思いっきり笑っている自分をやっと好きになれた。
子どもの頃からメイクやネイルに興味を持ち、好きなことを追求し、自分らしい生き方に一直線なタナカガさん。コンプレックスとは無縁だったのでは?
「いえいえ、昔から歯並びはずっと気にしていて、笑う時は必ず口元を隠すほどイヤでした。だから20歳になったら絶対に歯を矯正しようと思って、自分で貯金してたんです。短期間で終わらせたかったからいろいろ調べて、セラミックに。たった5~6時間できれいな歯になって、なんて素晴らしい技術なんやって感動しました。もう泣くほど嬉しかった! 矯正後は歯をわざと見せて笑ったりして、周りからも『表情が明るくなったし、よく笑うようになったね』って言われるように。歯を矯正したら、顎の歪みもなくなって、顔の形も変わりましたね」
コンプレックスの解消は、マインドの変化ももたらしたそう。
「ずっと濃いメイクが好きやったんですけど、塗りたくるのをやめました。歯を治したら、素の自分も好きになれて、自分を飾りすぎることをやめたくなった。最近アイラインは引いてないけど、むしろ目の横幅が広がって大きく見えるなって。昔は、好きな人ができると好みに合わせたくなるタイプで、メイクや洋服を変えてたけど、それもやめました。今の彼は数年前から知ってる人やったんですけど、久々に会った時、すっぴんやったんです。その時『めちゃ変わったね』って言われて、それから連絡を取り合うようになって…。彼はすっぴんも、私好みの強めのメイクも全部『いいね』って言ってくれる人。どんな私でいても否定しないから、自信をもってやりたいヘアメイクを楽しんでます」
メイク以外にも、美しくなるための選択肢が増えている時代。
「全然あり! 自分も興味ないわけじゃないし、みんな気軽にやってますよね。コンプレックスがない人はいないし、それが解消されるならいいと思う。でも案外、自分が思うほど周りの人は気にしてないことも多いのかも? 私も歯を矯正したけど、結構気づいてない人も多かったから」
今後の夢はある?
「専業主婦になるのが夢! 子どもが2人か3人いてる、キレイなお母さんになりたいな」
Beauty History
タナカガさんが貫いてきたメイクの歴史とマインドの変化を公開!
【2015】ネオ・ギャル期
20cmヒールのブーツ、紫ヘア、黒リップで地元を自転車で疾走。
「当時流行していたネオ・ギャルが好きで、憧れの植野有砂さんがプロデュースしたキツめの目に見えるグレーのカラコンに、ヘアは紫。メイクのテーマは“戦闘態勢の猫”でした。鼻筋のシェーディングに命をかけていましたね」
【2017】好きな人寄せ期
ネオ・ギャル卒業、可愛い系メイクに。
「上京して働くうちに、好きな人ができたんですが、彼が可愛い系が好きなことが判明。やったことがなかった可愛い系メイクにシフトし、つけまもやめました。洋服も彼好みのテイストに合わせたけど、内心は違和感だらけでした」
【2018】
相方じんじんとYouTuberデビュー。3CE、エチュードハウスなどの韓国コスメを愛用。シャネルのチークでデパコスデビューも。
【2019】
人生のターニングポイント。念願だった歯の矯正をついに実行!
【2021】人生絶頂期!
人生初の彼氏ができる! コスメブランドデビュー。
「前は韓国のガールズグループ2NE1とか強めの女性が好きだったけど、今はApinkのナウンちゃんみたいにナチュラルなのにきれいで、何気ない所作も絵になる人が憧れ。今は人生で一番メイクは薄いけど気に入ってます」
タナカガ 1999年生まれ。大阪府出身。男女コンビ・パパラピーズのメンバー。洋服やコスメのプロデュースなども。4月からはTOKYO MX『日曜はカラフル!!!』の準レギュラーに。
コート¥130,900 ワンピース¥70,400(共にキムへキム/エンメ TEL:03・5413・3883) ミュール¥71,500(エムエスジーエム/アオイ TEL:03・3239・0341) その他はスタイリスト私物
※『anan』2021年4月28日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・SHOCO ヘア&メイク・猪股真衣子(TRON) 取材、文・岡井美絹子
(by anan編集部)