
(P)&(C) BELIFT LAB Inc.
韓国発5人組ガールズグループ・ILLIT(アイリット)が、8月10日・11日に神奈川・ぴあアリーナMMで自身初となる日本単独公演「2025 ILLIT GLITTER DAY IN JAPAN」を開催。ここでは、公演初日の模様をレポートします。
当日はあいにくの雨となったが、客席は4階席や立ち見席までびっしりと埋まり、ILLITの登場を心待ちにするGLLIT(グリット/ファンの総称)の高鳴る鼓動が聞こえてきそうなほど熱気に満ちていた。
ILLITのロゴがあしらわれた半円形の装置が上がると、学校の教室をコンセプトにしたステージ中央の階段からピンクのセーラー服風衣装を纏ったILLITが登場。6月にリリースした新曲「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」と、「Instagram REELS 人気上昇オーディオ」で日韓1位を記録した「Tick-Tack」を続けて披露し、会場のテンションを一気に引き上げた。
「GLITTER DAY」は、6月7日・8日に開催した韓国・オリンピックホール公演からスタート。日本では2都市4公演のアリーナツアーと位置づけし、今回の神奈川公演に続き、9月3日・4日に大阪・大阪城ホールでの最終公演を控えている。

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日本出身のMOKA(モカ)は「ついに日本で『GLITTER DAY』をすることができてとってもうれしいです!」と喜びを語り、同じく日本出身のIROHA(イロハ)も「日本で開催されるILLITの初めての単独公演であり、GLLITたちと初めて一緒にする『GLITTER DAY』。私たちの夢をかなえることができて本当に幸せです」と、ホームである日本での単独公演開催に満開の笑顔を見せた。
MINJU(ミンジュ)が「みなさん、楽しい思い出を作りましょう」と呼びかけると、WONHEE(ウォンヒ)が「アリーナのみなさん! 2階のみなさん! 3階のみなさん! 4階のみなさん! 今日とってもうれしいです。盛り上がりましょう!」とフロアごとにコール&レスポンスを行ってさらに熱気をあおり、YUNAH(ユナ)の「みなさん、楽しむ準備はできましたか?」との問いかけには、割れんばかりの歓声が沸き起こった。
「GLLITとキラキラと輝く魔法のような時間を過ごしたい」という思いが込められたツアータイトルのように、今回の公演では5人の個性や魅力が垣間見える企画も用意された。
絵文字やシルエットから楽曲を当てるクイズコーナーでは、IROHAが稲妻の絵文字からSEVENTEENの「THUNDER」、WONHEEはバラ、剣、ジョーカーなどの絵文字からHANAの「ROSE」、MOKAはシルエットからJ-HOPEの「Killin' It Girl」を的中させていく。正解したメンバーはサビ部分のポイントダンスを披露し、ILLITの「Magnetic」を正解したYUNAHがSNSで話題の“かわいく踊ってみたバージョン”を披露する一幕も。ここでしか見られないメンバーたちのカバーダンスが楽しめる時間となった。
また、GLLITのお悩みに答えるコーナーでは、応援の気持ちを込めて、YUNAHがあいみょんの「君はロックを聴かない」、IROHAがE-Girlsの「DANCE WITH ME NOW!」、WONHEEが松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」のカバーを披露。力強く歌い上げるYUNAHのあまりのかっこよさに「YUNAH先輩」と新しいニックネームが誕生し、第5世代ガールズグループでトップクラスに入るほどの実力を誇るIROHAのダンスには「さすがダンス1番!」とメンバーも圧倒された様子で、WONHEEのはじけるようなかわいさに「桃の中でも最高の桃です!」とメンバーも会場のファンも胸キュンしていた。

シンガーソングライターの乃紫さんもステージに登場。メンバーらとともに初のフル尺生パフォーマンスとなった楽曲「Topping」を盛り上げた。 (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
そして、この日の公演では、 9月1日に配信開始、9月3日にCDリリースされるILLITの日本デビューシングル『時よ止まれ』の収録曲「Topping」が初披露されるサプライズが! 同曲は、ILLITがアンバサダーを務めるラコステの2025年日本国内スニーカーキャンペーンの新コレクションのWEB CMを通じて楽曲の一部が公開されていたが、フル尺生パフォーマンスという思いもよらぬILLITからのプレゼントに、期待と歓喜に満ちたどよめきが沸き起こる。さらに、同曲のトップラインの作詞作曲を手掛けたシンガーソングライターの乃紫(noa)もステージに登場し、ILLITと一緒に「Topping」のパフォーマンスを盛り上げた。
このほか、「Lucky Girl Syndrome」「little monster」などを披露したILLIT。グローバルヒットを記録したデビュー曲「Magnetic」では、熱い掛け声で会場が一体感に包まれ、この日一番の盛り上がりを見せた。
その一体感をさらに高めるように、GLLITがペンライトを揺らしてウェーブを作る場面も。きらきらと揺れる水面のように輝く会場を「きれい~!」「最高!」と見渡すILLITの瞳もまた、きらきらと輝いていた。そして、パフォーマンス初披露となった「oops!」、疾走感のあるステップが見どころの「jellyous」まで披露し、本編は終了。
GLLITに向けたメンバーひとりずつの直筆メッセージが映し出された後、声援に包まれながらILLITが再登場。アンコールでは、初の日本オリジナル曲「Almond Chocolate」、「I'II Like You」を披露した。「I'II Like You」ではスマートフォンでの撮影が可能に。魔法のように幻想的な時間を目と心に焼き付け、そして記録にも残しながら、ILLITと会場がひとつになってシンガロングを楽しむ光景が印象的だった。
別れを惜しむようにメンバーの名前を呼ぶGLLITの声が響き渡る中、YUNAHは「日本語がまだあまり上手じゃなくてごめんなさい。今日私のつたない日本語にも一生懸命歓声を送ってくれたGLLITのみんな! 本当にありがとう! まだまだ難しくて未熟なことがたくさんあるけど、今日もGLLITのおかげでまた一歩成長できた一日になりました。いつも私たちを成長させてくれてありがとう」と感謝を述べた。
WONHEEは「まずは日本で初めての単独コンサートができて本当にうれしいです。私たちに会いに来てくださって本当にありがとうございます。次はもっとレベルアップした日本語でGLLITのみんなを喜ばせたいです。私に忘れられない思い出をプレゼントしてくれて本当にありがとうございます」と、思いをしたためた手紙を読み上げた。
日本語上達に意欲を燃やすYUNAHとWONHEEだが、驚くことにこれだけの内容を全て日本語で、流ちょうに伝えていた。公演中も通訳を介さず自分の言葉で雰囲気を盛り上げる一言を放つなどすでに十分上手だが、もっとコミュニケーションをとれるようになりたいと思う気持ちは、ファンへの愛以外の何ものでもない。
MINJUは「今日はGLLITのみなさんから本当にたくさんの感動をいただき、とっても幸せでした。忘れられない思い出を作ってくれてありがとう。これからもGLLITとILLITでもっともっとすてきな思い出をたくさん作ろうね」と挨拶。MINJUの「どこにも行かないでね。愛してる」との小悪魔的な呼びかけに、「キャー!」「ワー!」と悲鳴にも似た大歓声が上がった。
IROHAは「正直、ILLITだけの公演をしたことがなかったので、たくさん緊張もしましたし、そのぶん頑張って準備をしました。ILLITとGLLITがひとつになった最高のステージを作れたような気がします」と公演を振り返り、充実の表情をのぞかせた。
MOKAは、会場の大歓声に目を潤ませながら「昨日から緊張していて、昨日リハーサルをした時もこの大きな会場に全員入ると聞いて、『ドッキリかな?』と思うくらい信じられませんでした。こんなにもたくさんの人が私たちの初めての単独公演を観に来てくれて、本当に心から『私は幸せ者だな』と思いました」と率直な思いを。そして、「ついに日本デビューするので、これからもっと日本で活動できると思います。これからの日本活動も応援してくださるとうれしいです!」と、元気いっぱいに呼びかけた。
当初予定されていたのは「I'II Like You」までの全12曲だったが、「もう一曲歌いたい」というメンバーの強い思いから、急遽ダブルアンコールへ。名残惜しさを吹き飛ばすように「IYKYK (If You Know You Know)」を披露し、ILLITとGLLITの輝きに満ちた初日本単独公演は幕を閉じた。

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ILLIT
Profile
サバイバル番組『R U Next?』から誕生し、2024年3月に韓国デビュー。1stミニアルバム『SUPER REAL ME』に収録されているデビュー曲「Magnetic」は、K-POPグループのデビュー曲において最速でSpotify6億ストリーミングを突破。「第39回 日本ゴールドディスク大賞」で3冠を達成した。メンバーは、韓国出身のYUNAH、MINJU、WONHEE、日本出身のMOKA、IROHAの5人で構成されている。
Japan 1st Single『時よ止まれ』
Information
2025年9月1日デジタルリリース&9月3日CDリリース予定。新たな日本オリジナル曲「時よ止まれ」「Topping」に加え、「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」の日本語バージョン、今年2月にリリースした初の日本オリジナル曲「Almond Chocolate」が収録された全4曲。