お菓子な宝物

chicoの“お菓子な宝物”『MORI YOSHIDA 東京店』のキューブ ドゥ ガナッシュ テ シトロンヴェール

フード
2025.01.23

「キューブ ドゥ ガナッシュ テ シトロンヴェール」(10個入り¥2,800)。生チョコは東京店限定。冷やしても味や香りが出やすいチョコを選ぶなど工夫を重ね、鮮やかな味わいを叶えた。東京店では以前『MORI YOSHIDA』でも働いていた田中啓太さんがシェフパティシエを務める。

スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『MORI YOSHIDA 東京店』のキューブ ドゥ ガナッシュ テ シトロンヴェールです。

『MORI YOSHIDA』が再び! そんな大ニュースがスイーツ好きたちを沸かせている。パリに移り住んだ吉田守秀さんが、現地で店を開いたのは2013年のこと。フランス文化へのリスペクトと日本人である彼らしさが交わるお菓子に、パリの人たちもたちまち夢中になった。日本でも以前、商業施設に少ない品数で出店していたが、今回は美術館みたいな(実際、美術館も手がける建築家・宮崎浩さんが設計!)アートな空間に、生菓子から焼きっぱなし菓子、ショコラと興奮のラインナップを揃える。

日本で発展した生チョコも、ボンボンショコラを作るうちに気づいたフランス的まなざしで再構築。「生チョコは口溶け、と思っていましたが、まったり舌にとどまってからじわっと溶けるのがベストとわかったんです」。口にするとまずパッと香りが広がり、溶ける間に味のボディを感じさせ余韻へ続く。そのボディの時間が短くなってしまうから、あえて口溶け良すぎないテクスチャーにしたという。さらには代表作で食べると香りが順に現れる、彼いわく“時を旅する生菓子”、「ベージュ」を表現した生チョコも。舌に乗せるとまずアールグレイの香りが溢れ、次第にカカオ香が重なり華やかに調和、ライムがふわっと抜けて心地よい余韻を残していく。心も蕩ける、ドラマティックな香りの移ろいだ。

PROFILE プロフィール

chico

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。

INFORMATION インフォメーション

MORI YOSHIDA 東京店

東京都中野区新井2‐30‐7 TEL:03・6454・0620 11:00~19:00 なくなり次第終了 火・水曜休 昨年11月オープン。

写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・chico

anan 2430号(2025年1月15日発売)より

NEW MAGAZINE最新号

No.24312025年01月22日発売

冬のご自愛旅へ。

FOCUS ON注目の記事

RANKINGランキング

もっちぃ占い

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー