことがあるからこそ、きっと背中を押してくれる内容になっていると思います。
この企画、そして特集全体が、自分自身のバストやブラとの向き合い方について、改めて考えてみよう、そんなふうに思えるきっかけになったら嬉しいです。(HM)
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