もう頑張らなくてOK! “やせる動作”を習慣に。
「今まであらゆるダイエット法を試してきて気づいたのは、自分に負荷をかけすぎるといつか無理がくるということ。頑張れば頑張るほど長続きしないのは、ある意味仕方のないことなんです」(ダイエット美容家・本島彩帆里さん)
そこで本島さんが提案するのは、日々の習慣に“ちょっとしたやせ動作”をプラスすること。
「歯磨きをする時に片脚立ちしたり、信号待ちの間に体幹を鍛えたり。そんな些細な行動が、長く続けることで大きな変化に繋がります。実際やってみると、今までの自分の行動がいかに“太る癖”を持っていたかもわかるはず。日常生活の延長だと思って、できることから取り入れてみましょう」
家の中のやせ技
朝晩のルーティンから、料理や洗濯などの家事まで、普段の動作にプラスすることで、無理なくやせられる裏ワザを伝授!
【起床】下半身をひねって目覚めスイッチオン。
ここにアプローチ:脇腹・お尻
顔は右向きにし、両手を大きく開き、右膝を曲げ、右脚が左脚の外側に来るように倒し、ゆっくり腰をひねる。脇腹~お尻が伸びているのを感じて。反対も同様に。
【掃除】重心を落とした掃除機かけで下半身強化。
ここにアプローチ:全身
掃除機を使う時は、腕の力だけでなくカラダ全体で操作すると運動量が大幅アップ。ポイントは、腰を落として重心をセンターに置くこと。下半身の強化にも効果的!
【料理】ワキを締めて姿勢の崩れをブロック。
ここにアプローチ:背中
包丁で切るなどの作業をする際は、背筋をまっすぐ伸ばして両ワキを締めることを意識。自然と肩甲骨が寄って姿勢が整い、背中のラインも美しくなる。
【食事】食器は小指で支えて、二の腕シェイプ。
ここにアプローチ:二の腕
食器を持つ時、人差し指でなく小指に力を入れるように意識すると、たるみがちな二の腕の裏側を鍛えることができる。モノを“つかむ”動き全般に応用可。
【読書】あぐら&座面を使う、目線キープでたるみを防止!
ここにアプローチ:首
下を向いて本を読むと、顔がたるむ原因に! 床にクッションを敷いてあぐらをかき、ソファの座面に肘を置いて目の高さに本を持ってくるのがおすすめ。
【トイレ】和式便所風スタイルで朝から快便。
ここにアプローチ:便秘解消
低めの踏み台などを利用して、膝がお尻より高くなるように座る。上半身はやや前傾姿勢が◎。腹筋に力が入りやすくなり、便の通りがスムーズになる。
【洗顔】背筋一直線でもも裏に刺激。
ここにアプローチ:もも裏
顔を洗う時は、背筋を一直線に伸ばしたまま、骨盤を支点として折るように上体を傾けると、もも裏のトレーニングに。反り腰にならないように注意。
【歯磨き】片脚45度上げで体幹トレ。
ここにアプローチ:お腹・お尻
椅子や壁に手を添えてまっすぐ立つ。お腹のコアを意識しながら、膝を曲げずに片脚を斜めにゆっくりと持ち上げて下ろす。左右10~20回ほど繰り返す。
【洗濯物を干す】美尻を叶える、スクワット洗濯干し。
ここにアプローチ:お尻・もも裏
洗濯かごの前に深くしゃがみこんで洗濯物を取り、そのまま立ち上がればスクワット代わりに。面倒な洗濯も、トレーニングと思えばやる気が出てくる!
【洗濯物を畳む】開脚して畳めば、ストレッチに。
ここにアプローチ:股関節
両脚を無理のない範囲で開いて床に座り、上半身を左右に動かしたりしながら洗濯物を畳む。股関節がやわらかくストレッチされ、下半身の血流もアップ。
【テレビ観賞】かかとで刺激。寝転びもも裏マッサージ。
ここにアプローチ:もも裏
いつものテレビタイムにも一工夫を。床に仰向けになり、膝を曲げて脚を持ち上げ、太ももの裏側を左右のかかとでトントン刺激。
【バスタイム】ボディスポンジで肩甲骨をストレッチ。
ここにアプローチ:腕・背中
カラダを洗う時は、タオルではなくスポンジを使用。両腕を伸ばして背中を洗うことで、腕のトレーニングになり、肩甲骨や背面もストレッチできる。素手でもOK!
【バスタイム】シャワーは後ろから浴びて、肩回りがたくましくなるのをブロック。
ここにアプローチ:背中・首
低い姿勢で前にかがむと、胸が閉じて肩回りがたくましくなるのでNG。シャワーは頭より高い位置にセットし、立ったまま胸を開いて、天井を見上げるように浴びる。
【スキンケア】首を回して、むくみ取りストレッチ。
ここにアプローチ:顔まわり
普段通り、顔~首まわりを保湿したら、両手をデコルテに置いたまま、首を左右に回すように動かしてストレッチ。首回りの血流がアップしてむくみスッキリ。
本島彩帆里さん ダイエット美容家。自身の産後に、健康的な方法で20kgやせた経験から、SNSやメディアを中心にダイエット情報を発信。『生きてるだけでやせる図鑑』(西東社)など著作多数。
※『anan』2024年2月14日号より。イラスト・牛久保雅美 取材、文・瀬尾麻美
(by anan編集部)