高杉真宙「母親に『見せて』って泣いて懇願した」 川栄李奈と“学生時代に流行ったドラマ”を語る

エンタメ
2023.12.23
ドラマ『となりのナースエイド』に出演する川栄李奈さんと高杉真宙さん。本作の魅力から、過去にハマったテレビドラマ、注目のエンタメまで伺いました。

川栄李奈さんと高杉真宙さんが挑む、めくるめく医療エンタメ。

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――それぞれどんな役柄を演じるのか教えてください。

川栄李奈さん(以下、川栄):私が演じる桜庭澪は、ナースエイドという、医療行為は行えないのですが、患者さんと一番近い距離でおむつ交換や入浴の介助などをする看護助手です。とにかく医療が好きな、パワフルで前向きなキャラクターですね。

高杉真宙さん(以下、高杉):僕は天才外科医、やらせてもらってます(笑)。医療に関しては超一流で近寄りがたいんだけど、プライベートはダメダメ。このキャラクターも作品全体も、コメディとシリアスな部分が混在しているところが魅力ですね。

――放送作家・オークラさんの脚本を読んだ感想は?

川栄:病院を舞台にしたお仕事ドラマかなと思ったら、1話の後半から2話にかけてミステリー要素が入ってきて。物語の波が大きくて、引き込まれました。

高杉:波が大きいがゆえに、見てる人を戸惑わせるかもしれないんですけど、僕はそれでいいと思ってて。今は、リアルであることがいいという風潮が強いですけど、必ずしもそうでなくてもいいんじゃないかと。展開に翻弄されながら、楽しんでほしいですね。

川栄:オークラさんはコントを書いていらっしゃるから、テンポが絶対に大事になってくる掛け合いが多いのも、らしいなって。

高杉:この取材の前にあった川栄さんとの本読みで、テンポがすごくきれいだと思った。

川栄:そもそも、オークラさんが書くセリフが言いやすいんです。

――ドラマを見られるプラットフォームが増えた今だからこそ、テレビで放送されるドラマを作るよさをどう感じますか。

川栄:私は子供の頃から毎朝、新聞のテレビ欄をチェックするくらい、テレビっ子だったんです。ドラマを楽しみに生きてるみたいな(笑)。家族も好きだったので、家族団欒、気軽に見られるのがテレビドラマのよさなのかなって。

高杉:家族しかり、いろんな層に届くことに、テレビドラマの価値があるのかなって思いますね。

川栄:たくさんのドラマの中から見てもらうためにも、まずは“気になるドラマ”にならないと。

高杉:演者は、いいものを作ること以外は、こうやって作品のよさを伝えることしかできないから。そこは精一杯頑張りたい。

――同世代のお二人なので、学生時代に流行ったドラマも共通かと思うんですが。

高杉:小さい頃から、朝起きたらアニメをつけて、学校から帰ってきて寝るまでずっとアニメで…。

川栄:『ごくせん』とか流行ったよね? 『ROOKIES』とかめちゃくちゃ盛り上がったじゃん。

高杉:『ROOKIES』は地元で唯一、自分から観に行った映画だけど、ドラマを見てなかったから全然わからなかった(笑)。でも、山下智久さんと堀北真希さんの『クロサギ』は、母親に「見せて」って泣いて懇願したくらいハマった! 悪が悪を倒す構図がアニメみたいで、面白かったな。

川栄:私が人生で一番面白いと思ったのは『ヤンキー母校に帰る』。熱い思いを持った先生がグレた子を更生させる物語に、子供ながらに感動したな。

――最近、注目しているエンタメはありますか?

川栄:共演した高校生から「ニュースもTikTokで見てる」って聞いて、チェックするようになりました。ニュースにも字幕がついてるし、コンパクトでわかりやすいですね。公式TikTokで“主題歌踊ってみた”とかやってるドラマも多いですし、若い子たちは、そこから入ってドラマを見てくれるのかなって。注目してるエンタメは?

高杉:これからの話になっちゃうけど、美術館や博物館に行きたいとは思ってる。

川栄:願望で答えるのは、ちょっとずるくない!?

高杉:“注目してるエンタメ”という質問の答えにはなってる! YouTubeで、美術は時代背景がわかると楽しいみたいなショート動画が流れてきて、作品に込められていることを知りたいと思いつつ、まだ行けてないです(笑)。

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『となりのナースエイド』 大学付属病院に新たに配属された新米ナースエイド・桜庭澪は、患者ファースト。一方で、天才外科医の竜崎大河は技術至上主義。事あるごとに揉める二人だが、患者を救いたい思いを共有し、距離を縮めていく。やがて、澪の隠された正体が明らかに。原作は現役医師でもある知念実希人による同名小説。1/10より毎週水曜22時~、日本テレビ系にて放送。

かわえい・りな 1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』ヒロイン出演をはじめ、数々のドラマ、映画、舞台に出演。来年3月11日より上演される舞台『千と千尋の神隠し』に主演のひとりとして参加。3月15日公開の映画『変な家』、6月14日公開の『ディア・ファミリー』など予定。

ブラウス¥90,200(トリー バーチ/トリー バーチ ジャパン TEL:0120・705・710) スカート¥22,000(ラコステ/ラコステお客様センター TEL:0120・37・0202) シューズ¥23,980(スタッカート/バロックジャパンリミテッド TEL:03・6730・9191) ピアス¥48,400 ハートリング¥37,400 リング¥80,300(以上アリータ/ブルーベル・ジャパン TEL:03・5413・1050)

たかすぎ・まひろ 1996年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年にデビューし、‘13年、『仮面ライダー鎧武/ガイム』でブレイク。ドラマ『賭ケグルイ』(MBS)、『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ)、映画『東京リベンジャーズ』シリーズなど、数々の話題作に参加。来年の大河ドラマ『光る君へ』には、紫式部の弟・藤原惟規役で出演。

シャツ¥41,800(エイク/エイクショップ info@eyck-tokyo.jp) その他はすべてスタイリスト私物

※『anan』2023年12月27日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) スタイリスト・武久真理江(川栄さん) 菊池陽之助(高杉さん) ヘア&メイク・KUMI(Lodge coop/川栄さん) 堤 紗也香(高杉さん) 取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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