日常を愛おしく感じていただけるような作品を目指しています。
「台本を読んでいるだけで面白くて笑ってしまって。宇宙人が登場する“地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー!”という特殊なキャッチフレーズですが、幼なじみや同僚たちと、日常的な会話を繰り広げていく物語です。バカリズムさんと初めてお会いした時に『E.T.』の話になり『すみません“E.T.”観たことないんです』と言ったら、それが脚本に生かされてました(笑)」
地元の幼なじみ役に鈴木杏さん、平岩紙さん、職場の先輩に角田晃広さん(東京03)、同僚役に坂井真紀さん、野呂佳代さん、そしてバカリズム作品の常連・夏帆さんと、実力派揃いの顔ぶれにも期待が高まる。
「バカリズムさん特有の会話劇で、1シーンに4人で20ページにわたるセリフの掛け合いがあったりも。テンポが大事なので、基本的にゆっくりな自分は心の中でずっと走っている状態。バカリズム作品の“夏帆先輩”にセリフの覚え方を聞いたら『ある時からすっと頭に入るようになる』と。今(取材時)はまだ収録は始まって間もないので、その言葉を信じて、現場の温度に馴染んでいるところです。なるべく自然に演じたいから、セリフをしっかり体に染み込ませて力まずに挑みたいですね」
“全スタッフとキャストがきちんと食べて、きちんと休む。生活環境が整った現場づくりを目指す”というチームの志にも共感したそう。
「スタッフや共演者みんなが良い作品にするために楽しんで参加されている感じがします。すごくいい空気が流れているので、顔合わせの初日からリラックスできています」
物語の舞台は、富士山麓のとある町。清美はビジネスホテルで働くシングルマザーだ。
「娘が中学生になり、子育てから手が離れた清美は、ある事件をきっかけに地元の友達と頻繁に会うようになるんですが、ファミレスや喫茶店に集まって話していると青春を感じます。紙ちゃんは同世代なので、小学校時代に見ていたものが自然と繋がったり、杏ちゃんも含め、撮影の合間に話していて楽しいです。街並みには昭和の薫りが漂っていて、衣装も腰がシェイプされたスキーウェアを普段着として羽織ったり、’80年代のムードの古着もしっくり。ちなみに青春といえば数か月前、友達と代々木公園の大好きな場所に行ったら、ウキウキしちゃって自然と側転していたんですけど…あ、これは青春というより童心ですね(笑)」
実は、UFOやオカルト話は苦手だという市川さん。
「でもこの作品に出てくる宇宙人は全然怖くないし、見てくださるみなさんが日常を愛おしく感じていただけるような作品を目指しています。日曜夜をお楽しみに!」
PROFILE プロフィール
市川実日子
いちかわ・みかこ 1978年6月13日生まれ、東京都出身。ファッションモデルとしてキャリアをスタートし、俳優としても活躍。ドラマ『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』『月とケーキ』シリーズなどにも主演。
INFORMATION インフォメーション
『ホットスポット』
ビジネスホテルで働くシングルマザーの遠藤清美は、ある日ひょんなことから宇宙人と遭遇。富士山麓のとある町には、地球外生命体が潜んでいた…!? 1月12日(日)22時30分より日テレ系にて放送スタート。