「高校生が主人公の元気なストーリーなので、階段を駆け上がったり校庭を走ったりすることが多かったです。撮影は6月のじめじめした時期だったので、ドライもカメリハも本番も走ったら汗だく(笑)。でもそのぶん真綾に近づけた気がします」
「絶対に好きにならないこと」「周りにバレないこと」という条件をつきつけた陸上部のエース、千輝くん(なにわ男子・高橋恭平さん)は常にモテモテ。女子には塩対応なのに真綾にだけは優しく、次々と胸キュンな展開が迫る。くるくると表情を変えるキュートな真綾にも注目だ。
「リハーサルではよく『もっとときめいて』と言われました。自分では100%ドキドキしてるつもりだったのに、表情に表れていなかったみたいで。リアルなお芝居と原作マンガのキャラクターの活かし方の絶妙な線引きが難しかったです。監督と何度も話し合って、いい塩梅を探しました」
恋には臆病な真綾だけれど、畑さんの恋愛観はもう少しアクティブだ。
「一途なところは似ていますけど、私はアプローチを待つより自分から告白するタイプ。いや、本当は言われたいですよ?(笑) でも、アタックするほうが手っ取り早いと思っちゃう」
そんな畑さんが好きなシーンは?
「千輝くんの汚れたブレザーを洗おうとして水がかかり、真綾のワイシャツが透けてしまうシーン。千輝くんが『着ないなら無理やり着せるけど』ってブレザーをかけてくれるんですけど、台本を読んでるときから胸キュンでした。ノールックで渡すのもカッコいい! 基本的にSっ気のある千輝くんですけど、やがてどうして真綾に片想いごっこを提案したのか、その謎がわかってくる。それを踏まえてもう一度最初から観ると、また違った面白さがあると思います」
『なのに、千輝くんが甘すぎる。』 『月刊デザート』連載中の亜南くじらのマンガを実写映画化。失恋した高校2年生の真綾(畑芽育)に、陸上部のエース・千輝(高橋恭平)は“片想いごっこ”を提案。秘密の関係に真綾の気持ちは揺れ動く。3月3日全国公開。©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社
はた・めい 俳優。2002年生まれ、東京都出身。『99.9‐刑事専門弁護士‐』シリーズ、大河ドラマ『青天を衝け』、ドラマ『純愛ディソナンス』など話題作に出演。映画『森の中のレストラン』ではヒロインを熱演した。
ワンピース¥71,500(MIDDLA TEL:03・6280・8563) ジャケット¥92,000(MiyukiKitahara info@miyukikitahara.com)
※『anan』2023年3月8日号より。写真・澤田健太 スタイリスト・武久真理恵 ヘア&メイク・室橋佑紀 インタビュー、文・飯田ネオ
(by anan編集部)