三浦涼介「自分も原作を読んでファンになった」 『舞台「呪術廻戦」』で五条役に!

エンタメ
2023.12.20
人間の負の感情から生まれる呪いと、それを祓う呪術師との戦いを描いた同名漫画を舞台化した『舞台「呪術廻戦」』。昨年初演され、そのビジュアルで大きな話題を呼んだのが、三浦涼介さん扮する五条。

生身の人間が演じるライブ感を大事にしている現場だなと感じます。

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「もともと兄が原作のファンでしたし、同じ業界にもファンの多い作品ですから、最初はすごくドキドキでした。だからビジュアルが解禁されて、周りから好意的な反応をいただいて、最初の一歩で背中を押してもらえたような気がしました」

役柄としては主人公の虎杖(いたどり)たちが在籍している東京都立呪術高等専門学校の教師だが、「自分が勉強させてもらうことが多かった」と語る。

「経験豊富な方々ばかりで、集中力がすごいんです。とくに虎杖役の佐藤(流司)さんは求められていることをキャッチする能力が素晴らしいし、体も動く。しかも、いい意味で原作に縛られすぎず、ライブ感をとても大事にされている。当初は原作に忠実にと思っていたけれど、生身の人間が演じるからこその心の部分を大切にしていいんだなと」

ただ、それでもやはりキャラクターとして、押さえておかなくてはいけない大事なポイントがある。

「自分も原作を読んでファンになったからこそ、ここはこうあってほしいとか、ここは絶対に決めてほしいというポイントがあって、そこは意識しています。五条って適当な感じが面白いんですよね。上の人間に対しての口のきき方も失礼なんだけれど嫌みな感じはなく、何だか許せてしまう。彼自身が持っているチャーミングさが出ればと思っています」

一方、三浦さん自身は「考えすぎてしまうタイプ」なのだとか。

「だから五条さんに関しては、普段よりも役を決めていかずに、その場で受けたものを大事にするようにしています。ただ役の反動からか、適当な役をやっているときほど、部屋の掃除をいつも以上に几帳面にやってしまうことはあるかも(笑)」

今回は「京都姉妹校交流会」と「起首雷同」の2つの物語が上演。

「ひとりひとりのキャラクターだけでなく、家族愛とか兄妹愛も描かれていて、ワンシーンだけでも観る価値があるエピソードがちりばめられています。純粋に観て楽しい作品になっているのではと思います」

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『舞台「呪術廻戦」―京都姉妹校交流会・起首雷同―』 虎杖(佐藤)を亡くした呪術高専は、伏黒(熊沢)や釘崎(山口)らが姉妹校交流会に向け特訓に励む日々。迎えた当日、五条(三浦)から驚きの発表が――。12月15日(金)~31日(日) 東京・天王洲 銀河劇場 2024年1月6日(土)~14日(日) 兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe 原作/「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 脚本/喜安浩平 演出/小林顕作 構成補佐/伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス) 出演/佐藤流司、泰江和明、山口乃々華、高月彩良、定本楓馬、寺山武志、南誉士広、立道梨緒奈、小柳心、梅津瑞樹、久家心、長谷川愛、竹内夢、塩田康平、平湯樹里、陰山泰、北村海、益川和久、小貫莉奈、青柳塁斗、三浦涼介ほか※泰江和明休演につき熊沢学が代演 S席/S席サイドシート1万1000円 A席(3階席)/A席サイドシート9000円ほか https://2023.jujutsukaisen-stage.com/ ©芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会

みうら・りょうすけ 1987年2月16日生まれ、東京都出身。2002年デビュー。最近の主な出演作に、ドラマ『顔だけ先生』、舞台『オイディプス王』など。来年には舞台『儚き光のラプソディ』への出演も控える。

※『anan』2023年12月20日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・村瀬昌広 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)

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