
左から、駒木根葵汰さん、新原泰佑さん
前作の反響を受け、俳優同士の恋愛を描いた『25時、赤坂で Season2』が放送開始。W主演を務める二人、駒木根葵汰さんと新原泰佑さんにインタビュー。心理テストや性格診断についてもお聞きしました。
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駒木根葵汰「後悔のない選択をするために、自分自身をもっと知りたい」

20歳を越えたあたりから、自分自身を知らないといけないなと感じるように。自分の長所や弱さ、足りないもの…そういったところを事細かく知ることで、俳優として役に入り込む際により細かい表現ができるようになるんじゃないかと思ったんです。自分を知る方法として取り入れているのが、坐禅や山登り。一人の空間を作り、自分が何を感じているのかを明確にしていく時間を設けるようになりました。その結果、お芝居だけでなくプライベートでの自分にも変化が。喜怒哀楽の変化が穏やかになり、感情のコントロールがしやすくなった印象があります。
心理テストはあまりやったことはないけれど、以前企画で受けたMBTI診断ではINFP(仲介者)という結果でした。たしかに社交的な方ではないし、理想主義者というところは当たっているのかも。ただ、以前は直感を大切にするタイプでしたが、年齢を重ねるにつれて選択を失敗した時の代償も考えて多少慎重になった部分も。よく言えば柔軟性が出てきたのかなと思いますね。とはいえ、人生の選択を決めるのはいつだって自分であるべきで、失敗を他人のせいにはしたくない。選択肢があまりにも多く複雑になった今の時代に多少の生きにくさを感じるからこそ、きちんと自分に向き合って後悔のない選択をしていきたいなと思っています。
Profile
駒木根葵汰
こまぎね・きいた 2000年1月30日生まれ、茨城県出身。高校生の時にSNSでスカウトされ、モデルとして活動し、その後俳優として幅広く活躍。2026年1月より、初舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に出演予定。
新原泰佑「自分を理解することで人にも寛容になれた気がする」

心理テストや性格診断は、見つけるとやりたくなるタイプ。当たってもそうでなくても乗っかって楽しんじゃう。気軽にできるから、舞台の楽屋で心理テストをして盛り上がることも。話題が広がりやすく、コミュニケーションツールとしても便利ですよね。MBTIで言うと、僕はENTP(討論者)。バッチバチに当たってます(笑)。曲げられないし、折れられない。ただ、この仕事をする上で“この役を生き抜くんだ”という意志を強く持つことは大切なので、それでよかったんじゃないかなって。そして、自分は言葉の圧が強いらしいということも、MBTIから学んだもののひとつ。自分を理解する中で逆のタイプがいることも初めて理解しましたし、性格が違う人を受け入れやすくなった気がします。
僕はわりと直感派で、直感でパッと選択したものは後から振り返っても納得いくことが多く、逆にあれこれ悩んだ時ほど後悔しているかも。お芝居もすごく考えるけれど、最終的にはパッと口から出たものが全てになる。こと舞台においては特にそれが強くなると思います。俳優になる前はダンスの仕事をしていたのですが、振付や演出を思いつくのは大体、駅に向かっている時か電車に乗っている時だったんですよね。そう考えると、何か目的を持って忙しくしている時は直感が冴えやすいのかもしれません。
Profile
新原泰佑
にいはら・たいすけ 2000年10月7日生まれ、埼玉県出身。2020年に俳優デビューし、数々の作品に出演。2024年の舞台『インヘリタンス-継承-』と『球体の球体』での演技が評価され、2025年に杉村春子賞を受賞。
Information
『25時、赤坂で Season2』
夏野寛子による累計165万部超えの名作漫画を実写ドラマ化。国内外で話題を呼んだ前作に続き、本作では恋人同士になった羽山麻水と白崎由岐のその後の関係とともに、それぞれの俳優としての葛藤や成長を描く。テレ東系にて毎週水曜深夜1時~放送中。
新原さん・シャツ¥39,600(ENCOMING/コンクリート) ニット¥49,500(ANOTHER ASPECT/コンクリート) コート¥110,000(A.P.C./A.P.C. CUSTOMER SERVICE) その他はスタイリスト私物
写真・和泉琴華 スタイリスト・矢島悠貴(TRON) ヘア&メイク・吉村 健(駒木根さん) 岩村尚人(SPIELEN/新原さん) 取材、文・真島絵麻里
anan 2466号(2025年10月8日発売)より