世界中の異なる文化に気軽に触れて、新しい価値観を知ることができる「大阪・関西万博」。参加している158の国と地域、7つの国際機関のなかから、海外をメインに、異文化交流や、心躍る体験ができるパビリオンを紹介します。
Index
【クウェート×イマーシブ】
温度や香りの演出、星空シアター、料理まで、圧倒的な没入感!
翼を広げたような外観が印象的なクウェート館は、自然、文化、テクノロジーの融合をテーマに、五感で楽しめるインタラクティブな展示が目白押し。入場してすぐに現れる球体のスクリーンと、ミストや温度変化の演出で熱帯砂漠気候を表現し、アラブの世界へ誘う。奥に進むと、砂漠の砂を使った宝探しや、乳香や白檀の香りを嗅いだりと、異国体験尽くしでワクワクしっぱなし。最後のシアタールームではベンチに寝転がりながら天井いっぱいに広がる星空と宇宙空間に心奪われる。隣接のレストランで味わえる本場の中東料理の美味しさにも感動。

砂漠の国・クウェートらしい体験ゾーン。本物の砂漠の砂をかき分けていくと、手の動きと投映された映像が連動し、サソリやヘビなどの砂漠の生き物が登場。

球体のスクリーンに風景や歴史が映し出され、クウェートを身近に感じられるオープニング演出。

スパイシーなラムとトマトソース、スパイスで炊き込んだライスが一体となった「ラムマクブース」¥3,850など、ハーブや香辛料が効いた独特な風味の中東料理。
【シンガポール×アート】
存在感を放つ赤い球体の中で夢を現実に変える過程を体現。
高さ約17mの赤い球体が特徴的なシンガポール館のテーマは“ゆめ・つなぐ・みらい”。複数の現地アーティストを起用し、五感を刺激する展示で自然との持続可能な共生に取り組むシンガポールを体現。その中でも自分の夢を文字や絵で自由に描き、その夢を手のひらにのせて飛ばすインタラクティブ体験が評判。夢の続きが見られる、天空ドームの演出も心温まるのでお楽しみに。来場者だけが利用できる最上階の「クラウド・バー」では、ミニガーデンに包まれたオアシス的存在の空間でドリンク片手にひと休みでき、リラックスできる。

約1万7000枚のリサイクルアルミニウムを使用した赤いディスクで覆われた「ドリーム・スフィア」。

「クラウド・バー」では、シンガポールを代表するカクテル「シンガポール・スリング」¥1,700など本場のレシピそのままのアルコールやノンアルドリンク、スナックなどを取り揃える。

繊細なペーパーアートと、パステル調のアニメーションなどのカラフルな映像を重ねて、希望と夢が集まるシンガポールを表現。
【マレーシア×民族舞踊】
現地のダンサーたちによる、圧巻のライブパフォーマンス。
民族や宗教、文化の多様性が交差するマレーシアという国を表現するため、伝統織物「ソンケット」をモチーフに竹が重なり合った外観が目を引く。その建物前のステージで披露されるのが民族舞踊。現地の国立文化芸術局(JKKN)舞踊団のダンサーたちが、多様な民族国家であるマレーシアに受け継がれてきた各地の民族舞踊をもとに約50のダンスを考案。毎回異なる踊りが披露され、観客らが一体となり異文化を楽しむことができる。館内でも多様な文化と活気ある経済を知れるカラフルな展示の数々に、マレーシアの豊かさを感じられる!

1日4回披露されるダンスパフォーマンス。雨天の場合はパビリオン内で開催。観客参加型で毎回大盛り上がり!

館内の中央に鎮座するのは、マレーシアの文化遺産と持続可能性への取り組みを象徴する「調和の樹」。葉は伝統織物「ソンケット」で作られており、すべて先住民族による手織り。

飲食エリアでは、伝統的なストリートフード「ロティーチャナイ」の生地を空中で華麗に投げるパフォーマンスが見られる。
EXPO 2025 大阪・関西万博
Information
開催期間:10/13まで 開場時間:9:00~22:00 開催場所:大阪・夢洲 交通:Osaka Metro中央線夢洲駅すぐ チケット:大人一日券¥7,500、平日券¥6,000、夜間券¥3,700など
anan 2454号(2025年7月9日発売)より