東京コミコン2025会場内の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』ブース

12月5日から7日に幕張メッセにて開催された、ポップ・カルチャーの祭典「東京コミコン2025」。『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』をはじめ香港映画ファンの姿も多く見られた今年のコミコンの、初日の様子をレポートします。


毎年開催されている東京コミコンだが、今年は、日本でも大ヒットを記録した香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のキャスト、ルイス・クーさん、トニー・ウーさん、ジャーマン・チョンさんが来日すると発表されたことも話題になった。

先月発生した香港での大火災の救援活動と支援に注力するため来日は中止となったが、いざ会場を訪れると、物販ブースは人で溢れ、香港のアーティストとの交流やコスプレを楽しむ人々の姿も多数見られ、『トワイライト〜』と香港カルチャーの盛り上がりと、ファンの愛を随所に感じることができた。

12月5日、一足先に会場に入らせてもらった取材班は、まずは『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のブースに直行。香港のスタッフの皆さんが商品準備の真っ最中のところ、目に飛び込んでくるのは、山のように積まれた、見たことのない新グッズの数々!

まず気になったのは、こちら。

映画のセットを再現した模型の第2弾

なんと「七記冰室」と「盂蘭盆会」の模型が表裏になっているという豪華仕様! LEDが仕込まれていて明かりも灯る!

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他にもズラッと並んだグッズを見ていくと、ちびキャラ化された登場人物たちのキュートな商品もたくさん。キャラクターごとの特徴を掴んだデフォルメ具合がたまりません。ファンにはおなじみのブランド〈Miborock〉からは、人気のアクリルスタンドのほか、ステッカーの新商品も発見!

振ると中に入ったモチーフが動くシャカシャカキーホルダー。2種類あり

小さなアクリルスタンドやバッジ、マグネットなども。右上の金属製の栞も人気だった模様

クッキーのようなルックスのモコモコバッジ。もはや叉焼飯も立派なメインキャラクター!

切手型シール(ハガキ付き)もキャラクターごとに用意されていた

Miborockのステッカーの第4弾は、登場人物同士の関係性が伝わってくるデザインが秀逸! 龍捲風(ロンギュンフォン)&陳占(チャン・ジム)、大ボス&王九(ウォンガウ)、虎兄貴&十二少(サップイーシウ)など、名場面の切り取り方がさすが

話題の、喜久屋めがね先生が作画を担当した『九龍城砦』のスピンオフ小説『信一傳』コミカライズ版も販売されていた

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レジの近くで強い存在感を放っていたのは、〈KALOS BLOCKS〉とのコラボレーションの40cmフィギュア。陳洛軍(チャン・ロッグワン)、信一(ソンヤッ)、十二少(サップイーシウ)、四仔(セイジャイ)、それぞれお面付きなのが嬉しいところ!

KALOSは、こちらのシリーズの12月分の純収益全額を香港の火災で被害にあった方へ寄付すると発表している

たくさん持っていてもついつい買ってしまう、Tシャツやトートバッグの新バージョンも見逃せない。

Tシャツは、キャラクターごとのデザインが登場。一番右側のものは「金像奨受賞リスト」デザイン

トートバッグの新作は、麻雀卓の絵柄をあしらったもの。見ていると四少の友情を思い出し、胸が熱くなってくる

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オープニングセレモニーの取材のためブース一旦離れ、セレモニー終了後再びブースに戻ってみると、そこには、多くの人、人、人!   整理券も配布され、大賑わい。行列には、王九や信一、秋兄貴(のコスプレの方)の姿も。広東語も飛び交う中、みなさんグッズを一つ一つ手に取りながら真剣に選んでいた。

そして、このころには、四仔役のジャーマン・チョンさんが立ち上げたアクション俳優やスタントマンの養成を行う団体「SWACK」の、東京コミコン限定Tシャツも見本が展示されていた。この日、会場にいたスタッフとジャーマンさんがビデオ通話しているところに居合わせて、画面を通して交流できたファンもいたとか。

「SWACK」Tシャツは、ネイビーとホワイトの2種類

「四仔個人ブランド」という説明書きとともに

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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のブースだけではなく、香港のアーティストと作品に触れられる場所は他にも。

世界のコミックアーティストや作家が作品を展示し、目の前で絵やサインを描いてもらうなどの交流ができるアーティストアレイには、香港の漫画家のFelix Ip(葉偉青)さん、Linus Liu (寥光祖)さんなどが参加。さらに、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の漫画原作者・司徒劍僑さんも来日して原画の展示とサイン会を行った。

司徒劍僑先生のブースの様子

漫画『九龍城寨』の迫力の絵!

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SNSで、夕方から『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のコスプレギャザリング(同じジャンルや作品のコスプレイヤーが集まっての撮影会)が行われるという情報をキャッチしたが、時間の関係で後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしようとしていたところ、仲良くセルフィーを撮影中の大ボスと王九に遭遇!

さらに、外に出た大階段は他作品混合の撮影会の真っ最中だったが、そこにもなんと王九の姿が! アメコミやSF、ホラー、アニメなどといったコミコン恒例のコスプレ作品のなかに、新たに『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』という香港映画が加わったのを見て、嬉しさを感じた。

首飾りやタバコ、ウェストポーチや袋など、ディテールにも愛が溢れるお二人

コミコンコスプレの王道作品群の中に、すでに馴染んでいるのがさすがの王九

キャストの来日中止は残念ではあったが、ファンのみなさんが香港へ想いを馳せつつ、思い思いの形で作品への愛を表現し、交流し、楽しんでいる様子を、肌で感じることのできるコミコンだった。

来年は、香港で初めての公式コミコンが開催される。すでに参加を考えている日本のファンもいる様子だ。新たにポップカルチャーアイコンに仲間入りした『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』、そして、それに続く香港映画とエンタメ作品のこれからの盛り上がりにも期待を込めつつ、応援していきたい。

写真・泉山美代子 文・anan編集部

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身の回りの事柄をはじめ、頭の中や心の中を整理する時間が必要な日です。続けてきたことに一区切りつけ、ぼんやりと次に何をしようかと思いを巡らせたり、ゆっくり休んで英気を養うのもありです。功を焦らず、自分のペースを思い出しましょう。おうちの片づけでもしながら、今後について広めの視野で考えてみるとよさそうです。

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