暑かった夏が終わり、間もなく駅伝シーズンがやってくる。学生ランナーたちの戦いはまず神在月の出雲から。学生三大駅伝のなかで最も距離が短く、“スピード駅伝”が展開されることになる。


激戦必至の学生三大駅伝が開幕。スピード駅伝の出雲を制すのは?

前回は國學院大學が5年ぶりに制して、全日本大学駅伝の初優勝まで突っ走った。連覇を目指すチームは前半シーズンでも結果を残して、上原琉翔(りゅうと)、青木瑠郁(るい)、野中恒亨(ひろみち)を軸に戦力が充実している。前回アンカー決戦で敗れた駒澤大学は、5000mで日本人学生最高記録(13分09秒45)を持つ佐藤圭汰が今回もエントリーされなかった。それでも、山川拓馬、伊藤蒼唯(あおい)、桑田駿介らが力強い継走を披露するだろう。

箱根駅伝にめっぽう強い青山学院大学は前回(3位)経験者の黒田朝日と宇田川瞬矢に加えて、今季は折田壮太、安島莉玖ら2年生が力をつけている。新戦力の活躍がポイントになりそうだ。早稲田大学は駅伝主将の山口智規が7月に5000mで日本人学生歴代3位の13分16秒56をマークするなど絶好調。“山の名探偵”と呼ばれる工藤慎作、スーパールーキーの鈴木琉胤(るい)と役者が揃っており、15年ぶりの優勝を目指す。

そのほか前回4位の創価大学、日本選手権5000mに学生最多7人が出場した中央大学も注目のチームだ。11月の全日本大学駅伝、来年正月の箱根駅伝へと続く戦い。“先手”を奪うのはどの大学か――。

上原琉翔(國學院大學)

昨季二冠を果たしたチームを引っ張る主将。前回は5区で区間賞を獲得しているが、今回はアンカーでの登場か。

山川拓馬(駒澤大学)

前回は3区を区間2位と好走。4人抜きを演じた。その後の全日本大学駅伝は最終8区で区間賞に輝いている。

黒田朝日(青山学院大学)

前回は中盤のロング区間3区でチームをトップに押し上げた。アオガクの絶対エースが7年ぶりの優勝に導くか。

山口智規(早稲田大学)

6月の日本インカレで日本人初の1500mと5000mの二冠を達成。持ち味のスピードが出雲路で爆発するか。

Information

第37回 出雲全日本大学選抜駅伝競走

日程:10月13日(月)

コース:出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前。6区間 45.1km。22チームが出場。フジテレビ系にて全国生放送。

写真・SportsPressJP /アフロ 文・サカイマサト

anan 2466号(2025年10月8日発売)より

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