真野(以下M):今回ご紹介するのは本格広東叉焼。埼玉・深谷のお店のものですが、嬉しいことにオンラインショップもオープンしたんですよ。
編集N(以下N):昨秋できたアウトレット内のお店なんですね。
M:東京・丸の内にある点心専門店『ヤウメイ』で人気なのが“ハニーローストポーク”。そのおいしさをもっと広めたいと、初代料理長スーン氏のレシピをもとに考案された2種の叉焼が味わえる。『ヤウメイ』が大好きなので、気になってたの。
N:焼豚でなく“叉焼”と書くんだ。
M:二股の特別な金具で専用窯に吊るして焼き上げる広東の伝統料理を指すそう。ハマナスの花エキス入りの白酒「玖瑰露酒(メイクイルチュウ)」や中国の伝統発酵調味料「南乳(ナンニュウ)」など数種をブレンドした秘伝のタレに肉を2日ほど漬け込み、その後高温でじっくりとあぶり焼きしているの。
N:その光景は工場併設のショップから見られるとか。楽しそう!
M:赤身叉焼は何度もタレにくぐらせて焼き上げ、弾力のある食感ながらしっとりした肉質で、甘辛で芳醇な味わいが噛み締めるほどに広がります。三枚肉を用いたトロ叉焼は秘伝のタレと甘い脂の旨味が織りなす余韻も味わい深い。赤身叉焼は刻み黒胡椒味などもあり、食べ比べも楽しそう。オリジナルの焼売など点心と組み合わせるのがおすすめですよ。
叉焼2種&海老焼売セット¥6,500。海老焼売はつなぎを入れず海老100%で仕上げた贅沢な一品。レンジで温めるだけで、プリプリの食感に。叉焼は各150g。スーン氏はロンドンにあるミシュランの星つきチャイニーズ『Hakkasan』の立ち上げに関わった点心シェフ。
叉焼春オンラインショップ
直売所(埼玉県深谷市黒田169 ふかや花園プレミアム・アウトレット内)でも販売。https://cha-shu-may.com/collections/all
真野知子 ギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。
編集N おつまみはもちろん、チャーシュー丼やチャーシュー麺も作りたくなります。
※『anan』2023年3月1日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美
(by anan編集部)