今年、まさに飛躍の真っ只中にいる男女4人組バンド、緑黄色社会。3月にファーストフルアルバム『緑黄色社会』をリリースし、その後のツアーはチケット即完。11月7日には早くもミニアルバム『溢れた水の行方』が到着。日本のポップシーンど真ん中へ踏み出せそうな一枚だ。
緑黄色野菜1

「ずっと音楽が好きで前を向いてやってきたんですけど、始めたばかりの頃は手探り状態でした。最近はいろいろと経験させてもらって、4人の前の向き方がひとつにギュッとまとまった感じがしています」(長屋)

「曲ができた時期はバラバラなんですけど、前作を超えようという想いで、いろんな性格を持った多彩な曲たちを入れました」(peppe)

今作1曲目の「あのころ見た光」は透明感溢れる鍵盤の音色と伸びやかなボーカルが大きな躍動感を連れてくるポップ・ソング。サビの冒頭にある〈twenty‐one〉という歌詞が未来を掴むキーワードだ。

「これは2年前、私たちが21歳の時に書いた曲。当時は不安や葛藤が大きくてあまり前向きではなかったので一度置いておいたんです。このタイミングで、歌詞を葛藤も含めて前向きな気持ちで書き直すことができて。21歳を越えた今の視点で、4人でがんばろうねっていう気持ちを込めて完成させました」(長屋)

緑黄色社会は、メンバー全員がコンポーザーでもあることもひとつの強み。エッジの利いたギターリフと男女のボーカルが掛け合うシリアスな世界観で新境地を響かせた「Never Come Back」は小林と穴見の幼なじみコンビで手がけた。

「去年、Beckがリリースしたアルバムを聴いて、UKロックやニューウェーブにどっぷり浸かる時期があって。その頃に作った曲だから、少し’80s感が出ています」(穴見)

一方、長屋が作詞作曲を手がけた「視線」は、恋する気持ちをホロ苦さまで伝えきる女子ワールド全開。

「恋愛をして誰かを好きな気持ちって、想いをただストレートに伝えたいだけではないと思っていて。伝えられない好きもあるし、伝えたくない好きもある。その天の邪鬼な感じを出したくて。私が感じていることを言葉にして、結果的に誰かが共感してくれたら嬉しいです」(長屋)

ちなみに彼ら、普段から仲が良く「趣味は全然違う姉弟」のような関係性なのだとか。そんなリョクシャカの快進撃、まだまだ期待したい。

「緑黄色社会」左から、穴見真吾(B/Cho)、長屋晴子(Vo/G)、peppe(Key/Cho)、小林壱誓(G/Cho)による愛知県在住4ピースバンド。2012年結成。今月からワンマンツアー「溢れた音の行方」が開催。

緑黄色野菜2

リード曲「あのころ見た光」をはじめ、カラフルなだけじゃない憂いや繊細さで心躍らせるポップ・ソングを全6曲収録。Mini Album『溢れた水の行方』¥2,000 11月7日発売(Epic Records Japan)

※『anan』2018年11月14日号より。写真・内山めぐみ インタビュー、文・上野三樹

(by anan編集部)



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