今年注目を集めたフードを専門家がナビゲート。ananトレンド大賞2025、フード部門から、ここでは“ボトリングティー”をピックアップ!
【ボトリングティー】新しい世界が広がる、新感覚のドリンク
料理とのペアリングが楽しい、新しい存在感のお茶
一般的なお茶とは異なる“新しいお茶”として注目が集まっているのが、このボトリングティー。日本茶に関するウェブメディア「日本茶生活」を主宰する三浦一崇さんによると、
「市場に出始めたのは数年前で、最初は“ワインボトルに入った、品質も価格も高いお茶”というイメージが強かった。でもこの1~2年で、微発泡のもの、缶入り、緑茶以外のお茶を使ったものなども登場。味の多様化が進むのと同時に、人気も高まっていると思います」
ブレイクのきっかけは、飲食店でのニーズ。お酒を飲まないソバーキュリアスという選択肢が増えるなかで、アルコール以外でペアリングができるもの…というレストランと、ユニークなボトリングティーの増加という状況がマッチ。食事とのマリアージュを楽しめる新しい存在の飲料として、存在感が高まっている。
「人気を読み解くキーワードの一つが“クラフト感”。どの作り手も優れた生産者の高品質なお茶を使い、製法にこだわりが。また玉露の旨味を凝縮するなど、お茶の王道を追求するような味わいも人気です。いずれも語れるストーリーがあり、どの商品もパッケージがおしゃれ! レストランのテーブルにも似合うし、友人への手土産にもいいですよ」
SUMMARY
・素材や抽出方法にこだわったクラフト感のある新しいお茶。
・レストランでのペアリングがきっかけでブレイク。
・味もデザインも多種多様。ワインのように楽しみたい。
原産地はもちろん品質にこだわった茶葉を、こだわりの製法で抽出&ボトリングしたお茶ベースのドリンク。レストランでアルコールに代わるペアリングのドリンクとして人気が高まり、一気に知名度もアップ。個性あふれるフレーバーやデザインが魅力。

1、ホーリーバジル 720ml ¥3,024(KBT)
2、GYOKURO 玉露 300ml ¥6,000(The Tea Company)
3、HIGASHIYAMA やぶきた 720ml 箱入り¥3,200(TEA ARTISAN CRAFTED/丸七製茶東京支店 TEL. 03-6240-9808)
4、bodhi 200ml ¥1,200(長峰製茶)
5、左・鬼の白骨、右・竜爪 350ml各¥880~(nokNok)
1、爽やかな香りと味わいは、まるでナチュラルワイン。お茶を発酵させた優しい酸味が魅力のコンブチャ。バジルの爽やかな香りが魅力。
2、日本茶の最高峰・玉露ならではの、奥行きのある濃厚な味わい。鹿児島県志布志市産の有機栽培茶を使用。凝縮された旨味に感動。
3、芳醇な香りとまろやかな旨味。ゆっくり味わいたい一本。深蒸し茶の産地・静岡県の東山地区のやぶきた茶を使用。
4、美しい色、立ち上る泡。シャンパンのような乳酸発酵茶。静岡の袋井市菩提地区産の天然乳酸発酵茶で作るスパークリングティー。
5、フルーツやスパイスを加えた斬新な風味のティーソーダ。静岡・竜爪の幻のお茶や、江戸時代から続く狭山の茶園のお茶に、フレーバーを加えたクラフトティーソーダ。
NAVIGATOR
Profile
三浦一崇
日本茶探索サイト「日本茶生活」代表。メディア関連の仕事を経て、製茶問屋に入社。2021年に独立し、日本茶のWebメディア「日本茶生活」を立ち上げた。
anan 2467号(2025年10月15日発売)より