『No No Girls』『timelesz project』など、実にさまざまなオーディションが開催されている近年。今年は一体どんなスターが生まれそう? 応援の原石たちの情報をギュッとまとめてみました。

Index

    本気×本気の姿に涙…近年は数も種類も増加

    かつては『スター誕生!』や『ASAYAN』といった人気長寿番組もあった公開オーディション。現在は事務所や音楽プロデューサー以外に、アーティスト自身が審査とプロデュースを一手に担うものも多く、受ける側も審査する側もとことん真剣勝負で熱くぶつかる姿に目頭を熱くさせてハマる人々が続出! また、その勢いに呼応するかのように、公開オーディションの数も種類も幅広く進化してきている。

    【THE LAST PIECE】SKY-HIが10代特化のボーイズグループ結成へ

    BE:FIRSTやMAZZELを生み出したBMSG社のCEO、SKY-HIが10代(応募時)の新ボーイズグループの結成を目指すオーディション番組。放送&配信は2次審査の模様から公開された。3次以降も6つのグループに分けてのパフォーマンスや自分たちで作詞・作曲を手掛けるクリエイティブ審査などを経て、現在は10名が最終審査に駒を進めている。9月初旬にはSKY-HIと10名が音楽番組で番組テーマソングを披露も。

    【BOYS II PLANET】視聴者投票で選ばれる新たなグローバルグループ

    グローバルボーイズグループでのデビューを目指す練習生たちを視聴者投票でオーディション。ZEROBASEONEを生んだ韓国Mnetが手掛けるシリーズ2作目となる番組で、審査はKとCの2つのプラネットからスタート。キム・ジェジュンやSEVENTEENのTHE 8など、豪華専門家マスターやプラネットマスターが参加することで話題を呼んだ。日本ではMnet JapanとABEMAにて、日韓同時配信中。

    まさにオーディション戦国時代…! 2025年開催の主なオーディションの数々

    【timelesz project】若者言葉も生まれる一大ムーブメントに
    STARTO ENTERTAINMENTのtimeleszが初めて外部からのメンバー募集を実施。“菊池風磨構文”と呼ばれる若者言葉が流行するなど、エンタメ番組としても大きな注目を集めた。

    【No No Girls】ちゃんみなの“愛”が心に響くと話題!
    ちゃんみなプロデュースでHANAを生んだガールズグループオーディション番組。韓国から単身やって来たJISOOに韓国語で語りかけるといった、ちゃんみなの愛ある言動が話題に。

    【応援 ‐HIGH‐ ~夢のスタートライン~】韓国発のJ-POPボーイズグループ!
    韓国の大手芸能事務所HYBEがENHYPENに続くJ-POPボーイズグループの誕生を目指して開催。最も強い炎の色を指すaoenと名付けられた7人組が6月にデビュー。

    【ワールドワイド・タレント・サーチ】グラミー賞受賞のライアンが全面協力
    4度グラミー賞を受賞したプロデューサー、ライアン・テダーの協力で生まれた新ボーイグループプロジェクト。国籍やジェンダーを問わない全世界を対象にしたオーディションに。

    【Amazing Kids Audition】AmazingでKawaiiキッズたちの新グループ
    あぃりDXが手掛けるキッズグループオーディションプロジェクト。“Amazing Kawaii”をテーマに発掘され、来年1月3日には国立代々木競技場でのデビューライブも決定している。

    【MAGOKORO. PROJECT 「NEW IDOL AUDITION」】“MADE IN JAPAN”を海外マーケットへ
    楽曲や歌、ダンスの全てにおいて“MADE IN JAPAN”の要素を押し出した上で7人組アイドルグループBNSI(ボンサイ)が誕生。9月20日(土)に都内でお披露目ライブを開催した。

    【アソビシステム メンズアイドルオーディション】次世代のアイコンを生み出す新メンズグループへ
    きゃりーぱみゅぱみゅ、新しい学校のリーダーズ、FRUITS ZIPPERなどのアーティストやクリエイターを擁するアソビシステムが、新規メンズアイドルグループの結成を目指す。

    【22/7 新メンバーオーディション】柏木由紀や竹達彩奈が特別審査員に!
    デジタル声優アイドルグループ22/7(ナナブンノニジュウニ)が約4年ぶりに新メンバーオーディションを開催。柏木由紀や竹達彩奈が特別審査員として参加している。

    【Horipro Vocal Scout Caravan】ホリプロとエイベックスの共催で男性ユニットを発掘
    ホリプロとエイベックスの共催で送るオーディション。47回目となる今回は“さあ、ぜんぶ、声に変えよう。”をコンセプトに、初の男性ボーカルユニットに特化したものに挑む。

    【HAJIMARE Project】「自分」を推して未来が始まるガールズオーディション
    スターダストとバンダイナムコミュージックライブがタッグを組んでガールズグループを発足。キャッチコピーは“気になったその瞬間が、はじまり。自分を推して、はじまれ未来。”。

    【AKB48 第21期生オーディション】結成20周年のAKB48が新メンバーを募集
    今年12月に結成20周年を迎えるAKB48が新メンバーを募集。AKB48メンバーもオーディション体験談を伝える映像や応募方法などのレクチャー動画を作成してSNSで発信した。

    【VOISING THE NEXT PLAYERS ‐傷を、翼に変えろ。‐】目指すは新時代の2.5次元アイドルの発掘!
    リアルライブ、映像、配信、SNSなど多角的なフィールドで活躍できる“新時代の2.5次元アイドル”の発掘を目指したオーディションプロジェクト。年内デビューを予定。

    【BEASTAGEプロジェクト】野性味あふれた筋肉美オーディション
    唯一無二のダンス&ボーカルグループを発掘する番組。「ベンチプレス 70kg以上達成」などの肉体的ミッションが課されているのが特徴。MCは高橋みなみ、若槻千夏、永野。

    【2025 BIGHIT MUSIC JAPAN AUDITION】特定の分野に限らずに「自分」を発揮できる
    BTSやTOMORROW X TOGETHERが所属するBIGHIT MUSICが次世代ボーイグループを日本で発掘。沖縄、福岡、広島、名古屋、仙台、札幌、大阪、東京の8都市で審査が行われる。

    【2025 ADOR BOYS GLOBAL AUDITION】どんな才能もウェルカム! なユニットへ
    志願分野に制限を設けないオーディション。2次審査は世界27都市で開催され、歌、ダンス、ラップ、演技、作詞、作曲、Vlogなど、どんな才能でも披露するチャンスが与えられた。

    【Brightオーディション2025】アミューズ初の新グループオーディション
    アミューズ初の新グループ候補生オーディション。10~18歳の男女を募集し、8月には他社の大手レコード会社スタッフも参加したZepp DiverCityでのイベントも開催された。

    【HYBE MUSIC GROUP AUDITION】各レーベルが集結して新たな才能を発掘!
    HYBE社初のレーベル合同オーディションを開催。審査にはアメリカのグラミー賞受賞プロデューサー、ライアン・テダーも参加。8月には渋谷で日本限定のPOP-UPも開催された。

    今後、注目の公開オーディション

    【ガルバト-GIRLS BATTLE AUDITION-】元E-girlsの佐藤晴美が“LDHイズム”を胸に審査
    “ガールズ版EXILE TRIBE”を築くためのオーディション。E-girlsの2代目リーダー・佐藤晴美がプロデューサーを務め、EXILEのNAOTOもサポート。“LDHイズム”を胸に葛藤の中で審査を進める。

    【PRODUCE 101 JAPAN 新世界】全世界でグローバルボーイズグループをプロデュース!
    LAPONE ENTERTAINMENTが仕掛けるオーディション企画の第4弾。今回は“全世界がプロデュースするグローバルボーイズグループ”をテーマに練習生を募集し、配信は2026年上半期からを予定。

    【シアターボーイズグループオーディション2025】秋元康が男性グループをプロデュース&専用劇場も
    AKB48のプロデュースで知られる秋元康が12~26歳を対象にした男性アイドルグループのオーディションを開催。結成後は都内に新設される専用劇場での定期公演やファンイベントなどが予定されている。

    加藤諒さんに聞く! 熱狂応援のワケ

    オーディションにハマる芸能人も多数。熱烈HANAファンを公言する加藤さんに、その理由を聞きました。

    「昔から公開オーディションを見るのが好きで、最初に見たのは『ASAYAN』でした」と語るのは俳優の加藤諒さん。5歳からダンスを始め、10歳の時にバラエティ番組『あっぱれさんま大先生』でデビュー。自身も多数のオーディションを受けてきた加藤さんにとって公開オーディションの観賞は勉強のためと、初心を思い出す機会でもあるのだそう。

    「『ASAYAN』では特に『超歌姫オーディション』に出ていた勝又亜依子さんを応援していて、毎週母と『勝又さんに絶対受かってほしいね』と言いながら見ていました。それからもワン・ダイレクションがデビューするきっかけになったイギリスの『Xファクター』シーズン7や、『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズ、『Nizi Project』シリーズなども見てきましたね。苦戦の中でもデビューへの強い気持ちを絶やさずに挑む子たちからはすごく元気をもらえますし、『こういう子が“欲しい”と思われるのか』という視点での勉強にもなります。今の僕はありがたいことにオーディションなしでお仕事をいただく機会もありますけど、公開オーディションを見ることで、そうした日々への感謝や“ギリギリまで粘る”といった精神など、忘れちゃいけない部分にも気付かせてもらっているような気がします。あとは見ておくと、みんながそのアーティストを好きと言い始めた頃に“自分は昔から知ってたよ”アピールで一歩リードできちゃいますしね(笑)」

    なかでも最近ハマったのは『No No Girls』。「No FAKE(本物であれ)」「No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)」「No HATE(自分に中指を立てるな)」という3つの審査基準をもとに実施されたガールズオーディションで、ラッパーでシンガーのちゃんみながプロデューサー、SKY-HIもサポートを担当。結果、最終審査に通った7名で結成されたHANAは、デビューシングルの『ROSE』が「オリコン週間ストリーミングランキング」と「Billboard JAPANチャート」の累積再生数が1億回を突破するまでの人気を博している。

    「最終審査で落ちちゃったKOKOちゃんは小学生の頃から知っていて共演したこともある子だったので『No No Girls』のことは気になっていたんですけど、なかなか見る時間が取れなくて。でもガンバレルーヤの二人とごはんに行った時に『今、「No No Girls」がマジでヤバイよ』という話になったんです。それでそのままお店でみんなと一緒に見始めたら、もう止まらなくなっちゃって。すぐに追いついてリアルタイムで見るようになりましたね。このオーディションで対象となるのが一度は『NO』を突きつけられた経験がある女の子たちということで、やっぱりみんながみんな最初から完璧だったというわけではなくて。でも逆に全員、衝撃を受けるほどに伸びしろがすごかったんですよ。ちゃんみなさん自身もたくさんの挫折を経験している人だからか落ちた子に対するメッセージや受かった子へのアドバイスといったものが、とても寄り添ったものになっていて。僕もダンスオーディションを受けていた頃は『見た目とのバランスがとれないから』という理由で落とされたことがあるなど、それこそたくさんの『NO』を突きつけられてきました。今でこそ“見た目はこんな感じだけど、キレキレなダンスが踊れますよ”ということを武器にしていますけど、当時は本当に悔しくて悔しくて。あの時に言われたことは今でも覚えていますからね。まさに、ちゃんみなさんの『美人』という曲の歌詞にもある『あの時言ったよな』状態(笑)。そういった部分にとても共感したこともあって、すっかりハマっちゃいました」

    Kアリーナ横浜で開催された最終審査にも足を運び、HANA結成後はすぐにファンクラブに入会。8月に開催されたファンミーティングにも仕事の合間を縫って駆け付けた。

    「周りのHANA好きは忙しかったりファンクラブにまだ入っていなかったりで、今のところソロ活状態なのが悩み」と言う加藤さんが思う、公開オーディションの魅力とは?

    「“このパフォーマンスがダメだったら落とされてしまうかも”という極限状態の中での立ち振る舞いを見ていると、その子の人となりも自然と分かってくるといいますか。合宿審査などでの練習や部屋に帰った際の1シーンなどでもそうですけど、そういった素の魅力を知ることで推しになっちゃうパターンが多いのも特徴の一つであり、良さだと思います。もしも推しが落ちてしまった場合はすごくつらいですけど、最近は落ちても、また違う機会を得られることも多いですから。加えて今はYouTubeをはじめとしたSNSの普及で、いわゆる芸能人と一般人と呼ばれる方との距離感がすごく縮まっているじゃないですか。それもあって“自分も受けたら、なれるかも”という憧れの目で見る機会も増えているのかなとも思います。あと僕は、ちゃんみなさんしかり、SKY-HIさんしかり、りょんりょん先生(ボイストレーナー・佐藤涼子)しかり、公開オーディションが話題になるには審査側の大人のコメントも大事なポイントになってくる気がしているんですよね。『虹プロ(Nizi Project)』があそこまでブームを巻き起こしたのは期間がちょうどステイホーム中だったってこともありますけど、やっぱり(プロデューサーを務めていた)J.Y. Parkさんの、パフォーマンスを行う子たちに対する温かい言葉なども大きかったはずで。ちゃんと見るべき大人がしっかりと見ないといけないし、その上でちゃんとエンターテインメントをしないとダメだなってすごく思います。…って、『お前誰だよ!』って感じの上から目線ですよね(笑)。いつか、自分でも公開オーディションを開催しようかな(笑)」

    『ノノガ』ファイナルでは1時間並んでグッズを購入。

    推しタオルを頭からかぶって応援するのが加藤スタイル。

    静岡のダンススタジオに通っていた幼少期。「左端の子は今、僕と同じ事務所にいます。グレーTシャツの子もミュージカル『アニー』に出ていました」

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    Profile

    加藤諒

    かとう・りょう 1990年2月13日生まれ、静岡県出身。幼少期にはダンススキル向上のために全てのクラスに通い詰めていたとか。現在は出演映画『事故物件ゾク 恐い間取り』が公開中。

    取材、文・松木智恵

    anan 2464号(2025年9月24日発売)より
    Check!

    No.2464掲載

    応援の流儀

    2025年09月24日発売

    目標に向かい頑張る人たちを見守ることで、心が躍り、パワーをもらえる。今号のananは「応援」を切り口に、スポーツやエンタメなど様々なジャンルの方々に登場いただき、応援する側、される側の心理をインタビューを通して考察するほか、最新の推し活アイテムなども取り上げます。

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