上から、町田啓太さん、志尊 淳さん、佐藤 健さん

佐藤 健さん、町田啓太さん、志尊 淳さんが、全世界で配信されるNetflixシリーズ『グラスハート』で劇中バンドTENBLANKのメンバーとして登場。撮影時の様子からプライベートでの親交まで語っていただきました。


――Netflixシリーズ『グラスハート』は、4人組の新バンド、TENBLANKの成長を描いた青春物語。佐藤健さん、町田啓太さん、志尊淳さんがそれぞれ演じる藤谷直季、高岡尚、坂本一至は同じバンドメンバーとして唯一無二の関係性を築いていきます。8か月という長い撮影期間中でみなさんがそれぞれ、絆を感じた瞬間を教えてください。

佐藤:僕らはもう一心同体なんで、きっと同じ瞬間を答えると思いますが、最終回のライブシーンの、もちろん楽曲は「グラスハート」。

志尊:一緒。さすが!

町田:僕も。

佐藤:心臓は1個だから(笑)。僕、まっちーのことを役者として信頼できると思った瞬間があって。今回、ライブの観客として多くのエキストラの人たちに来ていただいたんですが、僕らの演奏シーンと、観客が盛り上がっているシーンは照明やカメラワークなどが違うから、本来別々に撮るんです。それで観客だけのシーンを撮る時に、スタッフは、すでに何十回も演奏してる僕らを休ませたいと思ってくれていたんですが、まっちーは「いや、僕らが演奏しなくてどうするの? やるでしょ」って。だから映ってなくても演奏しました。

町田:僕らは一心なので、健くんがやりたそうにうずうずしているのを感じ取ったんだよね(笑)。でも、ライブシーンは多い時でエキストラが5000人以上いて、カメラも13台ぐらいあったんです。そんな大掛かりな撮影は見たことなかったけど、僕らの熱量をすごくうまく切り取ってくれました。

――迫力あるライブ映像で感動しました。どうやってそこまでエキストラのみなさんを盛り上げたのでしょう。

町田:最初に健くんがステージに出てあいさつするんですが、それだけですごく盛り上がってました。

佐藤:みなさん、事前に曲を聴いて練習もしてくれているから、一緒に歌ってくれてね。

志尊:感謝ですね。僕は、演奏している時のことをよく覚えていて。セリフがないぶん動きや表情、目線でしか表現できない中、音楽だけでメンバーの気持ちが交わるのを感じる瞬間があったんです。それがすごく楽しかった。

町田:それこそ健くんが言ってくれた「アジアスターになるような人を…」じゃないですが、まだ配信もされてないのに勘違いしちゃうぐらいの熱気でした。

――企画共同エグゼクティブプロデューサーを務めた佐藤さんが、キャストに関して「アジアスターになってほしい人に声をかけた」とおっしゃっていましたね。佐藤さんから見たお二人のグローバル性とは?

志尊:その発言、ちょっと後悔してるでしょ?(笑)

町田:インタビューで、毎回聞かれるよ、って言ったよね?(笑)

佐藤:あはは(笑)。グローバルだからアジアスターになるわけではなくて、素敵な役者だから、という意味です。朴訥としていて体育会系的な雰囲気を持つまっちーと、繊細な美しさがちゃんと映像に映る志尊と。両方ともすごく魅力的。

―― 一方で、この作品を企画から作り上げていった佐藤さんに対して、お二人はどのように?

町田:完成作を観て、すごく気持ちよかったです。やりたいことを全部ぶっ込んでちゃんと具現化していて、健くんがやりたかったことはこれだったんだって思いました。これまでのNetflixシリーズとはまた違う、新しい作品です。

志尊:視聴者が見たい仕草や表情を、的確なタイミングでちゃんと表現していてすごいです。視聴者を楽しませたいという、エンターテインメントの一番大前提の部分にしっかり寄り添って、堂々と作り上げていると思いました。

佐藤:僕は音楽×映像の化学反応の力を信じているんですが、それを突き詰めて映像作品を作っている国は意外とないと思うんです。だからTENBLANKの曲はもちろん、劇中の音楽にもこだわりました。ここぞという場面でわかりやすく心が動かされる音を組み合わせる手法みたいなものは、今後、日本ならではのものにしていきたかったし、『グラスハート』はその提案としての第一歩。日本のエンタメ作品が世界に出ていくにあたり、必要な作品ができたと思っています。

――その意気込みは映像からしっかり伝わってきました。3人はプライベートで会ったりも?

佐藤:やっと作品が手を離れ、最近、2回ぐらいごはんに行ったね。僕、結構たくさん食べるんだけど、普段はそこまで付き合える人がいないから物足りなかったりするんです。でもこの二人も同じぐらい食べるから、好きなもの全部注文できて、新鮮でした。

町田:あと3人で筋トレしたい。

志尊:まっちーの腕は、鍛えすぎてて可愛いんです。

佐藤:筋肉がじゃまして前にある荷物が取れないし、もうスマホも見られない…可愛い(笑)。

町田:二人にも、スマホが見られないぐらいまでは鍛えてほしい。

3人:あははは(笑)。

佐藤 健さん

Profile

さとう・たける 1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。主演ドラマ『天皇の料理番』をはじめ、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』、W主演を務めた映画『はたらく細胞』ほか代表作多数。

町田啓太さん

Profile

まちだ・けいた 1990年7月4日生まれ、群馬県出身。ドラマ『ダメな男じゃダメですか?』『失踪人捜索班消えた真実』、教養番組『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』ほか主演作を多数持つ。

志尊 淳さん

Profile

しそん・じゅん 1995年3月5日生まれ、東京都出身。主演ドラマ『フェルマーの料理』『恋は闇』ほか、ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』、映画『52ヘルツのクジラたち』などに出演。

Netflixシリーズ『グラスハート』

Information

理不尽な理由で所属バンドをクビになった西条朱音(宮﨑優)。天才ミュージシャン・藤谷直季(佐藤健)、高岡尚(町田啓太)、坂本一至(志尊淳)からの「一緒にバンドをやらないか」という誘いのもと、音楽の道を歩み始める。7月31日(木)よりNetflixにて世界独占配信。

佐藤さん・カーディガン¥69,300 ニットフーディー¥28,600(共にセヴシグ/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762) ピアス(片耳)各¥27,500 リング¥57,200(共にジャスティン デイビス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001) パールネックレス¥8,800 6連ネックレス¥9,900(共にラベルエチュード labelleetude_info@auntierosa.com) その他はスタイリスト私物
町田さん・ジャケット 参考価格¥840,950(McQueen/アレキサンダー・マックイーン クライアントサービス TEL:0120・992・297) その他はスタイリスト私物
志尊さん・シャツ¥423,500 パンツ¥275,000(共にGUCCI/GUCCI クライアントサービス TEL:0120・99・2177)

写真・倉本侑磨(Pygmy Company) スタイリスト・中兼英朗(佐藤さん) 吉田ケイスケ(町田さん) 九(志尊さん) 松本千広(プロップ) ヘア&メイク・古久保英人(佐藤さん) KOHEY(町田さん) 礒野亜加梨(志尊さん) 取材、文・若山あや

anan2454号(2025年7月9日発売)より
Check!

No.2454掲載

ボーダレスカルチャー 2025

2025年07月09日発売

アニメ、映画…世界で沸いているカルチャーをボーダレスに楽しめるようになった昨今。あまたある情報の中からいま注目すべきエンタメをピックアップします。海外からの反響も大きい日本発の配信ドラマ、日本で楽しむ韓国ミュージカル、国際化著しい大阪のお笑い、女性作家中心に人気を集める東アジアの文学界など、知っておきたい最新エンタメ事情&話題の人々に迫ります。さらに開催中の大阪・関西万博で世界中のカルチャーを体感できるエリアをレポート。

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補助的な立ち位置にいる人がその長所を生かしやすい日です。表立つ場面では緊張して本来の力を発揮しづらいのですが、肩の力を抜いて関われるポジションであれば有能とさえ評されるでしょう。趣味でも仕事でも、その活動のメリットを広めることに時間を使ってみると役立っている実感が得られて楽しくなってくるはずです。

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