43歳からミシンにハマる! ロッチ・コカドケンタロウ「もう、おばあちゃんみたいな生活してますね(笑)」

エンタメ
2024.11.30

「コカドケンタロウ」と検索窓に入力するとサジェスチョンの一番上に「ミシン」と出てくるほど、今や“ミシン芸人”として名を馳せているロッチのコカドケンタロウさん。そんな彼がミシンで自作したアイテムを紹介する初のソーイングブック『コカドとミシン』が発売された。そもそもコカドさんがミシンに触れたのは、“趣味探し”の一環だった。

ミシンをやっていると常に嬉しい瞬間があるんです。

「夢中になれるものを見つけるために、毎年何か趣味を一つ決めて1年間は続けるっていうことを40歳からやっていて、それで出合ったのがミシンでした。元々古着が好きだったので、何か洋服に関係あるものだと続けられるかなって思ってミシンを選んだんですけど。でもその時はそこまでハマると思っていなかったから、新品のミシンを買わずに中古で半額ぐらいのものを買いました」

ミシンを買ってすぐ「四角く縫うぐらいならできそう」と型紙もなしでいきなりバッグを作り、あっという間にハマったというコカドさん。ミシンと出合い、生活は一変した。

「ちょっと時間が空いてたらミシンに向かっているし、長い時間空いてたら(繊維街のある)日暮里に行くし。ミシンする前の俺って一体何してたんやろうって思いますね。ミシンさえやっていれば幸せなんだって分かったから、他の物事に欲が向かなくなりました。夜は12時ぐらいに寝て、朝早く起きて、散歩して、ミシンして。もう、おばあちゃんみたいな生活してますね(笑)」

ミシン好きが周知された今は、自分が使うモノだけでなく知人から頼まれたものを作ることも多くなったそう。それも「ミシンに触る理由が欲しいから嬉しいんです」と笑う。

「最近は、友達に子供が生まれるから、スタイを作っていて。スタイと同じ柄で、その家で飼っている犬の服も作っています。今は渡すことを想像してワクワクしてますね。ミシンをやっていると、嬉しい瞬間とか楽しい瞬間が常にあるんですよね。日暮里で生地屋さんを回っている時も楽しいし、出来上がっていく過程もワクワクするし、もちろん出来上がった瞬間なんかめちゃめちゃ嬉しいし。だからこれだけ夢中になれているんでしょうね」

相方の中岡創一さんからズボンの裾上げを頼まれても快く引き受けるそうで、その理由が振るっている。

「中岡君はズボンを買いに行っても試着室に入れないんですよ。試着の最中に試着室のドアを開けられてパンツを出している…というネタがあるせいで、“もしかしたら開けられるんじゃないか、その時にパンツ出してた方がいいんじゃないか”っていろいろ考えちゃうって(笑)。だから、裾は僕が直してあげています」

PROFILE プロフィール

コカドケンタロウ

1978年8月8日生まれ、大阪府出身。2005年、中岡創一とお笑いコンビ・ロッチを結成。現在は、『土スタ』(NHK総合)にMCとして出演中。ミシンで作った作品の数々をInstagram(@kokado_kentaro)にて投稿中。

INFORMATION インフォメーション

『コカドとミシン』

43歳からミシンにハマったコカドケンタロウによるソーイングブック。サコッシュ、トートバッグ、パンツなど、これまで作ったアイテムや作り方などの紹介のほか、ミシンへの熱い思いを綴ったエッセイも。ワニブックス 2000円

写真・YOSHIHITO KOBA インタビュー、文・野村 文

anan 2424号(2024年11月27日発売)より

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