台湾ストリートフード
現地のローカル感満載。屋台の味をとことん追求。
2年前は日本から1年間に約200万人が訪れていたほど、“近くておいしい”観光地として人気を博していた台湾。その後、新型コロナの影響で旅が叶わない日々が続くが、台湾好きフードライターの藤森陽子さんは、今の日本グルメ界で、台湾のストリートフードが大きな盛り上がりを見せていると語る。
「社会現象にもなった数年前のタピオカブームもあり、日本での台湾グルメの認知度がさらに上昇したと思います。その後も豆花、台湾カステラなど専門店のオープンが続き、台湾の日常食が日本でも定着し、広く親しまれるように。台湾フードへの日本人の経験値が上がったことで、雰囲気だけの“台湾風”では満足されなくなってきた。そんな背景とコロナ禍もあり、台湾を愛する日本人が現地に思いを馳せて、ローカルの味を真摯に追求した新店舗が続々登場するという、うれしい現象が起こっています。どの店も日本人にグッとくる“レトロかわいい台湾らしさ”をオシャレに表現していて、そんな演出の巧みさも含め、台湾ストリートフード人気を高めていると思います」(藤森さん)
1、豚の角煮を蒸しパンで挟んだ自家製台湾バーガー¥540。台湾のローカルな世界観を再現した空間やメニューが話題に。(合作社 Instagram:@gassakusya.jp)
2、台湾グルメにハマり、台湾中を食べ歩いて現地の味を探求し尽くした店主の唐澤千帆さんが腕を振るう。豚皮と干し海老で出汁をとり、豚バラ肉に干しシイタケを加えてゆっくり煮込んだ魯肉飯(煮卵付き)[TAKE OUT]¥918(帆帆魯肉飯 Instagram:@funfunluroufan)
3、江戸川橋の台湾料理店『フジコミュニケーション』の姉妹店。右・鹽酥鶏¥700は、屋台フードを代表するスパイシーな鶏のから揚げ。左・自家製パイナップルケーキ 1個¥250。(also TEL:03・5615・9969)
4、台湾夜市の定番、中が空洞で新食感のサツマイモボールの専門店。地瓜球 16個袋入り¥620(台湾地瓜球専門店 東京QQ球 Instagram:@tokyoq.q.q)
ふじもり・ようこ フードライター。台湾茶にハマったことを機に台湾に通い続け、渡台歴40回以上。『BRUTUS』『anan』『Hanako』等の台湾特集を担当。現地の屋台フード巡りを待ちわびる日々。
※『anan』2021年11月17日号より。写真・山口 明 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・鈴木恵美 撮影協力・UTUWA AWABEES
(by anan編集部)