「アグレッシブに!」。バレーボール女子日本代表初の外国人指揮官となったフェルハト・アクバシュ監督の号令のもと、選手たちが躍動している。6~7月に開催されたネーションズリーグでは、準々決勝で強豪・トルコを破り準決勝進出。惜しくもメダルには届かなかったが大きな可能性を感じさせた。さらにチームを進化させ、8月22日に開幕する今年最大の大会、世界選手権に臨む。


粘り強さにアグレッシブな攻撃を加えて世界のトップへ

日本の代名詞となっているディフェンス力の高さはもう当たり前のこととして、アクバシュ監督はオフェンス力の強化に着手した。フェイントなどで置きにいくのではなく「ミスしてもいいから打て」「同じことをしていても変わらないんだから、トライしろ」とアグレッシブな姿勢を浸透させてきた。

ネーションズリーグでは、チーム最多得点を挙げた和田由紀子や、キャプテン石川真佑、台頭著しい佐藤淑乃が攻撃の柱となり、思い切りよくパワフルなスパイクを叩き込んだ。セッター関菜々巳のアグレッシブなトスに、ベテランミドルブロッカーの島村春世が応えて得点を重ねる姿も爽快だった。勝負の厳しさや日本代表のプレッシャーを背負いながらも、選手たちはバレーを全身で楽しんでいるように見える。

今年からキャプテンを任された石川や関、リベロの小島満菜美などパリ五輪経験者が中心となってチームを支え、代表初出場の19歳・秋本美空や21歳・北窓絢音といった高さを武器とする若手選手が堂々と持ち味を発揮。チームも選手も、大きな伸び代を感じさせる。

今年のネーションズリーグを観て、選手のイメージが変わったと感じた人も多いのではないだろうか。以前に比べると選手たちが自由に髪色や髪型、ネイルなどのおしゃれも楽しんでいる。企業スポーツからプロスポーツへ移行が進み、プロ選手や海外でプレーする選手が増えた影響のよう。明るい髪色に変えた和田は「リフレッシュになっています。みんなネイルなどもやっていますが、オンオフの切り替えにつながっていると思う」とプラスの効果を語っていた。コート外でも個性を磨き、輝きを増す日本代表から目が離せない。

攻守の軸となり最後に決め切る頼れるキャプテン

石川真佑(ノヴァーラ)
イタリア・セリエAで2年間もまれプレーに余裕が生まれた。男子主将の石川祐希は兄で、兄妹が同時に主将として代表を引っ張る。

関 菜々巳(ブスト・アルシーツィオ)
昨季はイタリアの強豪コネリアーノで世界のトップ選手たちに大きな刺激を受けた。今年は強気なトスを貫く。

佐藤淑乃(NECレッドロケッツ川崎)
パワーと技術を兼ね備え昨季のSVリーグでは新人ながら日本人最多得点。代表では石川の対角の座を掴んだ。

秋本美空(ヴィクトリーナ姫路)
185cmの高さと強心臓が魅力の超新星。今季はドイツリーグにレンタル移籍。母はロンドン五輪銅の大友愛さん。

Information

バレーボール女子世界選手権2025

開催期間:8/22(金)~9/7(日)

開催地:タイ・バンコクほか

地上波・BSはTBS系、ネットはUNEXT、TVerで放送・配信予定。

〈日本戦スケジュール〉

8/23(土) vsカメルーン

8/25(月) vsウクライナ

8/27(水) vsセルビア

写真・JVA/アフロスポーツ 文・米虫紀子

anan 2459号(2025年8月20日発売)より

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⼈間関係で距離を感じたとしても、今は無理に追いかけなくて⼤丈夫。⾃然な流れに任せておけば、いずれまたふさわしい形が⽣まれます。新しく訪れる出会いや、思いがけない助⾔を⼤切にしましょう。不満があっても、素直に⼒を借りて意欲的になれば状況は好転し始めます。⼼を開き、笑顔で新たな展開を受け⼊れましょう。

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