美しいクリームソーダを作ると話題のtsunekawaさんと、映像作家・加藤綾佳さんがタッグを組んだドキュメンタリー『旅するクリームソーダ』。同作品についてtsunekawaさんにお話を聞きました。

クリームソーダ職人のレシピと旅のドキュメンタリー。

青空をグラスにすくいとったようなソーダ水に雲のアイスを浮かべたクリームソーダ、桜の花びらを溶かしたみたいにほんのりピンクのクリームソーダ。SNSで人気のクリームソーダ職人、tsunekawaさんが作るクリームソーダは、詩的でどこかノスタルジック。SNSに写真がアップされるや「美しい…」というため息交じりのコメントや、なかには「癒される」という声も。

そんなtsunekawaさんにはもう一つの顔がある。全国各地を巡り、期間限定で開店する“旅する喫茶”の店主としての顔だ。この度、LINE NEWS内の動画プロジェクト「VISION」で彼のこうした多彩な活動を追うドキュメンタリーが配信された。その名も『旅するクリームソーダ』。タッグを組んだのは映像作家・加藤綾佳さんだ。

「写真も動画も自分一人で完結する普段のスタイルとは違って、共同での作品作りは新鮮でした」

とtsunekawaさん。シロップ作りの模様から、時には“旅する喫茶”にもカメラは同行する。

「“旅する喫茶”自体、毎回知らない土地へ行くような、新しい挑戦のようなもの。その分、刺激や学ぶことも多く、旅をしなかったら生まれなかったレシピもあると思います」

旅はクリームソーダ作りと切り離せないものだという。旅先の鹿児島で、景色や特産物にインスパイアされてレシピを作っていく姿をカメラは追いかける。またさらに別の回では、tsunekawaさんの3つ目の顔、服職人としての仕事ぶりも映し出す。「旅」「クリームソーダ」「服」、この3つは本人の中でどのように結びついているのだろう?

「例えば、旅で得た経験が服のデザインに影響したりしますし、服のデザイン・プロセスがクリームソーダのレシピのアイデアにつながっていくこともあります」

そしてtsunekawaさんのさらなる夢は「喫茶店を開くこと」。現在のような間借りの形ではなく、「旅を身近に感じさせる場」として空間デザインも含めて深化させた場を作りたい。自分の中で響き合うものを大切に作り続けていく姿勢は、やはり「職人」と呼ぶのがふさわしいのかもしれない。最後に、クリームソーダの奥深さとは?

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「クリームソーダはソーダの上にアイスというシンプルなものですが、シロップを調合するとなると、果物、スパイス、ハーブ、さまざまな組み合わせが生まれます。見た目の美しさ以上に多くの組み合わせがある。そこが興味深くて、作り続ける理由なのかもしれませんね」

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「#12 空と海のクリームソーダ」より。最終回、旅の最後に鹿児島の海辺で。「青いクリームソーダが僕の原点です」。

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鹿児島で開催した「旅する喫茶」では地元産タンカンを使ったパフェも登場。

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桜島を前に#12の撮影風景。「開店前の材料の調達から撮影を共にしたり、朝の海辺でクリームソーダを作ったり。思い出深い回です」

Entame

ツネカワ 出張喫茶“旅する喫茶”主宰。クリームソーダ職人。独創的なクリームソーダはSNSでも話題。初のレシピ本は『空色のクリームソーダRecipe』(ワニブックス)。

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かとう・あやか PFFアワード2012年入選。2015年、初長編作品『おんなのこきらい』で劇場デビュー。その他の作品に『21世紀の女の子/粘膜』などがある。

※『anan』2020年6月10日号より。取材、文・松本あかね

(by anan編集部)

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