指先や髪の毛など、先端が美しい人に見惚れちゃいます。
「中学の頃にニキビができ始めて、外に出るのもイヤになったことがあったんです。それで当時、母親と一緒に百貨店のコスメカウンターに行き、スキンケアシリーズをそろえてお手入れを始めたのが、美容に目覚めたきっかけ。肌もキレイになって気持ちが前向きになれたことが嬉しかったですね」
だから今でもデパートのコスメカウンター巡りは大好きだそう。
「今はこういうご時世なので控えていますが、BAさんにも相談したり、どんな商品が出ているのか、どの色が売れているのかなと、自分の足で調べています。美容に詳しい人が多い職場ですけど、異業種の友達と情報交換することも多くて、コスメが好きな男性が増えているなと感じています」
こだわりパーツは、眉マスカラだけで仕上げる左右対称に美しく整えられた眉毛。男性が装うということに、今でこそ好意的にとらえてくれる人が増えたが、学生時代には悔し涙を流した日々も。
「僕はフェミニンな顔立ちだし、高校生のときから眉毛も手入れしていたから、同性から気持ち悪いとか、そこまでやるなよとか、何万回と言われてきました。否定的な言葉をかけられ落ち込んで、トイレの個室で声を殺して、涙の跡がつかないように泣いたことも。まぁ、今は何を言われてもビクともしなくなりましたけど(笑)。何でも認めることが正義だとは思わないけど、みんな価値観が違っていいし、その違いをポジティブに認め合える社会になればいいな」
スキンケアは自社製品を愛用。「乾燥肌なのでもっちりとしたとろみのあるテクスチャーが好み」。
「ポーチにはメイク道具一式入れています。万が一に備えてお泊まり用スキンケアセットも。でも使うシチュエーションになったことはないです(笑)」。
週2ペースでジムへ。「太りやすい体質なので、20時以降は水以外の飲食をしないと決めています」。
一人クルマを走らせ、お気に入りスポットの静岡県富士市の工場地帯へ。「工場夜景を見ながらドライブデートしたいです」
小林大輝さん 20代前半にしか見えない奇跡の31歳。スキンケア、メイク全般の商品企画を担当。より良い商品作りのために、研究所とやりとりしたり、自らコスメをお試しする毎日。
※『anan』2021年3月3日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・岡井美絹子
(by anan編集部)