ふたつの道で活躍中! 水沢林太郎「10年後もこの世界で、人を笑顔にさせる人であり続けたい」

エンタメ
2023.07.17
俳優で、モデル。ふたつの道で活躍する20歳。自らを「マイペース」と表現する水沢林太郎さん。ふたつの衣装を纏った彼のさまざまな表情を、注目の写真家・野田若葉さんが切り取ります。
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装いの空気を一瞬で感じ、カメラの前で表現した水沢林太郎さん。俳優として、『MEN'S NON-NO』の専属モデルとして活躍の幅を広げているが「人は人、僕は僕」と淡々と語る。

「人と比べることはしないほう。お仕事のオーディションも芝居力を磨く場であり自分を知ってもらう場と考えているので、不合格でも自分を追い込むことはないかな。思えば昔は勉強しなさいと言われても『いま気分じゃないんだよな~』なんて言う子でした(笑)」

クールなルックスと、飾らない性格。そんな彼の周りには同世代の才能が集まる。

「いやいや僕たぶん変なんですよ、距離の詰め方が(笑)。相手に興味を持つと止まらなくなる。例えばなにわ男子の道枝駿佑くんのこと、僕はミチコと呼んでいるんですけど、初対面の時『はじめまして。僕といまから3回じゃんけんしませんか?』って声をかけて。勝ったー、負けたー! って男子ノリで友達になりました(笑)。そこに(板垣)李光人や(青木)柚も加わっていって。現場でどんどん仲良くなっていくのがうれしかったです」

明るくて、積極的な水沢さんだけれど、役者としては悩んだ時期もあったという。

「5年くらい前、“役の中の自分”を受け入れられない時期がありました。現場でも挨拶すらぎこちなくなって…。でも2019年に出たドラマ『俺の話は長い』では演技を根本から鍛えられ、翌年の『17.3 about a sex』では10代の性という難しい題材に覚悟を持って挑むことができ、転機になった作品です」

この春はドラマ『だが、情熱はある』で髙橋海人さん演じるオードリー・若林正恭さんを支える友人・鈴木足秋を演じた。

「髙橋さんとは楽屋ではゲームや漫画の話ばかりしていました(笑)。現場でも役どころでも、作品を裏から支えることができるような人になりたいですね」

自分で悩んで拓いた道。だからこそ役者仲間の悩みも一歩引いて見守る主義という。

「悩んでる人がいたら『頑張ってる自分を、まず褒めてあげなよ』と声かけるようにしてます。自分を認めるって自分にしかできないから。それに誰の人生にも一人で乗り越えないと前に進めない瞬間って、あると思うので」

モデルの仕事は、洋服好きな“素”の自分をさらけ出せる時。この日も真剣な表情からのWピースでスタジオを沸かせてくれた。

「笑ってもらうと、自分も力が抜けてもっと楽しめる。笑顔ってやっぱり大事ですよね! 10年後もこの世界で、人を笑顔にさせる人であり続けられたらいいな。何十年かかってもいつか研音(所属事務所)の看板俳優になるのが目標です…って自分でハードルあげちゃったな(笑)」

冗談めかして明るく笑う。だけどその内面には強くて熱い芯が、一本通っていた。

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撮影を終えて一言

出演・水沢林太郎
「僕の好きな系統の洋服での撮影だったので、リラックスした気持ちで臨めました。ガムやキャンディを使っての撮影も楽しかったな。『小道具の使い方が上手』ってカメラマンさんにも褒めてもらえて…マネージャーさ~ん、いまのちゃんと聞いてましたか!?(笑)」

みずさわ・りんたろう 2003年2月5日生まれ、埼玉県出身。’17年デビュー。主演作『海の見える街で』が「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2023」の特別製作作品としてYouTube配信中。
(1枚目写真)ジャケット¥74,800 パンツ¥53,900(共にEYCK/EYCK SHOP info@eyck-tokyo.jp) シャツ¥24,200(KICS DOCUMENT.) リング¥12,100(20/80) 共にHEMT PR TEL:03・6721・0882 シューズ¥46,200(Maison MIHARA YASUHIRO/Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO TEL:03・5770・3291) ネクタイ¥15,400(DAIRIKU info@dairikucinema.com) ベレー帽¥6,050(CA4LA/CA4LA プレスルーム TEL:03・5773・3161) サスペンダー¥2,090(原宿シカゴ 神宮前店 TEL:03・5414・5107) その他はスタイリスト私物
(2枚目写真)ジャケット¥72,600(J.PRESS ORIGINALS/untlim TEL:03・5466・1662) シャツ¥42,900(UJOH/M TEL:03・6721・0406) カットソー¥11,550(LENO/GOOD STANDING TEL:03・6447・2478) パンツ¥39,600(DAIRIKU) シューズ¥37,400(SESA Footwear/KNOW showroom hello@ontheparkstreet.com) ネックレス¥62,700(PLUIE/PLUIE Tokyo TEL:03・6450・5777) リング¥7,700(20/80/HEMT PR) その他はスタイリスト私物

撮影・野田若葉
「第一印象は純粋無垢で透明感のある人だなと思いましたが、実際に撮影を始めると心がオープンな感じで、初めて会った感じがしない不思議な包容力のある人でした。自然にシャッターを切らされるような感覚で、とても楽しかったです。また、ご一緒できたら!」

のだ・わかば 1984年生まれ、福岡県出身。スウェーデン・ヨーテボリ大学で写真を学ぶ。帰国後はアシスタントを経て2018年に独立。確かな技術とみずみずしい感性で、数多くの媒体、広告で活躍している。

※『anan』2023年7月19日号より。写真・野田若葉(TRON) スタイリスト・能城 匠 ヘア&メイク・菅井彩佳 取材、文・大澤千穂 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー EASE

(by anan編集部)

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